emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

サイレント・プア 第4話

2014-04-30 15:03:50 | 2014春ドラマ
第4話 「若年性認知症の母・行方を捜す娘の思い」

以前、ゴミ屋敷だったが今は片付いた家に住んでいる江田房枝(香川京子)の元へ、3日に1回のペースで息子の友達を名乗る男性が出入りしていることに心配した近所の人が、紅墨区社会福祉協議会に相談してきたため、コミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)・里見涼(深田恭子)らは様子を見に行くが、詳しく聞き出すことはできなかった。
そんな中、涼の親友で民生委員の石田敬子(坂井真紀)の家では、若年性認知症を患っている母・池谷敏子(左時枝)の症状が不安定になり、敬子の6歳の娘・ミナコを連れて行方不明になってしまう。
敏子は、過去に敬子が幼い時に家を出て行って音信不通となっていたのだったが、認知症を患った状態で一人で生活しているのを最近になって涼が見つけて敬子と引き合わせて、敬子の家族に涼が同居を勧めて現在に至っていた。
敬子や涼は、あちこちを捜し回るが見つからず、敬子は「所詮無理だったのよ、母さん引き取るなんて。30年も一緒に暮らしていなかったんだよ、私たち。だいたいあの人、小さい子供の扱いだって分かってない。もう…涼ちゃんさ、引き取れるなんて簡単なアドバイスしてほしくなかったよ!」と怒り、再び捜しに出かける。
涼は、社協の一斉メールを使って敏子たちの特徴を伝えて情報提供を呼び掛け、そのメールはどんどん転送されて広がっていき、区の地域福祉課の職員・水澤純子(山口紗弥加)は課長・山倉祐一(北村有起哉)に「(メールがあちこち転送されて騒ぎになっているため)至急止めた方がいいかと思いまして」と電話を掛けるが、山倉は「止める必要はないでしょう。人命第一だ」と答える。
涼は「認知症の人は、記憶の世界に生きるって聞いてる」として、敬子が通っていた幼稚園の跡地を訪れるが、そこには先に来ていた敬子のみがおり、敬子は大事な人に愛してると伝える曲としてミナコたちにいつも歌っている「テネシーワルツ」を泣きながら一人で歌っていた。
早朝になり、新聞配達をしていた郷田光良(渡辺大知)が都電の駅でミナコのぬいぐるみを見つけ、涼に電話で伝える。
それを聞いた敬子は、敏子が5歳の敬子を連れて最後に乗ったのが都電で、「さくらなか2丁目」駅で降りて敏子は敬子を一人残していなくなったことを打ち明け、敬子と敬子の夫と涼は駅へ急行する。
3人は、敏子とミナコを見つけるが、敏子はミナコに「母さんね、サヨナラしなきゃいけないの。だから悪いけど、もうサヨナラね」と声を掛けて一人で去っていくところだった。
涼は敏子に「お母さん!待って!置いていかないで!」と声を掛け、敬子に敏子の元へ行くよう促す。
すると敏子が振り向いて「テネシーワルツ」を歌い、「アンタは絶対に幸せになるんだよ」と言って背を向けて歩き出すが、それを敬子が追い、敏子にすがりつきながら「待ってよ!もう行かないで!どこにも消えないで!」と泣き叫ぶと、敏子は「ごめんね…母さんね、ホントはアンタを連れて行きたかったの。でも無理だったの、仕事もなかったし…無理だったのよ…」と泣きながら頭を下げる。
敬子は「私は今、幸せだよ。母親にもなって、母さんとこうしてもう一度会えて、みんなで一緒に暮らせて、私は本当に幸せなんだよ」と声を掛け、敏子の手を両手で包み込んで「私が今度は二度とこの手を離さないから!」と話す。
涼が山倉にメールの件で謝りに行くと、山倉は不問にし、涼が「実は私、これを更に進めていけたらと思うんです。徘徊救援メールです。これを常時ラインとして置いていただくことは出来ないでしょうか?人に相談できず徘徊老人を介護している人々がたくさんいます。誰も声を上げられず、家族で抱え込んでしまっている。今回の件でそんな人たちをバックアップできたらと思いました」と話すと、山倉は「可能かもしれないな。無理が無理じゃなくなる…そんなこともあると君を見ていると思えてくる。不思議なもんだ。それは僕が掛け合ってみよう」と話して外勤に出掛ける。
しかし、帰ろうとする涼に水澤は「課長を混乱させないでください」と声を掛ける。
新人CSW・三輪まなか(桜庭ななみ)らは江田の家に行き、江田の家に出入りしていた男が詐欺で警察に捕まったことを話すと、江田は「分かったわ。ただね、私そのお金(勧められていたリフォームの代金)あの青年にあげてもよかったの。戻ってこなくても良かったの。私、夢を見せてもらったの。あの人ね『これで息子さんも安心しますよ』って言うのよ。おかしいでしょ?生きてると思ってるの。私を騙すなら、もっとちゃんと調べてこいって思うわよね。私ね、何だか息子が本当に戻ってくるように思えて。でも、もう私、息子の事は卒業します。だって、何より一番大事なことに気づけたんだもの。私はこの町でもう孤独ではないって事。皆さんがこうして家族みたいに心配してくれる。ありがとう。今度こそ本当に大丈夫だから」と笑顔で話す。
帰宅した涼は、祖父・吉岡一郎(米倉斉加年)から母・幸子(市毛良枝)が風邪をひいて寝ていると知らされ、一郎は涼に「(幸子は大震災の時)自分が家を離れていたことを本当に悔やんでいるんだよ。いつか時が来たら、光が死んだ時の事を幸子にも話してやってくれ。アイツはどんな話でも受け入れる。お前がいつまでも自分一人であの日を抱えている事が、幸子にとってどんなに苦しいか、じいちゃんにはよく分かる」と声を掛ける。
涼は、寝ている幸子の所へ行って、あの日の事を話し出すと・・・


