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grigrisコンセント

自分の見た映画や本の内容を忘れがちな管理人・greeenのためのブログ。

新太陽系紀行2012:小久保英一郎(4月28日池袋コミュニティカレッジ)

2012-05-01 | お出かけlog
小久保先生の講座を久しぶりに受けてきました。
いやー女性ばっかりでしたねwさすが!
久々に見ても40歳を越えていると思えないくらい、かっこいい。素敵!
あんな男前な人から宇宙や星の話をこんこんと話してもらえるなんてメルヘンですw

先生の土星押しとかもかわいかったですし。
土星の環が氷でできているとか。なんで。
水をたたえて生命を育む唯一の惑星が地球である、と思ってたのに、宇宙にはいろんなところに氷がある不思議。
冥王星や海王星なんて氷惑星とか呼ばれちゃって。
全面的に氷なんですか。なんですか。氷あるなら水あるんじゃないですか。水あるなら生命もあるんじゃないですか。
あと土星の衛星タイタンには湖すらあるという。すごい。なんで。
地球は球体ではなく地平線が地続きでずっと続いていると思っていた昔の人を馬鹿だな~と思ってたけど、将来的に「昔の人は地球にしか生命がいないと思ってたんだって、何様だよwww」みたいに未来人に笑われる日が来んのかしら。
実は宇宙には生命が溢れてたりすんのかしら。

この日、一番面白かった話は、太陽系がすごい勢いで銀河系をまわっているという話。
今この瞬間も。秒速220kmの速さで。
私たちはなんでかわかんないのにすごい速さで銀河をぐるぐるとまわってるんだよな~と思うと不思議で馬鹿みたいでおもしろい。
なんで宇宙はみんなぐるぐるまわるんだろう。
すごく不思議。
自転して、他の星の周りを公転した上に、みんなで銀河系までまわっちゃって。
星の運動は止まらないし、その動きが直線でもないのが不思議すぎる。
円周ってそんなに自然の動きなのかしら。
球体って究極の形?
滑らかで、運動エネルギーを妨げない、優しい形。
宇宙の美学は奥が深いです。

いつも小久保先生の顔面を拝みにいくのが目的なはずが、気がつくと宇宙の話に夢中になってしまうこの不埒さwww
宇宙はいつでも壮大で、なんで?なんてつまんないセリフを吐かせない存在感をたたえて、いつでもすぐそこにある。
宇宙の話は本当に楽しいな~。また聴きにいきたい。

静岡落語会 瀧川鯉昇独演会2012

2012-04-28 | お出かけlog
お寺で落語の組み合わせに惹かれました。
よいですよね。最近の、寺で歌ったり踊ったり、住職がヒップホップだったりな空気はよいですよね。

今回の舞台となった宝泰寺のお寺の雰囲気が好きです。
手入れの行き届いた庭とか!本堂に塵一つ落ちてない感じとか!!
やはり住職は金を持っている、そう強く感じます。ええ。
特に本堂の作りが美しい。
梁の細やかな細工とか。
あと張っている布のセンスがよい。というか生地がよい。良い生地!さわりたい!
全体的な雰囲気の素敵さは、細部の細やかなところまで行き届いたセンスや心配りが作り出すものだと思うので、それを感じられる上質空間にいれてそれだけで幸せな気分になりました。

落語は「こんにゃく問答」と「じんごろうとねずみ」の2本立て(休憩挟む)でした。
落語をライブで聞くなんて、初めてでしたがすっごくすっごくおもしろい。
だらだら近況なんかをしゃべっているようで、いつのまにか噺が始まっている不思議空間具合が心地よい。
なにより、オチのつきかたがはんぱない。
すごい切れ味で落ちる。
あんなに気持ちよく落ちて、爆笑できるなんて、あーほんとに快感すら感じました。
古典落語はほんとに何百年の歴史を経て、完成された型なんですよね。
素晴らしい切れ味。練りに練られた構想。構築された話術。
いいなー、落語。はまっちゃいそうだな~。

あと、みんなでお話を聞いてる感じがなんだか懐かしい気もしますしね。
図書館とかでやるお話会みたい。
みんなで集まって、お話聞くって。なんかいい空間です。


落語って一つの噺をちゃんと通してなんて初めて聞く気がするけど、でもなんでか知ってるような気もするんですよね。
関西人なら、きっとみんな土曜の午後に延々と落語のテレビがやってるまどろみ空間を知ってるからでしょうか。
そう思うと上方も聞きたいですね。
たぶんもっとふつうに話してる感が出る気がするなー。

漫才とかを聞いてても思うんですが、人が話してるだけでこんなにおもしろくて、極上のエンターテイメントになっちゃうってすごいです。
人間の想像力回路って侮れないですね。
漫才であればマイク一本で、落語であれば座布団一枚で。
それだけで、そこが素晴らしくエンターテイメントな場所に様変わりするところに驚きと感嘆と憧れ、快感を感じてしまう。
いい!日本の話芸は素晴らしい!!

