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アカガメ号航海記

週末は、ヨットで気ままにどんぶらこ!

エノシマ文庫、蔵書倍増

2009年09月28日 | 海本コーナー
9月19日。

鬼崎文庫のOさんから、1960年~70年頃の舵誌バックナンバーが段ボールで6箱、約200冊も寄贈されました!

ハーバーのレストラン(カイ)に着払いで届けてもらったので、さっそく書棚に並べるべく、エノシマに行ってきました。
並べる前に、レストランのテーブルを借りて、1冊1冊に「エノシマ文庫のシール」を貼ったのですが、冊数が多いだけに、かなりの作業量。*-仲間のK宏と、たまたまハーバーに子連れで散歩に来た会社の友人Hの2人に手伝ってもらい、ビールを飲みながら約2時間で作業終了。早速書棚に並べました。
昔のカジ誌は薄く小さいのですが、冊数が冊数だけにかなりのボリューム。書棚が一つ、埋まりました。これは壮観(私の見る限り)!

一冊一冊、読んでみたいものばかり。
スナイプ、フィン、ドラゴン級などの昔の白黒写真をみて、いまも変わらないのが新鮮で不思議なカンジ。
エノシマでオリンピックが開かれたときの号もあり、さっそく自分で貸りて読みました。これは役得!?

このカジ誌、1960年代、ヨットに乗っていた人にとっては、酒のツマミにも最高じゃないかなぁ?
古い記事を肴に、「おっ、おまえ、載ってるじゃん!」など、ヨット談義のきっかけになればいいな~と思います。




石原慎太郎『大いなる海へ』

2009年09月15日 | 海本コーナー
石原慎太郎『大いなる海へ』

この本は、先週の土曜日にコアジロへ行った際、クルーザー仲間のY田さんにもらったもの。昭和40年の本だから、Y田さんが全盛のころに読んだのだろう。
もらったその日、ちょうど<コンテッサ>を見た。ラットを握っていたのは石原氏のようだった。

ヨットに乗っている人には、高齢のひとも多い。
ヨットに「飽きる」ってことは、どうもないようだ。
そして、巷の高齢者のような「お年寄り」とは、明らかに違う。
気の若さ、のようなものを、ヨットマンは保っている。

44年前のこの本の著者の元気なのは、きっとヨットマンだからだねぇ。
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p18 1962年11月2日、NORC初島レース。<コンテッサⅡ>。<早風>(早稲田)<ミヤ>(慶応)の二隻の十一人が遭難。
p41 第1回香港-マニラ・レース
p51 日本で寄付でもらった即席ラーメンが好適の夜食となる。
p99 ヨットの名前というのはオーナーが、各々智恵を絞り、思い出をたぐりだして、或いは世の親が子供に命名するとき以上の熱意でつけたものに違いない。…<ダンディ><ベラミ><コンテッサ>(伯爵夫人)、<バロン>(男爵)。<オデッセイ>(ホメロスの描く放浪の武将)、<ティアリ>(ポリネシア語で花、或いは花のような乙女)、<フルールブルー>、<シレーヌ>、<ジューンブライド>、<ダモイ>(帰国、という意味のロシア語)、<妙義><飛車角><龍王丸><若王丸><神洲><月光><富士山丸><メイキッス><スピオ>。
p126 二本の漁業権ほど出鱈目な規定はない。…いずれにしても現在では一方的な漁業権というものは当然改正されていいものだと私は信じる。
p146 この文章が大いなる海への新しい冒険と調整を夢見る仲間たちの役に、少しでも立たんことを 1963年度トランスパックレース参戦記
p178 小さなことでも彼から教わったことがいくつもある。たとえばクリートにシートロープを縛るとき、彼(ジョー・ミラー氏
)は絶対に、いかなる時も全部クロックにただ巻きつけろという。それだけでシートは絶対に外れはしない。そしてまた外しやすい。…日本でよくやる八の字式はいけないという。
p242 タヒチが俗化したいまも、地上の最後の楽園はマーケイサスだけであって、ここへ行くと本当に島の少女たちがヨットに向かって花を加えて泳いで来、巨きな艇の舷も、取りすがる彼女たちの重みで傾いたという天国である。







チャック・ギーグ『白い嵐』~アルバトロス号 最後の航海~

2009年09月05日 | 海本コーナー
チャック・ギーグ『白い嵐』~アルバトロス号 最後の航海~

1961年、若者訓練用帆船のブリガンティン型帆船・アルバトロス号(1921年オランダにて建造)が、ある朝突然「ホワイト・スコール」に遭遇し、沈没した。
19人中、6名が死亡。
そのときの生き残った著者が書いた、心にしまい込んでいた当時の物語。
映画になってるって。
◆映画の紹介:http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10470/comment.html

伝説だった「ホワイト・スコール」は、いまは「マイクロバースト(ダウンバースト)」と認識されている現象で、飛行機の墜落、電車の脱線の原因にもなっている。積乱雲の下で、雹(ひょう)が降った後は要注意だって。