というような内容でした。

認知症の人は親戚にいたので話には聞いていたのですが、こうして映像で迫力のある場面を観ることはあまりなかったので、観終わった後はかなりズッシリと重たくなりました。
でも、誰でもこういう状況になる可能性があるし、どう対応していくのがよいのかを知っていく方がいいのではないかと思い、毎週観続けています。
根本的な解決方法があるという訳ではない(だから、こういった問題は根深く続く)ので、最後まで見ればスッキリするという展開ではないのですが、こういう問題があるということを知る人が少しずつ増えていくという事だけでも、少しずつ前進していくのかな?と思ったり・・・。

車で走っていると、時々「徘徊中なのかな?」と思われる方を見かけます。
赤信号なのに横断歩道を渡っているとか、車が来ているのに道路を横断しているとか・・・。
私が車で走行中ではなく歩行中だったら「危ないですよ。大丈夫ですか?」と声を掛けてみるかもしれませんが、車通りの多い中で停車して徘徊中か分からない方に声を掛ける事はできなかったです
こういう時に、涼の言っていた「徘徊救援メール」とか掲示板みたいなのが地域にあったら、停車中にそこを確認して、似たような人が載っていたら連絡できるかもしれないなぁと思ったりしながら観ていました。
でも、役所の方でこれを具体化するには、色々と障害があるのかな?
(ドラマの中でも、プライバシーの観点等々、いくつか問題があるようなことを匂わせていましたね)

元・ゴミ屋敷住人だった江田さん、今度はリフォーム詐欺(未遂)ですか
でも、心配するお向かいさん&社協の人によって、なんとか未遂に終わって。
近所で何か心配な場面を見かけたら、大きい問題になる前にまず声を掛けてみる事だけでも重要なのかもしれませんね。
江田が「私はこの町でもう孤独ではないって事。皆さんがこうして家族みたいに心配してくれる。ありがとう」と話す場面にジーンとしました。
私の親戚で、80歳を超えていた中で一人暮らしをしていた人がいて、2日に1回宅配サービスを受けていたのですが、その宅配の方が親戚の異常に気付いて救急車を呼んでくれて、お陰様でその時は一命を取り留めたことがありました。
ドラマの場合とは少し形態は違うのですが、そういう「何かつながりのようなもの」というのはみんなが失わなわないようにし、何かおかしいと思ったら行動することが重要なんだな、と思う今日この頃です。

山倉はかなり積極的に福祉対策について関わるようになってきて、涼に対しても親身になってきたけど、部下の水澤はどういう立ち位置で山倉を心配しているのでしょうね?

涼は、まだお母さんに震災時の真相を話すことが出来ていないという事なのかな?
(お母さん、肝心なところで寝落ちしてた
話す覚悟は出てきたようだけど・・・。
過去シーンで、取り残された弟・光が涼に向かって頷いているシーンが今回追加されて少し救われた気持ちになりましたが、それでもやはりこの場面が出てくると辛くなります。
涼がどう乗り越えていくのか、引き続き静かに見守っていきたいと思っています。

次回予告の後に、実際にCSWとしてご活躍している方々の仕事ぶりが出ていましたね。
「一人ではないと伝えること」
お金だけの支援ではなく、寄り添って心を開いていく支援を充実させていくことで、問題解決の早道にも、財政支出の減少にも繋がるのかも・・・。
火曜夜は、色んなことを考えさせられます。。。

※これまでの感想
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※公式HP(こちら
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