堀江社長が買収する前の、無料プロバイダのライブドア(前刀禎明社長)。
莫大な宣伝予算に加え、「無料プロバイダの老舗」としてのネット系雑誌媒体にも多く取り上げられ、ネット利用者の間での認知度は高く、契約者も一定件数には達していた。
しかし、堅実な有料プロバイダと併用している利用者が多く、実際にライブドアを重宝している人は少なかったようだ。
失敗の要因として、
1、「無料」と謳いながら実際はアクセスポイントまでの電話料金が発生した。
(当たり前のことだが利用者はすべてコミコミで無料か否かを判断する)
2、ADSLの普及(ダイアルアップの縮小)
インターネットに接続するための電話番号を、特定の通信事業者のもの
に限定させて得られる手数料が目減りしていった。
3、バナー広告が売れなかった
「無料」を旗印に集めた利用者は、客層も悪い。(消費活動に消極的)
ブランドイメージ的にも、広告媒体としての価値が低い。
4、社長の前刀氏がやり手だった(投資家からカネを引っ張ってくる力がある)
これは通常よいことなのだが、同社に限っていえば、
カネがなくなればまた集めてくればいい的な驕りがあったのではないか。
そうでなければあんなに大量の広告出稿はできないであろう。
現在、前刀氏はアップル日本法人の社長に収まっている。成功する確率が極めて高い「おいしい職」である。
自分や会社を売り込むプレゼンテーション能力の高さを物語っている。
いつかまた起業するであろう。ぜひ今後もがんばってほしい。
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