とある日 現場責任者からご利用者のきみちゃんが秋の文化祭のステージをドタキャンするつもりらしいと連絡があった。
5月頃から、この日に向け、限られた時間を使って講師の先生が指導してきた演目
このきみちゃん・・・1号が市民センターに顔を出すと「戸畑の鬼が来た」と叫ぶ
(注:職場が戸畑にあるため。 鬼にならなきゃいけない日もあるが 実際はなりきれない未熟者)
顔が真剣でないのでこっちも適当にかわすけれど。
時間を見計らって一人暮らしのお宅に電話を入れて聞いてみる。
「文化祭に出ないとか、そんなこと考えてる」
・・・『おしゃべりやな、あの人あんたにだけは言わんでていうたのに』
「練習だけして、当日でらんかったら、そのあとみんなに対して居心地悪くない
出たくないのは、間違うからなん 人に見られて恥ずかしいとか思うてるん そんなんみんな一緒やん」
・・・『あんた・・・来るん』
「赤鬼に変身するか、青鬼に変身するかわからんけど、そりゃ 行くよ
みんなが頑張ってるの見れんくらいもったいない事ないやろ。 いくさ 絶対」
・・・『ふん そうなん わざわざ来るん ふ~ん
そしたら考えてみてもいい』
それから センターに行くたびに言われる『来るんやろ』 『ほんとやね』 が
『目立たん位置にしてしてもらった。けど、ちゃんと見てよ』に変わっていた。
きみちゃん、86歳 がんばれ
介護申請をしたら要介護2もしくは3が出るだろうと思われるきみちゃん。
でも 絶対に申請はしないと見えにくい目で杖をついてやってくる。
その見極めを間違わないように1号は見守って、その頑張りを支えたいと思う。
何かにこだわるのは大事なこと。
介護申請をすること・・・専門の人に支えられ頑張って生きるのも尊い事。
でも やっぱり自分の信じた生き方を少しでも長く続けてほしいと思っている。
つきあうさ・・・「鬼」と言われようが、何と言われようが
実際、「あなたみたいな明るい方は大好き」って励まして下さる高齢者さんより
「鬼」って言われる方が、にやっと嬉しい1号・・・この仕事結構気にいっています
事務所にいるのは嫌いですが・・・
今日は館長に挨拶に行き、1号がカメラマンを担当し、現場監督たちが作ったパネルを撮ってきた。
明日は きみちゃんはじめ大切な利用者さんのがんばりを観に行かなくちゃ。
秋は忙しい 季節はまってはくれないから・・・遠賀川の河川敷がきれいです
「MIZUMAKI」の文字をコスモスが作るってのはまだ3分咲き位でした。
来週にでも再訪予定・・・だって今回少し写真の出来が気に入りませんでしたから
未熟なだけですが・・・
さて ニューリンズさん書こうっと。
ひょっとしたら こっちもきみちゃんみたいに待ってくれてる人があるかもしれませんからね