◆マイクロバースト現象とは?:http://www.jma-net.go.jp/takamatsu/8/8-1/8-1-7/hyou.html#h2

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p30 海賊「黒ひげ」が金銀財宝を隠したジャワ近くのココス諸島
p99 (ヴァージン諸島の)次の目的地は、オランダ領のサバという島だった。いろんな意味で、この島は…いちばん変わった島だった。サバは、何を隠そう死火山の山頂そのものが海から突き出してできた島だ。…サバの海はいままで見た中で一番きれいだった。…ザ・ボトムと呼ばれる小さな町で…散在する家…赤と白の2色だけだった。この島の首都…標高900メートルのここのクレーターの淵からの景観は、まさに息をのむばかりであった。



エノシマ文庫に応援者現る

2009年09月01日 | 海本コーナー
エノシマのヨットハーバーの2階に設けたヨット本の貸出コーナー。
少しずつ、借りてくれる方が増えています。
何度も何度も借りてくれる人もいて、うれしい限り。
ただ、まだ60冊くらいしかないので「もう少し増やしたいな」という気はしていましたが、なかなか増やせないでいました。

ちょっとした思いつきで、KAZI誌巻末の「海の告知板」に「本ください」と出したところ、なんと本を寄贈してくれる方が現れました!
その方は、KAZI誌2009年8月号の154ページのOさん。
わが国のヨット黎明期から活躍している「オールドソルト」で、海の本をあつめた「鬼崎文庫」を主催している、いわば先駆者。または先輩。

いただいた本の中には、洋書あり、自費出版本あり、<チタ>が1960年代にトランスパックなどで実際に使用したハワイ諸島などの水路誌あり。
蔵書とする前に、自分でも読みたいものばかり。
そこをぐっとこらえて、さっそく文庫の棚に並べました。
エノシマの若いひとに、ぜひ読んでもらいたいと思います。
ネットサーフィンならぬ、ブックセーリングも楽しいよ。

エノシマ文庫の利用者から、世界一周セーラーが現れたらいいなぁ!

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以下、蔵書リストの最新版でーす。
(前述の水路誌はまだ登録してません。あしからず。)


