しゃべるピーシー

スクリーンリーダーなどのアクセシビリティ情報について。最近はPCに限らずMacの話題も書いてます。

キーボード操作でポッドキャスティング

2006年03月04日 23時51分07秒 | 各種ブラウザの設定・操作
ポッドキャスティングというのは、ブログがRSSによって配信されるように、音声ファイルもRSSによって配信しようとする仕組みです。当初は個人発のネットラジオ中心だったらしいのですが、従来のラジオ局もこのポッドキャステイングを通じて次々に配信を始めています。パソコンから流れる声は、音声合成の声よりも人の声の方がいいですね。この仕組みを利用しない手はありません。そういうわけで、このポッドキャスティングをスクリーンリーダーをガイドにしてキーボードで利用する方法をちょっとまとめてみようと思います。

ポッドキャステイングと言えば、iPodという小さな携帯型の音楽プレイヤーとiTuneというパソコン用のソフトを使わないとできないものと思われがちですが、実際はiPod以外でも、また携帯型の音楽プレイヤーをもっていなくても、パソコンだけでの利用も可能です。


今までもインターネット上で音声を聞くことはできました。ラジオ局のホームページに行ったり、Windows Media PlayerやReal Player上のページをたどったりすることで、ラジオ番組をパソコン上で聞く方法はありました。しかしこのポッドキャステキングを利用すると、それを受信するソフトに表示されているリストを選択するだけで、インターネット上の様々な場所にある音声ファイルを、とても簡単に聞けるようになります。

ポッドキャスティングを受信するソフトとしては、無料のアップルコンピュータ社製のiTuneがあります。しかし現在のiTuneはキーボードだけでの操作には無理があります。そのためもう少し使いやすい別のソフトを使ってみましょう。

iTune以外にも様々なOS上でポッドキャスティングを受信できるソフトが作られています。このなかで今回はJuiceというソフトを選んでみました。このソフトは以前までiPodderという名前で呼ばれていましたが、現在はレモンをトレードマークにしたJuiceという名前で開発が続けられています。GPLライセンスのフリーソフトです。多言語対応でもちろん日本語でも操作できます。

・Juice(英語)
http://juicereceiver.sourceforge.net/index.php


次回に続く

熊日用paramファイル更新

2006年02月12日 00時12分32秒 | 各種ブラウザの設定・操作
桂木範さんのソフト「ニュースtoスピーチ」「ボイスポッパー」熊本日日新聞サイトの記事を読むためのparamファイルを更新しました。主な変更は、トリノオリンピック関連記事の追加です。ボイスポッパーの自動更新機能にも対応しています。

熊日のページは、共同通信社の記事が他の新聞社と比べてもわりと読みやすいのではないかと思いますので、熊本以外の方でもどうぞご利用ください。熊本関連の、川辺川ダム問題、水俣病問題の記事など、他県の人にも読んでほしいものもあります。

ただし熊本日日新聞サイト内の記事は、会員登録(無料)をしないと読めないものがあります。そのためIE上でそれをおこなう必要があります。そうすることで、ニュースtoスピーチ、ボイスポッパーともに読めるようになります。

置き場所:
憩舎ネット・ダウンロードページ

flockのブログエディタからのテスト投稿

2006年01月14日 13時14分50秒 | 各種ブラウザの設定・操作
flockのブログエディタからのテスト投稿
これも現段階では音声にもキーボードのみでの編集にも対応していないが、
オープンソースならば、改造はできる。

flock
http://www.flock.com/

flock自体の音声化は、Firefox用のFireVoxで転用できる。
実は先の日本語版FireVoxのinstall.rdfには、flock用の記述も入れてある。

flockの日本語化は、もじふぉのhttp://forums.firehacks.org/l10n/viewtopic.php?t=477を参考にしておこなう。JLPはこのページの下の方にあるver0.02のを用いないとmenuitemのエラーが出る。

この記事は編集投稿(のテスト)


サーチエイドのモジュール

2006年01月11日 23時39分02秒 | 各種ブラウザの設定・操作
検索補助ソフト「サーチエイド」のモジュールを作ってみました。(桂木範・オンラインソフト工房でベータ版が公開中、1月10日v0.91にバージョンアップ)



