emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~ 第3話

2017-04-30 22:44:37 | 2017春ドラマ
第3話 「借金の断り状と元カレの頼みごと。そしてまだ見ぬ母の面影」

「祖母」ではなく「先代」・・・
「祖母」への思慕は まだ生まれていないけど、「先代」への尊敬の念は次第に募っているのかな?
雨宮鳩子(愛称ポッポちゃん:多部未華子)がラストで語っていましたね。
「人は亡くなった人と共に生きている。
 私もここに一人でいるようで、先代といるのだろうか?
 先代に聞きたいことは山ほどあった。
 自分が生まれた時のこと、母のこと。
 今は先代が代書の仕事と どうやって向き合っていたのかということも」
先代にもっと聞いてみたかったことや教えてもらいたかったことが、次々と出てきているのでしょうね。
でも、男爵(奥田瑛二)の言うとおり「後悔のない人間なんていない」なので、ある程度の所で気持ちを切り替えていくべきなのでしょうね。


今回は2通(「はーたん」への手紙を入れると3通)の手紙を書いた お話。

まさか男爵がポッポちゃんに依頼するとは!
囲碁棋士をしている昔の遊び仲間からのお金の無心を断る手紙の依頼。
逆恨みされないようにうまく断るようにと言われ、代金は成功報酬で借金の依頼が続くようなら報酬無し!と

本来借金の断り状は、もう二度と借金を頼めないようなキッパリとしたものでなければ意味がない。でも、男爵の場合、それだけじゃ何か足りないので、ケジメという名の愛情を感じるものを。
男爵の雰囲気には、毛筆よりも太めの万年筆が合っている。インクは漆黒。
紙は便箋ではなく、原稿用紙を使う。
男爵の心意気を示すために、脇付け(「呵々」)をあえて付け加えた。「呵々」というのは、アハハと口を開けて大声で笑う様子を表している。
封筒の口をノリで閉じた後に、「吾唯知足」という木版を押す。これは、自分の分をわきまえ満ち足りていたいという、自らを戒める言葉。
金剛力士像の切手は500円と払いすぎだけど、「絶対にお金は貸せない」という男爵の強い意志を示すため。

・・・力強いタッチの字体で、借金を断っている文章なのに冷たさがなく、むしろ頼もしさを感じる手紙のように、私には思えました。
毛書体だけでなく色んな字体での書き方を、ポッポちゃんは先代である祖母・カシ子(倍賞美津子)から教わっていたのですね。
そして、お茶の淹れ方も自然と身についていて・・・
男爵の「ばあさんのお茶と味と同じ味だな」「お前のお茶は、ばあさんの味だ」という言い方は何だか美味しそうに思えなかったけど(爆)、
ポッポちゃんの元カレ・武田(松澤傑)も美味しそうに飲んでいたので、私も飲んでみたくなりました(笑)

成功報酬は、うな重でしたね。
うな重は、それはそれでなかなか食べる事の出来ない御馳走だけど、代書1筆の お代はもっと何万円もするものだと思っていました
ツバキ文具店は、学校や会社に文房具を卸すこともしていて、そういう事もあって生計を立てていたのですね。


今回の2通目の手紙は、元カレ・武田からの依頼。
5年前に就職が上手くいかなかった頃に付き合い始め、2年前に武田が大阪へ転勤することになって破局。
武田は出版社に勤めていて、作家さんの執筆を依頼する手紙をポッポちゃんに書いてほしいとお願い。
ポッポちゃんは、依頼自体は断ったけど、友達から武田が仕事で上手くいかずに かなり弱っていると聞いて、男爵の時と同じような雰囲気の激励文を一筆
「お茶くらいは読ませてやる」・・・めちゃめちゃカッケー!!
武田は、それを読んで奮起して、手紙を書くことにエネルギーがいる事を身をもって知ったようですね
仕事が上手くいき、ポッポちゃんのお茶を飲みにやってきたけど、一緒にご飯は「行かない!」と即答
いやぁ~、ホントカッコいい!
多部ちゃんにお似合いの役だな~と改めて思いました。


白川清太郎(高橋克典)のお母さんは、亡くなったダンナさんからの手紙を心待ちにしているようだけど、それをポッポちゃんがそのうち書くことになるのかな?


パンティさんこと楠帆子(片瀬那奈)は、「男爵一筋になるから!」とのこと
でも、年の差があるから、男爵のご子息からしたら、遺産目当てに思われるような
その前に男爵が相手にしないか・・・と思ったけど、予告編では2人で飲んでいましたね
男爵って、ぶっきらぼうなだけで、本当は人と話すのが嫌いではない、といった感じなのでしょうかね。

ポッポちゃんも、男爵たちから お母さんの事をもっと色々聞くことが出来るといいですね。
男爵がポッポちゃんのお母さんが妊娠中に小町通りで会った時に「赤ん坊か?」と声を掛けたら、お母さんは嬉しそうに頷いた、とのこと。
望まれて生まれたと知って、嬉しかったでしょうね。
「もっと母の話を聞きたい気もした。でも同じくらい、聞きたくない気もした。私は母の存在を忘れる事で生きてきたから」
男爵の息子さんとポッポちゃんが同じ頃に生まれたので、奥様からお乳を飲ませてもらったり、男爵にオムツを替えてもらっていた、というのは、微妙に聞きたくなかった話かもしれませんが

ポッポちゃんは、お母さんの写真を見たくて探したことがあったけど、先代から「そんなものないよ」と言われていたのですね
お母さんは未婚の母としてポッポちゃんを産んだけど、父親でない人と消えていったそうで・・・

・・・これから母の事、そして「祖母(『先代』としてではなく)」の事をポッポちゃんが どう想いながら変わっていくのか、
これからもそっと見守っていきたいと思います


もう一つだけ、先代の言葉で気になったものを書き残します。
「生きていれば、自分の思い通りにいかないことがほとんどだ。
 そこでウジウジと悩み続けるか、ふてくされるか、自分から何か行動を起こすか、お前という人間が問われる。
 どんな時も今何をすべきか自分の心に聞く」
←web拍手です。
※これまでの感想
 第1話 第2話
※公式HP(こちら
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Athlete Beat #148 | トップ | 4号警備  第4話 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。