番号 書名 副題 著者 メモ
1 オケラ五世優勝す 世界一周単独ヨットレース航海記 多田雄幸
2 カムバック 復権への戦い デニス・コナー
3 信じられない航海 トリスタン・ジョーンズ
4 ニッポンチャレンジ 1992 パトリック・スミス
5 太陽と風の」航海誌 葦舟ウル号の冒険 キティン・ムニョス
6 エンデュアランス号大漂流 エリザベス・コーディー・キメル
7 大西洋漂流76日間 スティーヴン・キャラハン
8 ダイバー漂流 極限の230キロ 小出康太郎
9 漂流 吉村昭
10 ジョン万次郎漂流記 井伏鱒二
11 無人島に生きる十六人 須川邦彦
12 タニア18歳 世界一周 890日の青春航海記 タニア・アービィ
13 海のラクダ 木造帆船ダウ同乗記 門田修
14 医者を忘れて大航海 米山公啓
15 コン・ティキ号探検記 T・ヘイエルダール
16 八十日間世界一周 ジュール・ヴェルヌ
17 スプレー号世界周航記 ジョシュア・スローカム
18 極北 フラム号北極漂流記 フリッチョフ・ナンセン
19 コロンブス航海誌 (クリストーバル・コロン)
20 ペリー艦隊大航海記 大江志乃夫
21 十五少年漂流記 ヴェルヌ
22 南十字星に針路をとって ヨットで巡る何もなくて豊かな島々 崎山克彦
23 太平洋ひとりぼっち・完結編 堀江謙一
24 エンデュアランス号漂流記 アーネスト・シャクルトン
25 シーズザデイ 下巻 鈴木光司
26 セーリング競技規則の解説 2001年-2004年 デイヴ・ペリー
27 太平洋漂流実験50日 斉藤実
28 漂流記の魅力 吉村昭
29 潮を開く舟 サバニ 舟大工・新城康弘の世界 安本千夏
30 太平洋探検史 幻の大陸を求めて エティエンヌ・タイユミット
31 孤闘 斉藤実
32 冒険日和 岩名地正
33 われらをめぐる海 レイチェル・カースン
34 エンデュアランス号漂流 アルフレッド・ランシング
35 たった一人の生還 「たか号」漂流二十七日間の闘い 佐野三治
36 シーズザデイ 上巻 鈴木光司
37 太平洋ひとりぼっち・完結編 堀江謙一
38 スハイリ号の孤独な冒険 Rノックス・ジョンストン
39 大冒険術 ぼくらはなぜ世界に挑むのか 野口健・白石康次郎
40 風になった私 単独無寄港世界一周 278日の記録 今給黎教子
41 ヨット野郎の世界漫遊記 城所干萬
42 マリンリゾート開発への提案 海の非日常性の演出 大野裕夫
43 海と風と仲間たち シーガル号世界一周航海記 野村輝之
44 海の記憶を求めて ジャック・マイヨール/ピエール・マイヨール
45 イルカと、海へ還る日 ジャック・マイヨール
46 アプネア 海に融けるとき ウンベルト・ペリッツァーリ
47 なぎさ 海とともに生きるには (田村明+長洲十二)
48 海洋性レクリエーション施設 計画とデザイン 畔柳昭雄
49 海よ友よ メイキッスⅢ号日本一周航海記 森繁久彌
50 あきらめたから生きられた 太平洋37日間漂流船長はなぜ生還できたのか 武智三繁
51 アラウンド・アローン 世界一過酷な海の冒険 白石康次郎
52 はるかなる海の唄 浅沼良男
53 密航漁夫 吉田亀三郎の生涯 小島敦夫
54 海のドンキホーテ 宮原昭夫
55 ダブ号の冒険 R・L・グレアム
56 船で暮らす地中海 足立倫行
57 KAZI 2008.6 黒潮が洗う、伊豆の島々へ
58 KAZI 2009.4 瀬戸内を航く
59 KAZI 2009.5 ヨットレースに勝つアイデア集
60 KAZI 2009.6 寄港地での係留完全マスター
61 風の靴 朽木 祥 【寄贈】吉田義明(小網代・モサ)
62 KAZI 2009.7 憧れの島航路
63 KAZI 2009.8 快適フネ生活
64 孤独の海と空 フランシス・チェチェスター 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
65 SHIPS 船の話 エドワード・V・ルイス、ロバート・オブライエン 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
66 図説・海の怪獣 ジェイムス・B・スィーニ 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
67 海難 SHIPWRECKS H・ボールドウィン 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
68 サバイバル・バイブル これを知っていたら絶対助かる 柘植久慶 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
69 外洋ヨットを乗りこなせ 本橋一男 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
70 熱帯性海水魚 観賞と飼育 牧野信司 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
71 海辺の動物 鈴木克美 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
72 ドリーマー号最後の旅 ヨーロッパ運河紀行 田中憲一 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
73 ヘビー・ウエザー・セーリング Vol.2 K・アドラード・コールズ 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
74 どくとるマンボウ航海記 北杜夫 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
75 アジズ号とわたし ニコレット・ミルンズ・ウォーカー 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
76 95 JCNメンバーリスト Vol.1 JCN事務局 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
77 図説 大航海時代 増田義郎 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
78 ヨットへの招待 INVITATION TO SAILING アラン・ブラウン 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
79 シーマンのための気象講座 馬場邦彦 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
80 航跡(正) 大橋郁夫 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
81 航跡(続) 大橋郁夫 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
82 Ocean Racing & Offshore Yachts Peter Johnson 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
83 ヨットマンのための天文航法 大河原明徳 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)
84 サクセスフル・クルージング 理想のクルージングヨットを選ぶ ジェームス・D・ハワード、塚田充 他 【寄贈】大橋郁夫(東海市・鬼崎文庫主宰)

吉谷龍一『ヨットの冒険』

2009年08月19日 | 海本コーナー
吉谷龍一『ヨットの冒険』
~小型艇で海に挑んだ人々~


この著者、そうとうのフネ本好きとお見受けした!
面白そうな本が、まだまだある。
どれだけ読めるだろうか?
週1冊読むとすると、年間で50冊。平均寿命まであと40年あるから、2000冊は読める計算。
頑張って、目を大切にしよう