予想以上に楽しかった初めての落語。
次回はぜひ息子と一緒に上方落語にチャレンジしに行きたいです。

地域ブランディングセミナー 伝統芸能“芸妓”を知ろう・みがきあげよう

2012-04-17 | お出かけlog
遊郭の話は夢があると思います。なんだかメルヘンの世界みたいで。
きらびやかな映画の世界、さくらんみたいな感じ。
うらぶれた置屋とのハンパない距離感。その乖離している世界観がパラレルワールドみたいで無責任に面白い。
そんな芸妓の伝統が未だに静岡で細々ながらも続いていることがびっくり。
京都にしかないのかと思ってた。the無知!!

3月にアイセル21で見た芸妓さんの踊りは私みたいになんの素養もない人間が見てもきっとつまらないだろうという予想に反して、あっという間にとりこにされました。芸妓・・・、恐ろしい子・・・!!

芸妓はやはり酒の場を盛り上げるための踊りであって、サービス精神に満ち満ちているから見ていて気持ちいい。
ちゃんと自分に誇りを持ってるから、媚びじゃなくて楽しむ気持ちが伝わってくるのもなんかいい。

そして、その完成された踊りに心を奪われました。
なんといっても手の所作が美しい。手首が滑らかに回り回っている感じ。
動きは軽やかなようで、でも重心がすごく下半身に降りているのがわかる。
だからこそ、軸がぶれない。動きはまるいけど、ビシッと決まる。
ちゃんと力点が腰にあって上半身は軽やかに力んでいない。
なにより舞台に対する顔の見せ方がぴかいち。いや、プロなんでしょうけど。
ずっと舞台の方に3/4ほど顔を向けているその細やかな気遣い。
だからこそ、その人がぱっと後ろを向いてしまうとどきっとする。この押し引きが素敵だなー。
こういうので恋に落ちちゃうんだろうな~。

あとなんでかわかんないけど後ろ姿がいろっぽい、謎。
謎の色気。
艶やか。艶っぽい。
同じ女性なんでしょうか、ほんとに。

能やらなんやらでお面てすごいんだよ、能面って芸術だよ、という本を読んだことはありますが、今、間近でお面の底力を実感。
面の後ろに人がいるんだということを忘れてのめり込んでしまう不思議な非現実空間。
表情を見せることで伝える芸術ではなく、あえて隠すことによるイメージへのダイナミックな引力。
お面って面白いな~。
なんかもっかい、そういう関連の本とか読んでみたい。

そうした完成された踊りの中にだけ、感動や面白さがあるだけでなく、芸妓の面白さはそこに歴史があるところだと思う。余白もこみで面白い。
踊りの中に当時の生活も垣間見えるわくわく感。
私は歴史に本当に興味がなくて、歴史と言えば学校で習うような戦争戦争政治戦争政治みたいな歴史しか知らなくて。
昔の人といえば、宮廷や政治や戦いや、自分と全く異なる世界の人のような、そんな遠い気持ちを抱くんですが。
でも本当はそうじゃないんですよね。
昔にも私のような庶民はいて、仕事が嫌で気を紛らわすために歌を歌ってみたり(木遣りの歌とかね!あとちゃっきり節か)酒を飲んで奥さんと喧嘩したり(きりぎりすの演目おもしろかった!)
同じような人間だったんだよな~、みたいな。
当たり前だけど、なかなか実感の持てない不思議な感覚を得られましたよ。
なんだろう、昔って自分がイメージするときは絶対セピアとかモノクロなんだけど、当たり前のように何百年前でも世界はちゃんとカラーだったんだよな~という不思議な感覚というのか。

そして、家に帰ってきておばあちゃんに「今日、芸妓さんの踊りを見てねー」という話をしていたら、「昔は静岡のあのへんに置屋が並んで、遊郭があってねー」という昔話が始まってびっくりした!
冒頭にも書いたけど、遊郭と言えば「江戸」みたいな。太秦映画村、みたいな。
大昔の、もはや歴史の一部のような。
我が家にまさか、その歴史の証人がいたなんてwww
ほんの50数年前まで静岡にもそんな世界が広がっていた。
ふつうの娘さんだったおばあちゃんが、芸妓さんの綺麗な着物を見たくて、道路際からそーっと遊郭の町をのぞき込んでたような。
遊郭が日常の隣に存在していた時代が確かにあった。
ロマンですな~。

SPAC グリム童話「本物のフィアンセ」

2012-03-10 | お出かけlog
こないだ、ほんとに偶然ですがSPACの女優さんと飲む機会があって。
その縁で観に行ってきました。
初SPAC!グリム童話「本物のフィアンセ」

