「発酵食品の力をフルに使おう」より *発酵食品
.2)栄養価のアップ!
発酵食品といえばこれ、栄養価が高いというイメージですよね。微生物が食材を発酵させている間、食材の中のアミノ酸や糖分を、自然界で珍しい形に変換します。この通常は無い変わったアミノ酸変換物質や、変異糖がある種、薬の役割を果たします。
薬の無かった時代には、発酵食品は実際に薬として使用されていました。時代が変わり、現代のように薬も多く手に入るようになってから、昔と同じく発酵食品に「薬」効果を期待するのは実は正しくないんです。ここが今日の最大のポイント!実は発酵食品は毎日食べるより、ここぞという時にガツンと食べることで最大の効果を発揮する食物です。
キムチを、、毎日食べている韓国で風邪の発生が少ないということはありません。ヨーグルト消費世界一のトルコで、、慢性疾患が少ないという報告もありません。キムチやヨーグルトは優秀な発酵食品ですが、人々が毎日食べている理由は、1)にあげた「旨み」刺激が原因です。脳の記憶が欲しがるんです。
では、最も効果的な発酵食品の食べ方とは、ズバリ、普段は食べずに体調が悪くなり始めた時に食べる、これです。しかし、たかが食品に風邪を治したり体調を元に戻す力があるのか?と思われ ますよね?これは栄養素の力だけで行っているのではありません。この「普通は体に入って来ない変わった成分」は、脳で大きく働くんです。働く場所は脳の自律神経中枢。この部分に変異糖や変異アミノ酸は一気に刺激を与え、興奮しかけた自律神経中枢を落ち着かせます。これで全身の自律神経は風邪の菌やウイルスの毒素によって異常反応しかけていても、元の正常な働きを保ってくれます。
1)で説明したように、これらの成分は脳の記憶と大きく関係しているので、一旦記憶と成分と脳の癖が結びつくと、食品成分は自律神経反応を大きく変える原動力になります。花粉症やアレルギー反応は脳の記憶が引き金になっていることがほとんどなので、花粉症の人がカレーを食べると花粉症がウソのように治まったり、喘息の人がキムチで発作が起きなくなったりするのは、個人個人の脳の記憶が自律神経を強力に抑える方向に働いたということです。
しかし、これは個人の脳の回路に納められた記憶によるので、人によって反応はマチマチですが、脳の自律神経全般を考えると、発酵食品は多くの場合で神経の興奮を抑えることができます。そのためには、この旨み成分を毎日食べているより、ここぞという時に食べる方がはるかに効果的です。脳への影響が大きくなるからです。
発酵食品について知りたい方は発酵食品について簡潔にまとめた、こちらのホームページをご覧下さい。
世界最高峰-発酵食品の解説