でも、日本語の本を読みつくしたらどうしよう???
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p2 ロードアイランド州ニューポートに住んでいる有名なヨット設計家フランシス・ヘルショフ
p22 1898年6月、ニューポート、スプレイ号、37フィート、キャプテン・スロカム「セーリング・アロン・アランド・ザ・ワールド」
p32 スロカム船長の持っていった本、ダーウィンの「人間の由来」、ニューカムの「天文学入門」、トッドの「日蝕」、ベーツの「アマゾンの博物学者」、マーコレーの「英国史」、アーヴィングの「コロンブス伝」、スチーブンソンの著作集、シェイクスピアの作品集、ボズウェルの「ジョンソン伝」、ラム、ムーア、テニスン、ロングフェロー等の詩集
p53 スロカムの場合もヨットクラブで大歓迎を受け、バージと望遠鏡を送ってもらったが、面白いことにこのパーティーは公式のものではなかった。それはスプレイ号が、アメリカのどのヨットクラブにも所属していなかったからであった。…中略…スロカムはまたジョンストンベイセーリングクラブの会長から新しい帆を1セット贈られている。この時の彼らの解釈は、「スプレイ郷は自分だけのヨットクラブに所属している」ということであったという。
p55 スロカムにいわせると、「もしこの世にパラダイスというものがあるとすれば、それはこの島」(ココス・キーリング島)
p58 牛島龍介「犬と私の太平洋」
p64 ジョン・ヴォス、「冒険航海」、ティリカム号、
p84 ジャック・ロンドンの航海、スナーク
p86 ハリー・ピジョン、アイランダー号、自作、「世界一周単独帆走記」、ブルー・ウォーター派
p104 ヴィド・デュマス、レーグ二世号、前人未到のルート、インポッシブル・ヴォヤージュ、吠える40度線沿い
p124 マルセル・バルディオ、レ・カトル・ヴァン号、「四つの風の冒険」
p140 長距離航海を行った小型艇、フレミング・デイのシーバード号、パトリック・エラムのソプラニノ号
p170 ツーハン号、スミートン夫妻、「霧の中の島々」
p183 堀江謙一のマーメイド号はサンフランシスコの海洋博物館に、サー・フランシス・チェチェスターのジプシー・モス四世号はロンドン郊外のグリニッジの海洋博物館に、それぞれ保存されている。
p192 デヴィソン夫人、フェリシティ・アン号、「私の船はとても小さい」は内容的にも面白く、ベストセラーに
p198 一本マストのうち、ジブがないのはキャット・ボート。マストの前と後ろに帆が一枚ずつあるのがスループ。ジブのような三角帆を2枚ないし3枚持っているのがカッター。 一本マストのヨットで、帆を揚げていない時にスループとの違いを見分けるには、マストの位置による。キャット・ボートでは船首に立っているし、カッターでは船のほぼ真ん中。スループだと前からほぼ1/3のところに立っている。
二本マスト。ヨール、ケッチ、スクーナー。ヨールとケッチはよく似ている。両者とも前のマストが高く後ろのほうが短いが、舵が後方のマスト(ミズンマスト)の前にあるのがヨール、後ろにあるのがケッチ。ヨールもケッチも3枚帆。つまり、ジブ、メイン、ミズンセールの3枚。スループに比べ、一枚の帆が小さいので扱いやすい。強風のときはどれかを下ろすと縮帆とおなじ効果。荒天時はミズンだけになると、船首が風上を向く(風に立つ)ので外洋向き。スクーナーも2本マストであるが、大型でありクルーも大勢必要。必ず後ろのマストのほうが高いので、見分けがつく。

甲斐幸『ディンギー・セイリング』

2009年08月18日 | 海本コーナー
甲斐幸『ディンギー・セイリング』

ディンギー初心者にオススメの本。
ディンギーが大好き!その楽しさを伝えよう!という著者・甲斐幸さんの気持ちが強く感じられる。
しかも説明は具体的で、シンプル。

蛇足だが、この本を読んだ日、KAZIの9月号を見たら、偶然、本書の著者がA級ディンギーの大会で優勝したとの記事が掲載されていた。
少々お年も召されているようだったけど、ずーっとディンギーを楽しんでいるようで、なぜかうれしかった。
こんなふうに、ずーっとディンギーに乗っていたいなぁ。

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p17 スプーンの皿の部分はカーブしている。水道の蛇口から流れ落ちる水流にソッと近づけてみよう。水流に触れた瞬間、強烈な力で引き込まれるのが実感できる。
p25 筆者の使っているシングルハンダー用自作風見
p30 ロープのはし止め、ガスケットコイル、ストエージコイル
p64 (ジャイブの手順の解説で、ブームが返った後)⑥バランスをとりながら移動。ティラーを、シートを持つ手に背中側であずけてしまう。 ⑦反対舷のポジションに座る。右手でティラーとシートの両方を握っていることに注意。
p73 (サーフィングの解説で)サーフィンならボトムターンという基本的テクニックがある。波の根本(ボトム)まで降りてからターンして斜面を上り、また波のパワーの補給を受けてボトムにターンしていくことを繰り返す。…(中略)後方の波のパワーをよく見て、波の斜面(サーフィンよりずっと小さいから、一瞬のうちによく観察する練習が必要になる)を細かくターンしながら降り続け、艇にパワーをつけてゆく。もちろん、風の強弱、振れに対しても正確なシートコントロールが必要になる。)

笹岡耕平『風 帆 心』~ヨット<招福号>南太平洋航海記~

2009年08月12日 | 海本コーナー
笹岡耕平『風 帆 心』
~ヨット<招福号>南太平洋航海記~

南太平洋を、30フィートのスループで航海した記録。
メンバーは男3名、ルートが変わっていて、あえて逆回り(反時計まわり)を選んだ。
著者の今回のテーマは「長年月の外洋レースで得た知識や能力、とりわけその帆走技術をクルージングの世界で実証すること。つまりごく普通のヨットで、逆回りの難コースに挑戦し、7か月の短期日で一挙に成就することである。それによって近代ヨットの性能、スポーツ性を立証することなのだ。誰に頼まれたことでもないが、「俺にしかできない、俺だけのテーマなのだ」と前書きに書いている。
航海を終わったからといって、実証できたのかどうかわからないけど、きっと「俺だけにわかる」のだろう。著者のダンディズムを感じた。

「オ~トコにはぁ~ジブンのぉ~世ぇ界が~ある 例えるならぁ~空を駆けるぅ~ヒトスジぃーの流れ星ぃ~ルパンザサーッ」!