作り方はインストールされたフォルダ(C:/Program Files/search_aid)にある「モジュールファイル説明書.txt」に書いてあります。作成するにはホームページを記述するHTMLタグの知識、そして正規表現の知識が必要です。正規表現が初めての人は、上記サイト内の「拡張モジュール自作講座」のページや、「スクリプティング言語資料室(仮)」内の正規表現メモなどが参考になるでしょう。



ウィキペディアを検索できるように作ってみたのですが、さっき新しいモジュールをチェックしてみたらウィキペディアモジュールが昨日の日付で本家で追加されていました。ここにモジュールファイルの内容を貼り付けようと思っていたのですが、そういうわけで、桂木さんの作った実際のモジュールを眺めてみてください。単純なものなのでほとんど同じになってました。



モジュールファイルを直接見るにはインストールフォルダ内のparamフォルダを開きます。また「サーチエイド」起動中にネット検索メニューの該当項目でEキーを押せば、エディタで開かれるはずです。ただし「pr1」拡張子にメモ帳などのエディタが割り当てられている必要があります。

音声メールクライアントは究極の音声blogクライアント

2005年11月22日 15時37分26秒 | 各種ブラウザの設定・操作
コメントでtsumorouさんから情報をいただきましたが、livedoorブログではパソコンメールからの投稿が可能のようです。かなり幅のある設定ができそうですね。

無料ブログのFC2ブログでテストしてみましたが、こちらでも可能でした。一つのメールアドレスを登録するタイプでそれほど複雑には設定できないようですが、うまくできました。

ブログそのものカスタマイズはgooブログやexciteブログの方が、目が不自由なかたにはシンプルでやりやすい感じがしますが、そういう設定はときどきなので、そのときだけ目を借りて、日日の投稿の便利さでブログを選んだ方が一番だと思います。

実際のメールクライアントとしては、MMメールやMyメールなどの有名な音声対応ソフトを利用すればいいでしょう。

ブラウザのfirefoxはfirevox拡張で簡単な音声化ができる訳ですが、同じ仕組みでできているメールクライアントthunderbirdも音声化できると便利ですよね。ソースが公開されているので改造してPC-talkerやCatwalk対応のコードを入れ込んでという力業も不可能ではないはずですが、やっぱりXPI拡張で実現でしょうね。

thunderbirdは、RSSリーダとしても使えるので、音声化できればブログ購読にも役に立ちます。実現できればこれ一つでかなり便利に使えそうです。

究極の音声ブログクライアント

2005年11月20日 23時41分27秒 | 各種ブラウザの設定・操作
ブログの投稿ページというのは、左側にメニューがあったり、マウスで操作するいろんな文字修飾のボタンがあったりと、音声対応のブラウザで書くにはちょっと不便な作りになっています。このgooブログだけでなく、他のブログも似たようなものです。

そういう理由で、以前投稿専用のソフトを利用するという方法を紹介しました。それがブログクライアントなどと呼ばれるソフトです。しかしこのブログクライアントも音声が対応しているかというと、ほとんど配慮がされておらず、当時唯一MemoryRecorderが使えるということをこのブログで書きました。(その後調べていないので、最近のブログクライアント事情が分かりません。)

今日思いついたんですが(もっと早く思いつかないといけないのでしょうが)、モブログで携帯メールから投稿できるのならば、普通のパソコンメールから投稿できないかと。優秀な音声対応メールソフトはいろいろありますから、それが実現すれば、それこそ究極の音声ブログクライアントですよね。

そして、できるかどうか早速試してみました。残念ながらgooブログは無理でした。というよりモブログ投稿用アドレスは携帯用メールアドレスであるかどうかチェックしているので、PC用のアドレスは設定できません。他のブログでも試してみましたが、無料のブログサービスではできるところを見つけられませんでした。すべてを探したわけではありませんが。

ただ、有料のブログサービスではできるところがありました。もちろん有料でサーバーを借りてそこに自分専用にカスタマイズしたブログツールをインストールすれば、必ずできるはずです。

ブログを開いたけれど、キーボードと音声だけでは投稿が面倒だと思う人は、この手法ができないか試してみるといいでしょう。パソコンメールで投稿したものが記事になるのならば、これほどお手軽なブログはないはずです。

