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イチケイのカラス、珈琲いかがでしょう、大豆田とわ子と三人の元夫、観終わりました

2021-06-16 15:29:27 | 2021春ドラマ
 月9(フジ)「イチケイのカラス」
 月11(テレ東)「珈琲いかがでしょう」
 火9(フジ)「大豆田とわ子と三人の元夫」
について、最終話まで観終わりましたので、感想を書きます。

月9(フジ)「イチケイのカラス」

リーガルドラマ、私は大好きなのですが、これまで面白い作品でもなかなか視聴率が伴わないということからか最近少なくなっていたので、本作は視聴率が好調で本当に嬉しかったです!
ストーリーの進行の仕方は至って定番通りでしたが、それがかえって観やすかったのか?
でも、裁判官がメインのドラマはとても珍しいので、知らない世界へのワクワク感もあったかもしれませんね。
(かなり前にNHKドラマで「ジャッジ〜島の裁判官奮闘記〜」という西島秀俊さん主演の裁判官ドラマがあり、私はとても好きでDVDボックスまで買ったくらいなのですが、それを懐かしく思い出したり)

刑事裁判官・入間みちお(竹野内豊)が「入間る」瞬間が、毎週とても楽しかったです!
傍聴人と共に「キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!」って喜びながら観ていました(笑)
裁判官・坂間千鶴(黒木華)主任書記官・川添博司(中村梅雀)は、序盤はすごく迷惑がっていたけど、だんだんと仕方がないな~となってきて、最後は進んで「入間っていく」のが、連ドラの醍醐味らしくて、見応えがありました
第8話だったかな?川添さんがナレーションでメインの回が、特に大好きでした。
梅雀さんのナレーションがとても可愛らしくて楽しく、どんどん入間に影響されていく様子が感じ取られて・・・。

もちろん、坂間や部長裁判官・駒沢義男(小日向文世)を始めとするイチケイのメンバーも、それぞれキャラクターが立っていて良かったですし、
最高裁判事・日高亜紀(草刈民代)は、まさに「エリート中のエリート」で、みんなが憧れるような地位と美貌を持つ象徴的な存在として眩しく不気味な存在感が出ていましたし(開店するカレー屋のカレーを差し入れする時にも、あのバリッとした服で現れたのには少し違和感がありましたが)、
検察側の城島怜治(升毅)井出伊織(山崎育三郎)のコンビがまた良くて、なぜいつもこのコンビばかりなのかという疑問は置いておいて、真実を知るために検察官としての本来の使命を果たしていく姿、そのことにより検察上層部と板挟みになる姿に「頑張れ~!!」と応援したくなったりなど、
メインのキャラクターそれぞれが分かりやすかったのも、観やすくて良かったです。

ゲストキャストも毎回良くて、涙を誘うような場面もたびたび・・・。
それを優しく包み込む、入間演じる竹野内さんの優しい眼差しと声に、毎回癒されました
何よりも竹野内さんの存在が、やっぱり一番大きかったです!

続編ができる要素は十分にあり、あとはキャストの意向次第のような!?
また「入間みちお」に会える日を、楽しみにしています!!


月11(テレ東)「珈琲いかがでしょう」

放送日翌日には観終わっていたのですが、書きそびれていました
画面からコーヒーの香りがしてくる、そんな錯覚に毎回襲われるくらいに、青山さん(中村倫也)の淹れるコーヒーはいつも美味しそうでした
そして、私もインスタントコーヒーではなく、粉コーヒーを淹れたくなり・・・
さらには、お湯を注ぐ口の細いポットがほしくて、先日もポット売り場を物色してしまいました(爆)
いいと思うものは最低でも5千円くらいするのですよね・・・
でも、4月始めの引っ越しを機にポット(普通の)を買ったばかりで、「うーーーっ!なぜあと数週間我慢できなかったんだ!!」と悔やむ日々
それくらいに、美味しいコーヒーを淹れて飲みたいという気持ちにさせられたドラマでした。

青山さんの過去シーンは、観ていて辛かったです。
暴力シーンを観るのが嫌いなので、特に終盤の「ぼっちゃん(宮世琉弥)」のシーンが辛くて辛くて、最終話の1つ前だけはすぐ観ることができず、最終話が終わってから一気に観ました。
その「ぼっちゃん」演じる宮世琉弥君、今「めざましテレビ」のマンスリープレゼンターでとても爽やかな顔を見せていて、そのギャップにビックリ!!
ドラマではとても屈折した青年を好演していて、とても怖かったです!
「ぼっちゃん」と青山さんの絆、そして「ぼっちゃん」との仁義を果たした青山さんの指の秘密、亡くなった先代と青山さんは実は納得した別れであったことが明かされていった最後の2話は、とても感動しました。
他の組員達の手前、青山をカタギにした理由は明かしていなかったということだったのかな。。。

「ぼっちゃん」と ぺい(磯村勇斗)垣根志麻(夏帆)が、青山のことをいかに自分の方が好きかで争うのが、微笑ましくて良かったです。
ぺい演じる磯村勇斗君は、こんなアウトローな役どころも似合うのね~!と感嘆
日曜の大河ドラマでは、悲劇の将軍・徳川家茂として高貴で真っ直ぐな将軍を好演しているのですが、とても同一人物とは思えないです
ぺいのアニキを思う気持ちがとても伝わってきて、後半は何度もジーンとしました

青山さんの師匠・たこさん(光石研)も、とても素敵でした。
光石研さん、あんな無精髭を生やすお時間どこにあるの!?というくらいにたくさんのドラマでご活躍の名バイプレイヤーですが、
アウトローだった青山さんに声を掛け続けて、住む世界を変える勇気を与えてくれた強い存在として、
一人の女性を愛し続け、笑顔の裏に抱えるものを持った謎を知りたくなる人物として、
とても魅了されました。
たこさんの青年期を演じていた前田旺志郎君も、とても素晴らしかったです!!