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p8 南太平洋協会、松村賢二「見直しへの旅」
p11 大阪→小笠原→サイパン→グアム→トラック→ラバウル→ホアニラ→ポートビラ→ヌーメア→フィジー→トンガ→西サモア→ケラウ島→ファニング島→ホノルル→小笠原→大阪、7か月、ほとんどが逆風、逆海流
p18 父島、外洋クルーザー天国、札幌の<シーガル>、シングルハンダーの<チャランポラン>、東京から来ている<潮路>
p76 信天翁の青木洋、「海とぼくの信天翁」
p110 イギリスの植民地だった島とは対照的にフランスの植民地では社会投資が進んでいるが、それはもちろん原住民のためではない。利益だけを搾取するイギリス型に対して、フランス型はその領土を永久に「占有」するからだと思う。ポートビラの街が美しかったのもそのためだろう。
p117 スヴァ、南太平洋をクルージングしてスヴァに立ち寄らないクルーザーはないと見えてここには世界のクルーザーがアンカーリングしている。
p140 トンガ王国の北の拠点、ババウ、今までに話をしたクルーザーが口をそろえて「ババウは素晴らしい。ビューティフル、ファンタスティック!」と絶賛するので予定外の訪問先だが、回り道にもならないのでちょこっと立ち寄ることにした。
p159 洗濯は船尾からロープで縛った洗濯物を3時間も流しておくと、水流とはじけるオゾンの漂泊作用で見事にきれいになる。

桂菊丸『オレたちの海』

2009年08月01日 | 海本コーナー
桂菊丸『オレたちの海』

パワーボートの航海記。
行先は、私も大好きなオキナワ。しかも与那国まで。
文章は椎名誠のような昭和軽薄体で軽いカンジだが、実は、中年男が航海中に人生を振り返り、その意義を考える、というヘビーなもの。
もうすぐ中年の仲間入りをする(もうしてる?)私には、読み飛ばせない箇所が何か所もありました…。

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p100 アイタペアペア号、平良朝敬が経営する「かりゆしビーチリゾート」オーシャンタワー
p101 加山雄三 海よ、オレの母よ
p130 伊平屋と伊是名の中間の小さな具志川島の北に船を泊めた。、「テーブルサンゴの十段重ね」「慶良間以上だぜ。日本一のポイントだな」
p252 かりゆしアーバンリゾート那覇

Lars Larsson&Rolf Eliasson『ヨットデザイン原論』

2009年07月25日 | 海本コーナー
Lars Larsson&Rolf Eliasson『ヨットデザイン原論』(大橋且典訳)

ヨットを設計するための専門書。
この本をすべて理解するのは、ヨットで世界一周するより忍耐力が必要かもしれない。

戦意喪失しつつも拾い読みをしていたら、センターボードが揚力を発生させていることを初めて知った。ヨットは、本当によく出来ているなぁ。
設計者は、すごい!
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(なし)



軍事貞則『ブラインドセーリング』

2009年07月19日 | 海本コーナー
軍事貞則『ブラインドセーリング』
失明したヨット経験者が、失明によって閉ざした心を周りの人々とヨットのお陰でほぐしつつ、ついに世界選手権に出場したという実話。
こんなセーリングもあったのだ。
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p5 神奈川県三浦半島の青い海と緑の森に囲まれたヨットハーバーの入江は夥しい海鳥たちの朝の儀式が始まっていた。
p100 鐙摺は入江になっていて遊ぶには恰好の場所だった。
p131 「アメリカでは障害者だからといってスポーツをしないということはない。自分のやりたいスポーツを自分で探すんだ。なるべく他人に頼らず自己責任でやる。そうなっている。日本は違うのか」
p180 三崎マリーン、油壷の一番奥、<スピーディーブルー>
p241 葉山まで船に乗りに行った時は「魚虎」のおかみがタダでイカを分けてくれた。それが唯一の楽しみだった。
p284 竹脇は63歳の今でも相模湾でブラインドセーリングをやっている(2003年)


宮田秀明『アメリカズカップのテクノロジー』

2009年07月19日 | 海本コーナー
宮田秀明『アメリカズカップのテクノロジー』

ご存じ「韋駄天」「阿修羅」の設計者の書いた技術本。
アメリカズカップのフネが、こんなにもシビアな計算と試行錯誤の上に造られているとは驚きです。
乗り手の技量よりもフネの性能が重要だって。
ということは、ダントツの高性能艇に乗れば、私も、も、もしかして…???

