第2話 「女が階段を上る時」
私立探偵・増沢磐二(浅野忠信)が釈放された翌朝、盤二の元に弁護士・遠藤(吉田鋼太郎)から「今後君が(原田保(綾野剛)の事件について)関わりを持つことはないだろう。しかし、万が一そのようなことになった時は、必ず私に知らせてくれたまえよ。いいかね、これ以上この件について余計な首を突っ込まないよう忠告しておこう。他の誰のためでもない。君自身のためにだ」という電話が入る。
また、保と戦争時に独立第361国境守備隊で一緒だった正岡虎一(通称:正虎/やべきょうすけ)という賭場とキャバレーを仕切る男がやって来て、保が当時命を救ってくれた恩人だと話し、「一生かけてあん時の借り返したら…(保に対してそう思っていたのに)よりによって一番肝心な時に我(盤二)のようなカスをアテにしよった。金輪際この件に首突っ込むなよ。これ以上下手なことしてみい、我もここ自分で撃つはめになんど」と言い残して帰って行く。
盤二が東亜タイムスの記者・森田(滝藤賢一)にその二人の事を話すと、森田は「そりゃ、その弁護士と正虎は、この事件には裏があるって事をご丁寧に教えに来てくれたようなもんじゃありませんか」と言って、戦時中の保と正虎の事を調べることにするが、独立第361隊の記録には保の名前も正虎の名前もなかった。
そんな中、神保町の出版社社長・羽丘と名乗る男から依頼の電話があり、盤二は指定されたホテルの喫茶室に行くが、隣のテーブルの席に座る女性の美貌に目を奪われる。
待ち合わせ場所に現れた羽丘は、ベストセラー作家・上井戸譲治(古田新太)を酒浸りで妻に暴力を振うような状態から立ち直すのを手伝ってもらいたいと依頼し、それは上井戸の妻のたっての希望だと話す。
そして羽丘は、上井戸の妻は盤二が先日警察に捕まっても保への義理立ての方を優先したことを聞いて、盤二なら信頼できると踏んだのだと話す。
それを聞いた盤二は、隣のテーブルの女性を時折見ながら「私も仕事柄色々見てきましたけどね、この夫が妻を階段から突き落とす…だいたいそういう場合は、原因は妻にあるんですよ。ダンナが留守の間に、男でも引っ張り込んだんでしょ。自分に負い目があるから、私のような裏の人間に頼るしかない。よくある話ですよね」と話すと、羽丘は「いい加減にしなさい!」と怒鳴って思わず隣のテーブルの女性を見てしまい、その視線に反応した女性は盤二に、自分が上井戸の妻・亜以子(小雪)であると打ち明ける。
盤二は亜以子に、アルコール中毒患者は医者であっても治すことが困難であり、身の危険を感じているのなら別居をした方がいいと言って依頼を断ると、亜以子は静かに涙を流す。
しかし、数日後に亜以子は今度は盤二の事務所にやって来て、どうしても主人を見捨てることが出来ないとして、ここ数日家に戻っていない上井戸を探し出してほしいと依頼し、たぶん「Z」という頭文字の医師の元にいると話す。
そして亜以子は、上井戸は「Z」から医薬品ではなく麻薬をもらっているのだろうと打ち明け、この医師の事は自分は知らないが、一度だけ銃を持った妙な若者に連れられて上井戸が明け方に帰ってきたことがあると話し、盤二は「ただ行方不明の人間を探してほしいというのであれば、確かにそれは私の仕事です」と言って依頼を引き受ける。
盤二は「Z」の頭文字の闇医者を回り、財前病院を訪ねると、門は閉じて鎖で繋がれていて、門番と名乗る若者が銃を片手に座っており、出てきた財前医師(岩松了)は診察はしないとして盤二を追い返す。
盤二が亜以子に電話を掛けると、亜以子は盤二が財前の名前を出す前に「財前先生」と発したため、盤二は引っ掛かりを感じる。
夜になり、盤二は再び財前病院に行って、お金がなくて薬物注入を止められていた上井戸を病院から引きずり出し、家まで送り届ける。
盤二は上井戸に、亜以子は財前医師の事を知っているのかを尋ねると、何度かお金を届けに行ってもらったことがあると上井戸は話す。
