エコノミスト7/12に
止まらない資源高として
特集が組まれていました。
この記事が残念なことは
すでに資源高などピークアウトの
兆しが出ていることです。
例えば原油先物市場のWTIは
1バレル130ドルを付けたあと
下落していて直近では7日に
100ドル割れまで行きました。
金価格も1トロイオンス
2,000ドル近くまで行きましたが
直近では1,800ドルを割り込んでいます。
このほかにも注意して記事を読まないと
フェイクニュースがあるので
騙されてしまう可能性があります。
もちろん、正しい内容もあり
例えば、日本における石油のロシア依存度
2.8%や天然ガス依存度3.4%は正しいです。
記事では日本のLNG輸入量は
年間7,500万トンあるそうですが
うち600万トンはロシアのサハリンからなので
これが停止すれば代替先を探さなければ
いけないと書かれています。
ちょうどこれについてニュースがあり
プーチン大統領はサハリン2の権益を
ロシア企業に無償譲渡する大統領令に
署名したという内容でした。
サハリン2の出資割合はすでに撤退を決めている
イギリスのシェルが27.5%-1株
三井物産が12.5%、三菱商事が10%
残り50%+1株がロシア企業という構成です。
つまり今回の大統領令は
日本企業を狙い撃ちにした
ロシアに経済制裁をする
日本への対抗策ということです。
日本では他人の財産を急によこせ
というのは考えられませんが
ロシアはこれで日本を揺さぶっています。
これにより三井物産、三菱商事の株は
10%近く下落しており、さらには
丸紅と伊藤忠商事が出資している
サハリン1についても同じようなことを
検討していると発表されており
注意が必要です。