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p195 それから4年経ち、ブラックマジックの丸っこい船体は常識に変わった。非常識を常識にしていくのが技術革新である。アメリカズカップのレースでは、非常識を常識に変えるよな技術革新がないと勝てない。

戸塚宏『太平洋一直線』

2009年07月19日 | 海本コーナー
戸塚宏『太平洋一直線』

私の世代には、「悪いことをすると戸塚ヨットスクールに入れるぞ!」と言われたことがある人も多いのではないか。
その発端となった事件による先入観もあったが、この本を読むうちに払拭された。
事件は残念だが、遭難でパートナーを失った経験さえある「戸塚さん」のヨットレースに賭ける真剣な気持ち、ヨットに対する真摯な態度は、予想以上スゴイものだった。

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推薦文(若かりし頃の石原慎太郎) 太平洋横断シングルハンドレースの参加メンバーが発表されたとき、私は即座に戸塚君の優勝を疑わずに公言した。武市氏もともに優れたヨットマンであるが、戸塚君が一人他と異なるところは、彼があの駿河湾での遭難で大時化の海を泳ぎ切って助かったときに拾った星の強さである。海という不可知なものを相手にするとき、人間のそうした不可知な属性が人や船の運命を決めることを私は信じるのだ。彼は今の日本で、最も強いもっとも円熟したヨットマンに違いない。
p32 太平洋横断シングルハンドレース、小林則子<リブ>、武市俊<サンバードⅥ世>、戸塚宏<ウイングオブヤマハ>、堀江謙一<マーメイド>、多田雄幸<オケラⅢ世>
p51 こうした場合、こちらができることと言えば、とにかく眠らないでスピンをあげ、風を最大に集めて走っていなければならない。それがレースだ。その努力はいつか報われる。
p85 それは、まるで絶望状態に近いものであった。あの天気図を見たときのショックは一生忘れられないだろう。
p98 名古屋大学のOBたちで作った<チタⅡ世>がアメリカに渡っていた。そして、ロサンゼルス~ホノルル間の「トランスパシフィックレース」にクルーとして乗り込むことも決まっていたのだ。
p119 僕のレースのやり方を、海洋博協会ヨットレース事務局の清水和子さんは新聞でこういっている。「戸塚さんのレースを見ていると、実に強引そのものです。人が避ける低気圧帯にわざわざ突っ込んで行って、スピードを稼いでいますね。大きな低気圧帯に突っ込めば、艇がバラバラに壊れてしまう恐れがあるのに…」 ヨットを知らない女に何がわかるんだ。何度も書いたが、これはレースなのだ。ただの遊びではないのだ。勝たねばならない、勝つためにのみ走っているのだ。
p123 例のシナーラ号(1973年、武市さんが、イギリスから日本まで、八か月かかって回航した大型帆船)
p127 たとえば、マストが折れたら、スピンネーカーポールを増すとの代わりにすれば、なんとか漂流しないで近くの島まで辿り着けるでしょう。しかし、カジが壊れたらアウチです。それだけにカジの設計に注意しています。浸水も困りますね。しかし無線機もありますね。
p216 なぜヨットがやめられないのだろう。ヨットの魅力にとりつかれた人たちはずるずるとヨットを続ける。…中略…「みんな知っているだろう。ヨットなんて乗っている最中はちっともおもしろいものじゃない。船酔いはする。水は少ない、シャワーを浴びられない、食事はまずい、ベットは湿っている。衣類もいつもしめっている、コーヒーはインスタントだ。ステーキは付け合わせが少ない。ビールは冷えていない。その上、いつ強風に巻き込まれるかも知れず、暗礁にぶつかる危険は絶えずある。われわれは大金をはたいてヨットを買い、仕事をおっぽり出して何年もクルージングをして、その上ヨットに乗っているときは不便で不安な思いをしているのだ。」
p218 さて、ヨットのベテランは別として、これから始める人、初めて間もない人たちのために少し述べてみる。ヨットはあくまで個人、または一つの艇単位で楽しむものであるから、他人に左右されることはない。どこのヨットハーバーにも自称ベテランが必ずいて、他人様のヨットライフにも口をはさんでくるものである。彼らは何年間も他人に口をはさんでいるため、その言葉に説得力があり、理にかなっている。ときにはそのハーバーで大きな勢力を持っている。 また一見静かにヨットを楽しんでいる人たちがいる。自称ベテランの大言にも反発せず、にこにこしている。付き合ってみると実にしっかりしている。その両方の性質を持った人たちがいる。ヨットを始めたばかりの者にとって、どの人たちと付き合っていったらいいか分からない。一番手っ取り早いのは、艇に乗っている時間の多い人々と近づきになることである。ある日曜日、朝早く来て夕方まで、ずっと艇に乗っている人、または陸の上にいるより艇に乗っているほうが長い人を探すべきである。自称ベテランはほとんど陸の上でさわいでいるから、すぐ見分けがつく。この人選を誤ると、自分の意志とは関係なく、ヨット界の政治情勢に巻き込まれ、知らぬ位置に大悪人になっていたり、クラブの役員になっていたりする。残念ながらヨットの世界にも勢力争いが絶えない。これは人間の集まりである以上仕方のないことかもしれないが、ヨットは生活の場ではなく、楽しみの場である。できるだけそんなことにかかわらないか、元凶をみんなで追い出すかしなくてはならない。
p226 彼らな波を読むことができる。これがセクスタントなしに、自分の位置を知る秘訣である。カロリンやマリアナには、常に東からのうねりが存在する。このうねりが島のため曲がる。だからうねりの方向とうねりの干渉でできた三角波等の波の形、波の大きさで自分の位置を知るという。