タスクトレイをキーボードで操るには

2005年11月11日 08時01分43秒 | 各種ブラウザの設定・操作
キーボードだけで操作するとき、タスクトレイをダブルクリックしたりする操作というのはどうしたらいいのだろう。

ウィンドウが開いていないときやすべてを最小化してあるときは、キーボードだけで、どうにかタスクトレイに制御を持っていくことができるが、すべてのクリック操作をキーボードだけで実現させることは難しい。

そんなときに便利なソフトを見つけた。foliaさんがB@r09u3⇔Style Op.2で発表しているTrayCommandというソフト。

このソフトへのショートカットを作り、そのプロパティを開いてコマンドラインにクリックの仕方の指定と、対象となるタスクトレイのソフトの場所をパラメータを追加して保存すると、このショートカットをクリックもしくはエンターするだけで、タスクトレイのアイコンをクリック操作するのと同じことができる。

詳しい説明は、窓の杜 NEWS記事にある。

今まであきらめていた操作や面倒な手順を踏んでいた操作も、これでスタートメニューにショートカットを登録したりすることで、便利に使えるようになる。サポートする側の人がタスクトレイのソフトのパスがどこにあるのかを探したりしないといけないが。

たとえば、スカイプの場合は、
traycmd.exe /L "C:\\Program Files\\Skype\\Phone\\skype.exe"

上の例ではtraycmd.exeをwindowsフォルダなどに放り込んでパスを通してある。

FireVoxの日本語化(2)

2005年11月02日 23時17分18秒 | 各種ブラウザの設定・操作
ようやく日本語化完了。
できあがったxpiは下の場所に置いておきます。
http://et-dev.main.jp/index.php?FireVox

FireVoxのXPIの中身を先日の方法で取り出してみると、この拡張機能にはロケールフォルダがないことがわかります。コードを読んでみると、メッセージの翻訳はソースそのものに追加や書き換えをという指示が書いてあります。修正しやすいようにメッセージを一つのファイルにまとめてあったりします。でもせっかくのFirefoxの拡張機能ですから、ロケールの切り替えで、メッセージの言語の切り替えができるようにすることにしました。

細かいことは後でまとめることにして、ここを見てくれた方々にとりあえず報告。

Firefoxの拡張についての基本的なこと

2005年10月26日 14時11分07秒 | 各種ブラウザの設定・操作
Firefoxのプラグインを公開するなら、どうせなら自分のホームページを借りようと思って、でも考えているうちにいろいろ深くやりたくなったのでWIKIで開こうと思いたって、そんなこんなでちょっと準備が手間取ってます。

◆Firefoxの拡張についての基本的なこと

Firefoxはxpiという拡張子を持ったファイルを組み込んでいくことで、機能を拡張していくことができます。Firefox自身でそのファイルへのリンクのあるページを開き、そのXPIファイルを開こうとするとそのまま組み込みが始まり、次回起動から利用できるようになります。開かずにダウンロードしてデスクトップなどに保存しておき、ドラッグ&ドロップでFirefoxのウィンドウ内に落とすことでも組み込まれます。

Firefoxの拡張は一つのxpiという拡張子のついたファイルですが、実際は、いくつものファイルをZIP形式で圧縮し固めたものです。名前の変更で拡張子をzipに置き換えたり名前の最後に".zip"を足したりすることで、簡単に通常使っている解凍ソフトで中身のファイルを取り出せます。

さらに中のファイルを調べてみると、JARという拡張子のファイルがすぐに見つかるのですが、これが拡張のプログラム本体で、このファイルもまたZIP形式で一つに固められたファイルの集まりです。これも同じように解凍することができます。

このようにファイルを溶かしていくと、中からRDF,XUL,JS,DTDといった拡張子の付いたファイルが出てきます。メモ帳などのテキストエディタで、強引に開いてみると分かりますが、ほとんどが文字で書かれたテキストファイルであることがわかります。XPT,DLLといった例外もありますが、たいていxpiの中に入っているファイルはテキストエディタで内容を見ることができるファイルです。

この記述のルールさえ分かれば、内容を理解しいていくことができます。理解できればさらに便利なように書き換えることもでき、その修正したものを逆に圧縮しひとつのXPIファイルに固めてしまえば、改良版の独自の拡張を作ることができます。

拡張について詳しいことは、Firefoxまとめサイト内のこのページにわかりやすくまとめてあります。

FireVox 日本語化(1)

