XenAppでプリンタを利用する場合、クライアントのプリンタを利用する方法と、XenAppサーバに登録されている
プリンタを利用する方法と、プリンタサーバで共有されているプリンタを利用する方法と幾つかあります。
通常使うプリンタをXenAppのポリシーやActive Directoryのポリシーで設定する場合、対象となるプリンタは
「共有プリンタ」として設定されている必要があります。
共有プリンタとして設定されていない(出来ない)プリンタをデフォルトプリンタとして設定する場合にはどうすれば
良いでしょうか。
Officeをインストールした時に作成される「OneNote 2010 に送る」だと共有の設定が出来るのでこれを
ポリシー等で設定するのも一つの手です。
ただ、XenAppが複数台ある場合には少々厄介で実装するには無理がありそうです。Officeが入っていないと
そもそも利用できません。
そこでOS標準で導入されている「Microsoft XPS Document Writer」に白羽の矢が立つ訳です。
しかし、ここでも超えないといけない山があります。
そう、ポリシーで設定できるプリンタは、「共有プリンタ」である必要があります。
「Microsoft XPS Document Writer」を共有しようとしてもこのプリンタは共有設定をサポートしていません。
ここで一番簡単な方法として考えられるのがログオンスクリプトでコマンドを実行して通常使うプリンタを変更する
方法です。
プリンタに関する操作はprintui.dllに含まれています。幸いにもコマンドでこのDLLを呼び出す方法は色々と
公開されており、デフォルトプリンタの切り替えもこのコマンドで対応できます。
rundll32.exe printui.dll,PrintUIEntry を実行するとオプションがたくさん表示されます。
その中で今回利用するのは/y /n のオプション。/yは通常使うプリンタの設定で/nはプリンタ名。
実行するコマンドとしては、
rundll32.exe printui.dll,PrintUIEntry /y /n "設定したいプリンタ名"
となります。試しに変更したいプリンタに設定して実行してみてください。通常使うプリンタが変更されます。
ちなみにこのコマンドはポートの追加や削除、ドライバのインストールやプリンタの登録など色々出来るので
以前は重宝していました。