朽木祥 『風の靴』

2009年06月30日 | 海本コーナー
朽木祥『風の靴』

中学受験に失敗した主人公が、仲間と家出をする。
大好きだったヨット乗りのおじいちゃんも死んでしまった。
でも、おじいちゃんが残したヨットがきっかけとなり、小さな冒険を通して、主人公は自分は自分であることを見出していく…

「最後のページを閉じたら、海に出かけて行きたくなるような、あふれる光のなかに駆け出して行きたくなるような、そんな物語を書きたいと、ずっと考えていました。」(著者)

とてもきれいな文章。
ほんとうに、海に行きたくなるような物語。

この本に出てくるような、ヨットの大好きな「おじいちゃん」になれるよう、
日々精進せねば。

P.S.装丁・挿絵が素晴らしい!
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p125 前から3列目、いちばん左に泊めてあるのがアイオロスだ
p168 …防空壕の残っている入江もあるし、特殊潜航艇の格納庫として使われていた大きな入江もある
p223 猫じゃらしのポップコーン、回しながらあぶる、砂糖醤油にくぐらせる、実がはじけ始める
p231 手ぬぐいの花火
p245 『ヨットマン必携』
p255 いつも裸足にブルーグレーのデッキシューズ
p255 『オデュッセイア』『ガリア戦記』『古代への情熱』『海へ出るつもりじゃなかった』『塀にあるドア』そして、あの黄色い『ヨットマン必携』
p256 『エンデュアランス号漂流』
p301 「Aという道とBという道があってBを選んで、転けたとする。そのとき自分を支えるのはAを自分が選んだという自信だ、…」
p302 「…どっちを選んでも、あっちにすればよかったと後悔する日が必ずある。ただな、自分で選べば、良い日も悪い日も自分で引き受けられる。ただ、それだけのことなんだ。」
p306 「楽なレールを外れて、好きな道に進んだ。ああいう男がいちばん幸せなんだ。自分の好きなことを仕事にした人間が、って。」
p310(解説)神宮輝夫(児童文学者)
p316(あとがきにかえて)シングルハンドでクルーザーを操る編集者、森定泉氏、ヨット画家、柏村勲画伯、挿画、服部華奈子、アーサー・ランサム、藤原博キャプテンの率いる珊瑚号と小網代ヨットクラブのメンバー、東大ヨット部の霜山元主将
p318 どうか一人でも多くの少年少女たちが「海」に乗り出してくれますように。(くつきしょう)

海とヨットの「エノシマ文庫」、4か月目の経過報告

2009年06月26日 | 海本コーナー
エノシマのヨットハーバーの2階に、
海とヨットの小さな図書館「エノシマ文庫」を作って、はや4か月。

場所を提供してもらったレストラン「カイ」のマスターに聞いたところによると、「これは面白い」と何度も借りてくれるひとがいるって。
毎回、エノシマに行くたびに「貸出帳」を見るのが楽しみになった。
このエノシマ文庫を読んで、どんどん海やヨットが好きな人が増えればスバラシイ。

蔵書?は、いま60冊くらい。
多田雄幸の「オケラ五世優勝す」、ランシングの「エンデュアランス号漂流、などの大傑作から、月刊誌のKAZIまでいろいろ。

これまで古本屋を見つけた時に捜してきたけど、ヨットの本ってなかなかない。
ネットだと、結構高い。

もっと増やしたいなぁ、と思いながら、通勤途中にKAZIを読んでいたら、巻末に「海の告知板」なるコーナーがあって、ここに「ください」って書いてみようかな?と思いついた。
世の中には「いらない本があるからどーぞ」っていうヨットマンがいるかもしれない。