それ以外にも、各話で描かれていた、青山さんのコーヒーに救われた人たちの一つ一つのお話も、とても沁み入りました。
過去から解放された青山さんのコーヒーワゴンの旅の続きを、また観たいです!!


火9(フジ)「大豆田とわ子と三人の元夫」

良作が多い今期の中で、一番毎週心待ちにしていたドラマが今作でした。
でも、感想を書くのがとても難しい!見どころがありすぎて!!
何から書いたらいいものか

全体の雰囲気は、とてもオシャレに感じました。
でも、火10のオシャレとは違って説得力があって(火10ファンの方、ゴメンナサイ)、リアリティがあって、とても共感できる部分が多かったです。
実力と地位を兼ね備えた主人公・大豆田とわ子(松たか子)が、クリエイティブな職場で社長を務め、素敵なマンションで娘と共に暮らしていて、一見すると本当に羨ましい人生を送っているように見えるものの、
よくよく観ていると、小さいことで悩み、小さいことで怒り、小さいことでムカつき、意外と損している部分も多くて報われなくて、不器用に暮らしていて、
でも、バツ3で大きいマンションに一人ポツンと過ごして寂しく見える部分があるかと思いきや、メンドクサク見えていた元夫たちが実は温かく見守ってくれている部分もあって・・・と、
盛りだくさんの内容ではあるものの、色んなことを肯定してくれるような内容だったので、とてもホッコリし、クスクス笑いながら観ていました。

そして、基本キャラクター達はみんな不器用なのだけど、エンディングで流れる主題歌&キャラクター達の映像はメチャメチャカッコ良くて、そのギャップがまたたまらなく良かったです!!
音楽もオシャレでカッコ良くて、ドラマが終わった後もハミングで歌いたくなるような心地よさがあって。
プロデューサーの佐野亜裕美さんの作品、好きな作品だらけなのですが、今回もメチャメチャ大好きで、佐野Pのセンスの良さに今回も脱帽です

主人公・とわ子を演じた松さんについては、私は好きなキャラクターの時と嫌いな時とがあるのですが、
今回の とわ子は、今までの松さんの中で一番好きです!!
カッコいいのだけどドジで、正論を言っているようだけど隙があり、冷たいようで優しくて・・・
とても愛すべきキャラクターで、ずっとずっと とわ子を観ていたい!応援したい!

で、3人の元夫も、それぞれみんなものすごく愛おしい!!
初めは何故とわ子はこの3人を選んだの!?と思うくらいに変な人たちに見えましたが(笑)、
それぞれの出会いには「ほぉ!」と思う理由があって、でも上手くいかなかったのも納得というか。

ただいるだけで女性に好かれてしまう八作(松田龍平)は、説得力がありすぎ!
とわ子と かごめ(市川実日子)と3人の間の微妙な感情が少しずつ明らかになっていって、最近になって真相を知った とわ子とギクシャクしたりもするけど、3人で生きていこうという結論に達したところでは、心底良かったなぁ~と。
亡くなってしまった人との向き合い方についても優しく描かれていて、とても良かったです。
小鳥遊大史(オダギリジョー)が果たす役割も大きかったのですけどね~。
いやぁ、小鳥遊と結婚してしまうのか!?とドキドキしましたよ

鹿太郎(角田晃広)の、基本三枚目なのだけど時々二枚目になるキャラクターも、大好きでした!
鹿太郎メイン回で、とわ子と鹿太郎が社交ダンスを踊るシーンや、エンディングで鹿太郎メインの映像が流れたところ、メチャメチャカッコいいけど何か笑ってしまうという絶妙な塩梅が、上手く言葉が見つからないのですがスゴく良かった!!
打たれ強くて、他の元夫よりも社交性があるからいい潤滑油としてみんなを繋げていて、最後に3人の元夫達が仲良くなったのは、間違いなく鹿太郎のおかげ!!

そして、慎森(岡田将生)は、最高にメンドクサイキャラクターでしたが、いつの間にか本作の中で一番成長したキャラクターだったような。
とわ子への愛情が故の行動がメチャメチャ可愛くて、最終話で八作と鹿太郎が妄想した血の付いたナイフを舐める姿が容易に想像できるくらいに愛が暴走するキャラクターだったけど、
可愛いと思えるような年下感というかワンコ感というかが溢れ出ていて、とても愛らしかったです!
髪に降りかかった小麦粉、私も落としてあげたかった!
こんな濃いメンバーの人たちの中で堂々と渡り合えている岡田君、本当にスゴイ!と思いました。

最終回の「元夫ボウリング」には大爆笑www
とわ子への愛が溢れていて、この4人のやりとりを永遠に観続けたい!と、猛烈に思いました!!

娘・唄ちゃん(豊嶋花)も、すごく良かったです。
まさか西園寺君があんな子だとは思いませんでしたが
とわ子とケンカしながらもスッと支えてあげる部分もある、とわ子にとってかけがえのない存在というのがよく分かりました。

他にもたくさん良かったことがあったけど、書ききれません
ナレーションの伊藤沙莉ちゃんも最高!!

脚本家・坂元裕二さんの作品は、クセが強いけど、私は好きな作品が多いですが、
今回は、とても楽しくて、温かくて、今までのドラマにはない新しさもあって、とても大好きでした!!
素敵なオリジナルドラマをありがとうございました!

←web拍手です。

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