玄関まで亜以子が出てきて、書生に上井戸を中に入れさせ、亜以子が盤二に「もう少しだけここにいてくださいませんか?主人の状態が落ち着くまで、どうか…怖いのです」と言って引き止めると、盤二は亜以子の唇に自分の唇を押し付け、亜以子が「いけません、そんな事なさっては。あなたはそんな方ではないはずです」と話すと、盤二は「買いかぶり過ぎですよ。私はこういう男です」と言い捨てて帰って行く。
しばらくして、盤二の事務所に生前に保が台湾で書いた手紙が届く。
そこには、保に追っ手が迫っていることが書かれてあり、「あなたに多大な迷惑を掛けたことを、ひと言お詫びしたかった。僕のことはどうか忘れて下さい。ただその前に、ヴィクターズでギムレットを一杯注文してもらえないだろうか。さようなら」という言葉で結ばれていた。
盤二がバー・VICTOR’Sでギムレットを2杯注文して1杯を保が以前に座っていた席に置いて飲んでいると、亡くなった女優・原田志津香(太田莉菜)の姉を名乗る女性・高村世志乃(冨永愛)が隣に座ってきて、「ねぇ、誰があなたをそんなに傷つけたの?疑り深い目をして。女優をやっていた妹がこの間死んだわ。自分のダンナに殺されてね」と声を掛け・・・
というような内容でした。
みんなが「保が志津香を殺したのではない」と思っているけど、それを口に出せないでいる・・・。
それは、やはり志津香の父・原田平蔵(柄本明)が大きな影響力を持っているから?
亜以子や世志乃は、そんな強い力に対抗している盤二に興味を持ったということ?
亜以子は、強い心を持つ盤二なら、自分の心の中にある深い闇を壊してくれると思ったのかなぁ?
まだ、どうして近づいたか謎ですが・・・。
でも、あんな挑発的な服を着ていたら、男の人は放っておけないですよね
盤二はアッチ系ではなくてw、女性にもしっかり反応するという事で(笑)
というよりは「俺の回りをもうチョロチョロするな!」という、動きを封じるためのものだったのかな?
世志乃が盤二と接触した目的も気になります。
苗字が「原田」ではないから結婚しているのだろうけど、妹を殺した犯人が親しかった人物(盤二)にわざわざ会いに来るということは、何か疑問に思っている点があるということだろうから、次回何か話が動くのかな?
保が、独立第361国境守備隊で一緒だった正虎と戦後に再会した時の、あの空っぽなような、でもホッとしたような表情も入った顔が、とても良かったです。
綾野君のこういう表情、とても素晴らしいと思います
久しぶりに観たエドはるみさん(笑)
小藪さんは3月まで日テレ系のドラマに出ていたからそれほど違和感はなかったのですが、エドはるみさんが出た時には「見間違えか!?」と思って何度も画面を凝視しました
話自体は今回はあまり動かなかったですが、相変わらず雰囲気&ムードは抜群でしたね。
こういうドラマも、たまにはいいのでは?と思っています
※週末に所用があり、記事を書くのが遅れました
明日は「サイレント・プア」の感想を先に書いて、「BORDER」の方は明後日以降に書くと思います。
※これまでの感想
第1話
※公式HP(こちら)
私立探偵・増沢磐二(浅野忠信)が釈放された翌朝、盤二の元に弁護士・遠藤(吉田鋼太郎)から「今後君が(原田保(綾野剛)の事件について)関わりを持つことはないだろう。しかし、万が一そのようなことになった時は、必ず私に知らせてくれたまえよ。いいかね、これ以上この件について余計な首を突っ込まないよう忠告しておこう。他の誰のためでもない。君自身のためにだ」という電話が入る。
また、保と戦争時に独立第361国境守備隊で一緒だった正岡虎一(通称:正虎/やべきょうすけ)という賭場とキャバレーを仕切る男がやって来て、保が当時命を救ってくれた恩人だと話し、「一生かけてあん時の借り返したら…(保に対してそう思っていたのに)よりによって一番肝心な時に我(盤二)のようなカスをアテにしよった。金輪際この件に首突っ込むなよ。これ以上下手なことしてみい、我もここ自分で撃つはめになんど」と言い残して帰って行く。