KAZIにメール出してみようっと。


ちなみに現在の蔵書リストです。
誰でも自由に借りれますので、ぜひどうぞ!
(場所は、江ノ島ヨットハーバー2階のレストラン・カイの中の本棚です)
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番号 書名      副題               著者
1 オケラ五世優勝す 世界一周単独ヨットレース航海記 多田雄幸
2 カムバック 復権への戦い デニス・コナー
3 信じられない航海 トリスタン・ジョーンズ
4 ニッポンチャレンジ 1992 パトリック・スミス
5 太陽と風の」航海誌 葦舟ウル号の冒険 キティン・ムニョス
6 エンデュアランス号大漂流 エリザベス・コーディー・キメル
7 大西洋漂流76日間 スティーヴン・キャラハン
8 ダイバー漂流 極限の230キロ 小出康太郎
9 漂流 吉村昭
10 ジョン万次郎漂流記 井伏鱒二
11 無人島に生きる十六人 須川邦彦
12 タニア18歳 世界一周 890日の青春航海記 タニア・アービィ
13 海のラクダ 木造帆船ダウ同乗記 門田修
14 医者を忘れて大航海 米山公啓
15 コン・ティキ号探検記 T・ヘイエルダール
16 八十日間世界一周 ジュール・ヴェルヌ
17☆ スプレー号世界周航記 ジョシュア・スローカム
18 極北 フラム号北極漂流記 フリッチョフ・ナンセン
19 コロンブス航海誌 (クリストーバル・コロン)
20 ペリー艦隊大航海記 大江志乃夫
21 十五少年漂流記 ヴェルヌ
22 南十字星に針路をとって ヨットで巡る何もなくて豊かな島々 崎山克彦
23 太平洋ひとりぼっち・完結編 堀江謙一
24 エンデュアランス号漂流記 アーネスト・シャクルトン
25 シーズザデイ 下巻 鈴木光司
26 セーリング競技規則の解説 2001年-2004年 デイヴ・ペリー
27 太平洋漂流実験50日 斉藤実
28 漂流記の魅力 吉村昭
29 潮を開く舟 サバニ 舟大工・新城康弘の世界 安本千夏
30 太平洋探検史 幻の大陸を求めて エティエンヌ・タイユミット
31 孤闘 斉藤実
32 冒険日和 岩名地正
33 われらをめぐる海 レイチェル・カースン
34 エンデュアランス号漂流 アルフレッド・ランシング
35 ?
36 シーズザデイ 上巻 鈴木光司
37 太平洋ひとりぼっち・完結編 堀江謙一
38 スハイリ号の孤独な冒険 Rノックス・ジョンストン
39 大冒険術 ぼくらはなぜ世界に挑むのか 野口健・白石康次郎
40 風になった私 単独無寄港世界一周 278日の記録 今給黎教子
41 ヨット野郎の世界漫遊記 城所干萬
42 マリンリゾート開発への提案 海の非日常性の演出 大野裕夫
43 海と風と仲間たち シーガル号世界一周航海記 野村輝之
44 海の記憶を求めて ジャック・マイヨール/ピエール・マイヨール
45 イルカと、海へ還る日 ジャック・マイヨール
46 アプネア 海に融けるとき ウンベルト・ペリッツァーリ
47 なぎさ 海とともに生きるには (田村明+長洲十二)
48 海洋性レクリエーション施設 計画とデザイン 畔柳昭雄
49 海よ友よ メイキッスⅢ号日本一周航海記 森繁久彌
50 あきらめたから生きられた 太平洋37日間漂流船長はなぜ生還できたのか 武智三繁
51 アラウンド・アローン 世界一過酷な海の冒険 白石康次郎
52 はるかなる海の唄 浅沼良男
53 密航漁夫 吉田亀三郎の生涯 小島敦夫
54 海のドンキホーテ 宮原昭夫
55 ダブ号の冒険 R・L・グレアム
56 船で暮らす地中海 足立倫行
57 KAZI 2008.6 黒潮が洗う、伊豆の島々へ
58 KAZI 2009.4 瀬戸内を航く
59 KAZI 2009.5 ヨットレースに勝つアイデア集
60 KAZI 2009.6 寄港地での係留完全マスター



岡敬三『港を回れば日本が見える』~ヨットきらきら丸航海記~

2009年06月21日 | 海本コーナー
岡敬三『港を回れば日本が見える』

著者の岡さんを、ボートショウで見かけた。
この本を売っていた。

この本を読んでみて、「退職したらこんな航海してみたいなぁ」って、
多少現実的に、そう思えた。

「日本は、海から見ると、もっと素晴らしいはず」
」日本史を勉強すると日本一周の航海がさらに楽しくなる」
そう思わせてくれる一冊でした。
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p12 ジャノー・サンオデッセイ34.2
p14 静岡県駿河湾の一番奥にある重洲ヨットハーバー
p24 口之永良部島、山海留学
p44 奄美の島唄、「郷土料理 かずみ」、唄者・西和美
p58 宜野湾マリーナ、ヨットグループ・サシバ
p90 四国・庵治(あじ)、イサム・ノグチ庭園美術館
p106 善根宿
p169 「2,3人の乗っているときにはなんでもないことでも、単独ではそれば致命的になりかねない。どんなときも、面倒でも基本を絶対はずすな」
p207 2000年に北海道は<漁港管理条例>を改定して、ヨットで北海道を巡るのを事実上困難にしてしまった。
p254 神田真佐子『二人だけのヨット旅行』
p268 金森倉庫前の泊地は居心地良く、一日また一日と長居をしているが、ここが無料の泊地だというので本州からやってくるヨットには有名である。
p298 旅の生活費、17か月、280万円、1か月平均では16.5万円、旅の直接費では10万円。うち通信費54万円、一時係留費(冬の間の係留代25万円、エンジン等修理代30万円、燃料20万円、(巻末に一覧あり)