昭和2年生まれの雑記帳

一市井人の見た昭和の記録。今は思いも寄らない奇異な現象などに重点をおきます。
       

こぼれ話➇ 逆手で成功した発明

2014-10-09 | 近代社会

 

      こぼれ話➇ 逆手で成功した発明

   角砂糖は、防湿性の紙でどんなに厳重に包装しても、いつの間にか湿気を含み変質してしまっていた。いろいろ研究されたが解決しなかった。しかし、米国で、ある工員がためしに包み紙の1つの角に小さい孔を開けてみて成功したという。

  ○トランジスタの材料のゲルマニュウムなどの半導体も、発見された当初は性能が悪く、実用的な物にするためには、不純物を徹底的に除去しなければならないと各国で研究された。99.99 ・・・・%と9の字が10個並ぶ位まで精錬されたがうまく行かなかった。あげくの果てにソニーの江崎玲於奈博士が、それにある種の不純物を加えてみて、とたんに性能が高まり、江崎ダイオードと呼ばれる物sが産まれたとのこと。

  *大正14(1925)年生。東京帝国大学物理化卒。昭和22年、転職して現在のソニーに勤務。昭和35年米国の研究所に勤務。昭和48年ノーベル物理学賞受賞。(以後文化勲章など各種受賞)昭和73年、勲1等旭日大綬章受章。芝浦大学・筑波大学・芝浦工業大学・横浜薬科大学長を歴任。

 ○逆手ではないが、失敗から産まれた発明も多いだろう。最近では、平成26年10月に青色LEDの開発でノーベル賞に輝いた3人の1人、天野浩氏もそうであるとのこと。 窒科ガリウムの結晶を作る電気炉の調子が悪く炉内の温度が思うように上がらなかった。そこで、実験の方法を少し変えたことが成功につながったという。                                                                                       

                                          (平成23年11月・26年10月作成)