昔話で恐縮です
当時外回りをしていて
顧客は大半がご年配の個人の方です
担当してた私はまだ30代後半
顧客さんの子供位の年齢でしょうか
大半が親切にしていただきましたが
そのお宅のお子さんとの関係が
良好なのかは窺い知れませんが
なんとなく対応で判る気もします
何かと因縁をつけてくる方もいれば
孫にでも接するように親切な方も
最初はお互い探り合いですが
1年も過ぎると良い関係が出来ます
行くたびに庭に生る柿や農作物を
持たせてくれる方もいました
ある日会社に電話が有りました
いつも親切なAさんの奥様からでした
P3Cさん、主人が亡くなったので
最後のあいさつに来てと衝撃の電話でした
一週間前に合ったときは
変わりなくは元気でした
たしか、検査入院をするとは
言ってましたが
まさか、亡くなるとは
お通夜に伺うと
声をかけるのも憚れる程
奥様は泣きはらしてました
初七日も過ぎて少し落ち着いたかな
というタイミングで
ご焼香に伺いました
そこで、奥様から衝撃の経緯が語られました
入院して検査自体は順調で今の所
殆ど問題無しで最終結果待ちだったそうです
家族も何事も無くて良かったねと言っていたそうですが
退院目前で突然の発熱、そして肺炎を発症して
帰らぬ人となりました
原因は
お見舞いに来た人の中に風邪をひいていた人がいて
それが感染して肺炎になったとの事です
ご近所さんですから検査とは言え
義理を欠くわけにはいかないので
無理してお見舞いに行ったら
仇となってしまったのでした
その方も居た堪れないでしょうし
奥様も文句を言うわけにもいかず
もう悔しくて悔しくてと......
私は掛ける言葉も見つかりませんでした
最近コロナウイルスのワクチン接種で
副作用を理由に拒否される方がいますが
確かにまだ臨床データーが少なく
安全は確立されてないので
接種は不安かもしれませんが
このような事例も有りますので
健康な自分よりも弱い方々に
影響が有ることも判ってください
いまの時代は
自己愛よりも
思いやりの自己犠牲