★。きままん。★

福岡にいる*母*と長崎にいる*娘*の自由気ままブログ(´ω`*)
☆写真の無断転用は固くお断りいたします☆

星がある☆月が出る

2011-10-18 21:23:24 | 

豊田は綺麗な秋でした

 

 

 

豊浦のコスモスを見行こうかと思ってましたが すっかり満足したので

こないだ講演会で素通りした長府によってみました

わかりやすいとこからで・・・長府庭園に行ってみました

その様子はまた明日にでもですが・・・

三の蔵で個展があっていましたのでのぞいてみました。

カメラをさげているので 係員さんが「お好きに撮られて構いませんよ」と言ってくださいました。

撮らせていただきました とても素敵でしたから

 

特に気に入ったのは・・・

近木圭之介氏が詠まれたこの句

「かなしいことがある

 星がある 月が出る」

書体も素晴らしいですが、深い意味を感じられるこの句が素晴らしい

山頭火の訃報を悼み詠まれた句だそうです。

見飽きない一字一句でした。

 

こういう展示に巡り合わなければ、山頭火が山口の出身であるとは知ってても

近木圭之介氏の存在は恥ずかしながら知りませんでした。

山頭火といえば思い浮かべるシンボル的なこの映像を撮られたのが近木氏だったんですね。

 

いま読んでる本は藤原正彦さんの「古風堂々数学者」です、この本なかに

『情報が多いというのは幻惑要素が多いということでもあり

 本質を見るのにさほど役に立たない。本質が見えないのは多いなる損失である』

とありますが、少し離れるかもしれませんがそういうことかもしれないと思います。

受け身でただ漫然としていたらとめどなく流れてくるものに流されてしまいそうで

どこかで自己防衛のために受け入れることを閉ざしてしまうのではないかと・・・

自分から進んで受け止めた事実からは生まれるものが多い・・・そういうことではないかと。

 

自分の足で稼いだものはそれだけ貴重で大きなものなんだって、なんかそう思います。

 

藤原氏はこうも書いています。

『美に対する日本人の繊細な感受性は世界でも際立っている。

 「もののあはれ」をかぎとる点でも、日本人の感覚は研ぎ澄ませれている。

 これら情緒は、親から子へ、また和歌や俳句をはじめとする文学などを通して、

 日本人の胸に継がれてきたものである』

 

しみじみと日本人でよかった・・・山頭火の句の意味は正直、よくわかんないんですが

それでも・・・良かった 日本人で