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WSUSとIISのアプリケーションプールについて

2018年05月04日 | Windowsのこと
WSUSで利用しているIISのアプリケーションプール(WsusPool)には、デフォルトで次の設定がされています。

・WSUSが利用できるIISのメモリ(アプリケーションプール)がデフォルトでは約1.8GBに設定されている。
・アプリケーションプールは定期的にリサイクル(プロセスの再起動)が実施されているが、デフォルトでは29時間に
 1度だけリサイクルされている。
・定期的なリサイクル以外に、メモリの使用量が1.8GBを超過するとリサイクルされる。
・アプリケーションプールが5分に5回以上クラッシュするとアプリケーションプールが停止する。

WSUSで管理しているクライアント数が多い場合や、Hotfixの同期処理時にデフォルトのメモリでは不足してしまう
ケースがあるようです。Microsoftの一部資料では、WSUSが利用しているアプリケーションプール(WsusPool)は、
環境により4GB~8GBを割り当てる必要があると記載されています。

何かしらのタイミングでアプリケーションが停止してしまう場合、C:\Windows\System32\LogFiles\HTTPERR」に
IISが出力するエラーログが保存されているのでこちらの確認して下さい。
ステータスID:503が多数記録されている場合には、メモリ不足が原因となっていることが考えられます。

搭載メモリに余裕がある場合、WsusPoolの「プライベートメモリ制限」の値を2GBや3GBに設定して改善するかを
確認します。
※「0」に設定すると無制限で利用してしまいます。

搭載メモリに余裕がなく、デフォルト設定で対応する必要がある場合、リサイクルの間隔を12時間等、短い時間に
設定します。

リサイクル時間の設定ですが、○時間ごとや、指定された時間にも設定ができるため、利用状況に応じて変更する
事も出来ます。

何れの方法でも改善できず、アプリケーションプールが停止してしまう場合、デフォルトでは有効に設定されている
「ラピッドフェール保護」を無効にしてしまうか、「最大エラー回数」と、「エラー間隔」を調整することでの回避を
検討する必要がありそうです。


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