すごい。ほんとにすごい。
ただの演劇じゃない。

私は舞台とかに全然興味がなくて、今までの人生でずっと素通りしてきたんですが、そんな私がガッツリと引き込まれました。

まず発声が違う!
声がめっちゃきれい!透き通ってる。なんで!すごい。
声を張っているわけじゃないのに美しくて、かつ、聞き取りやすい。なんでー。不思議すぎる。

ストーリーをなぞるだけじゃなくて、歌あり踊りあり。
なんてことない感じで、超アクロバットな姿勢のまま歌っていたり。その身体能力に衝撃が隠せません。

舞台の演出もおもしろい。
舞台の背景になっている影絵もおもしろい。
影絵は表層が隠れている分、その奥にある表情を想像してしまう。
舞台で繰り広げられる世界と、影絵が作り出す世界が、二重構造になっていて、対立したり、混在したり。
舞台だけではない、奥行き感が感じられて面白かったです。

圧倒される素晴らしさだけじゃない、コミカルで軽い気分で笑えるシーンとかもちゃんとあって。
鳥の名前と鳴き声をすごいスピードで掛け合うシーンが何度もあって、死ぬほどツボにはまったwてか一緒に行った息子も爆笑してたw

紙でできた衣装も素敵でした。
紙の質感だからこその童話の感じというか。メルヘンな感じ。
紙の作り物感と、堅そうないかにもな立体感とかが全体の雰囲気にすごくマッチしてました。

あと、生演奏なのもよかったです。てかめちゃ贅沢じゃないですか!
演奏が生かそうでないかで、舞台の格が全然変わると思いました。
メルヘンかつ不穏な響きにノックアウトされましたw

こないだ飲んだときに、結局SPACはなにを目指してる集団なの?とグダグダと話していたんですが。
静岡にあるけど静岡人は無視してるんじゃないか、とか。
地域に根ざした演劇集団といくら中の人が言っても、結局世界を見てるんじゃん、みたいな。
ようは静岡を無視しないで!というww
そんな話だったんですがwww

でもこの公演を見て、その圧倒的な世界観に、もうSPACは世界を見てればいいよ!と思ってしまいましたw
静岡人は、静岡にある、ただそれだけのことで、その恩恵を受け、おこぼれをもらってればいいとww
それくらい素晴らしかったです。

ちなみにたまたまこの日は観客席に市長もいらしていましたwMICEを推進していきたいんですね。
極普通に観劇し、極普通に誰にも声をかけられることなく、帰っていく様がちょっと面白かったですwww

舞台とか演劇とか、自分の感性だけでは絶対見にいかないものなんですが、息子にそういう世界も知ってもらいたいと思って、最近アンテナを広げています。
他人によって、自分の世界観が広げられるのってけっこう快感な気がします。

ランチトーク「アーティスト・ロフト ボタニカ」

2012-01-28 | お出かけlog
最近、なにか新しいことをしたい!という気持ちが強くて、知らないとこに顔を出してみる機会を増やしています。

そんな中、参加してみたのが番町市民活動センターで行われたランチトーク。お茶菓子なんかをいただきながら、いろいろ語ろうよという会です。

今回は静岡市でアーティスト・ロフト「ボタニカ」を構えるオーナーの下山さんのお話を聞きながらの会でした。

初めにランチトークを行い、その後、実際にボタニカに行ってみるという楽しい企画。


私は人見知りで、しかも人の好き嫌いもけっこう激しい方なんですが(←)、そんな私が下山さんのことは大好きになってしまいました。

魅力的な大人の女性でした。あー楽しかった~。


ボタニカで月1回行われているイベントについて「静岡は女性が一人でお酒を飲んでいると変に思われる。きずな社会で絆のない人間は排除されてしまう。きずなからはじき出された人間のための空間を作りたい。そのためのイベントだ。」ということをおっしゃっていて、もう首がもげるほど強くうなづいてしまいましたw

私が静岡に越してきてからずっと感じていたことを同じように感じている人がいること、それをちゃんと言葉にしてはっきりと話せる人であることにほんとにほんとに感動してしまって。

前にこのブログでも書いたけど、静岡はすごく健全な町でマジョリティの大きな河が流れていて、その流れに乗れない人間は軽やかに排除されてしまう、多数派でいれない人間の居場所がない町のような気がします。

自分の居場所はどこだろう、って。

ふと考え込んじゃったり。

その思いを汲んでくれる大人が静岡にもちゃんといるんだな~と嬉しくなりました。


その後、訪れたボタニカは思った通りの素敵なビルでいろんな人が入居してるその雑多な感じがまた素敵でした。

ボタニカ内にあるカフェsalon de Botanicaもソファがいっぱいあってくつろぎ空間でしたし、ここで作られたお茶菓子も美味しかったです。

マクロビのお菓子って初めて食べたんですがバターも砂糖も使ってないなんて思えない美味しさでした。

またぜひ足を運んでみたいです。