2005年10月23日 04時29分14秒 | 各種ブラウザの設定・操作
このブログを書かないときの理由というのはいくつもあって、たいていはテーマ以外のことに集中していて書くことをさぼっているというのが多いのだけど、今回は全く違って、ここに書くために黙々とプログラミングをしてました。かなりいいのができてきて一段落ついたので、ここに書けるようになったわけです。

SAPI5で使える音声合成ソフトを購入したというのは前回書いたのだけれど、そのとき、以前紹介したFoxy VoiceいうFirefox用の拡張がようやく自分のパソコンでも利用できるようになったので、そのFoxyVoiceについて検索をしていたら、以前勉強にさせてもらったdeq notesさんに、再びたどり着いた。

すると、ここで別のFireFox用の音声拡張が紹介されているのに気がついた。で、書いてあるとおりに拡張を入れてみると、驚いた。これは使える!

FireVoxは、ページ全体を読んでもらうのに便利な拡張だけど、このもうひとつの拡張FireVoxは、Firefoxを音声ブラウザに変えてしまう素晴らしい拡張だった。ホームページリーダーの細かなモードに分かれた読み上げはできないものの、PC-Talkerでのブラウザの簡易読み機能よりもより実用的な音声読み上げができる。とにかく素晴らしい拡張だ。拡張を入れるだけでこれだけのことができるFirefoxも素晴らしい。

FireVoxというのは、公式ページで配布されているFirefox用の拡張である。ライセンスはGNU GPL。

これを動かすためには、もちろんFirefoxが必要であるが、そのほかに、同ページで配布されているCLC-utils、CLC-4-ttsといった二つの拡張をFireFoxに入れておかないといけない(拡張の入れ方はFirefoxでそのページを開き、その拡張本体であるxpiファイルを開けばいい。うまくいかなければ、デスクトップなどにダウンロードしておいて、Firefoxにドロップすればいい)。

そして一番大事な音声合成エンジン。同ページではFreeTTSというJAVAで書かれたフリーの音声合成エンジンが紹介され、インストールの手順も説明されている。FireFoxはLinuxでもMacでも使えるブラウザなので、フリーな上にOSを選ばないJAVA製の音声エンジンというのはとても都合がいい。だけど、残念ながらしゃべれるのは英語だけらしい。

では日本語はだめなのかというと、そうゆうわけでもなく、Windowsで使う場合に限り特別にSAPI5対応の音声合成エンジンも使うことができるので、SAPI5対応の日本語音声合成を持っていれば、日本語をしゃべってくれる。OfficeXPを入れていてマイクロソフトの日本語の音声合成が使える人はそのまま使ってもいいし、音声合成エンジンが入っていないという人や、マイクロソフトの日本語がききづらいと感じる人は、僕のようにSAPI5対応の音声合成ソフトを組み込めばいい。


前置きがとてもながくなってしまったけれど、このFireVoxを組み込むと、日本語の音声ブラウザとしてFireFoxを使えるようになる。ページだけでなく、Firefoxのメニューもちゃんと日本語の音声で読んでくれる。キーボードショートカットもいろいろ用意されていて、テーブル内の位置を教えてくれたり、文字を一文字ずつ読んでくれたりもする。とても便利に使える。

ただよく音声を聞くとタグ要素など英単語で読んでいる。オプション設定画面も英語で書いてある。みんなが英語がわかるわけじゃないし日本語化できないものかと、FireFoxの拡張の日本語化はよくされているのだから、これもどうにかできないだろうかと、実際にこの数日間いろいろやってみたわけである。


今日は前置きだけになったけれど、いちおう日本語化できているので、すぐにでも公開したい。VE2000のXP版の公開は難しそうなので、それよりもこちらを先に公開しようと思っている。GNU GPLライセンスなので公開も楽だし、こちらのほうが使い勝手はいいと思う。


・FireVoxの紹介ページ 日本語 (deq notes)
http://www.memb.jp/~deq/voice/firevox.html

・Fire Vox 公式ページ 英語
https://webspace.utexas.edu/chencl1/clc-4-tts/index.html


・Foxy Voice公式ページ 英語
http://foxyvoice.kenche.info/

・Firefox 日本語公式ページ
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/