盤二が東亜タイムスの記者・森田(滝藤賢一)にその二人の事を話すと、森田は「そりゃ、その弁護士と正虎は、この事件には裏があるって事をご丁寧に教えに来てくれたようなもんじゃありませんか」と言って、戦時中の保と正虎の事を調べることにするが、独立第361隊の記録には保の名前も正虎の名前もなかった。
そんな中、神保町の出版社社長・羽丘と名乗る男から依頼の電話があり、盤二は指定されたホテルの喫茶室に行くが、隣のテーブルの席に座る女性の美貌に目を奪われる。
待ち合わせ場所に現れた羽丘は、ベストセラー作家・上井戸譲治(古田新太)を酒浸りで妻に暴力を振うような状態から立ち直すのを手伝ってもらいたいと依頼し、それは上井戸の妻のたっての希望だと話す。
そして羽丘は、上井戸の妻は盤二が先日警察に捕まっても保への義理立ての方を優先したことを聞いて、盤二なら信頼できると踏んだのだと話す。
それを聞いた盤二は、隣のテーブルの女性を時折見ながら「私も仕事柄色々見てきましたけどね、この夫が妻を階段から突き落とす…だいたいそういう場合は、原因は妻にあるんですよ。ダンナが留守の間に、男でも引っ張り込んだんでしょ。自分に負い目があるから、私のような裏の人間に頼るしかない。よくある話ですよね」と話すと、羽丘は「いい加減にしなさい!」と怒鳴って思わず隣のテーブルの女性を見てしまい、その視線に反応した女性は盤二に、自分が上井戸の妻・亜以子(小雪)であると打ち明ける。
盤二は亜以子に、アルコール中毒患者は医者であっても治すことが困難であり、身の危険を感じているのなら別居をした方がいいと言って依頼を断ると、亜以子は静かに涙を流す。
しかし、数日後に亜以子は今度は盤二の事務所にやって来て、どうしても主人を見捨てることが出来ないとして、ここ数日家に戻っていない上井戸を探し出してほしいと依頼し、たぶん「Z」という頭文字の医師の元にいると話す。
そして亜以子は、上井戸は「Z」から医薬品ではなく麻薬をもらっているのだろうと打ち明け、この医師の事は自分は知らないが、一度だけ銃を持った妙な若者に連れられて上井戸が明け方に帰ってきたことがあると話し、盤二は「ただ行方不明の人間を探してほしいというのであれば、確かにそれは私の仕事です」と言って依頼を引き受ける。
盤二は「Z」の頭文字の闇医者を回り、財前病院を訪ねると、門は閉じて鎖で繋がれていて、門番と名乗る若者が銃を片手に座っており、出てきた財前医師(岩松了)は診察はしないとして盤二を追い返す。
盤二が亜以子に電話を掛けると、亜以子は盤二が財前の名前を出す前に「財前先生」と発したため、盤二は引っ掛かりを感じる。
夜になり、盤二は再び財前病院に行って、お金がなくて薬物注入を止められていた上井戸を病院から引きずり出し、家まで送り届ける。
盤二は上井戸に、亜以子は財前医師の事を知っているのかを尋ねると、何度かお金を届けに行ってもらったことがあると上井戸は話す。
玄関まで亜以子が出てきて、書生に上井戸を中に入れさせ、亜以子が盤二に「もう少しだけここにいてくださいませんか?主人の状態が落ち着くまで、どうか…怖いのです」と言って引き止めると、盤二は亜以子の唇に自分の唇を押し付け、亜以子が「いけません、そんな事なさっては。あなたはそんな方ではないはずです」と話すと、盤二は「買いかぶり過ぎですよ。私はこういう男です」と言い捨てて帰って行く。
しばらくして、盤二の事務所に生前に保が台湾で書いた手紙が届く。
そこには、保に追っ手が迫っていることが書かれてあり、「あなたに多大な迷惑を掛けたことを、ひと言お詫びしたかった。僕のことはどうか忘れて下さい。ただその前に、ヴィクターズでギムレットを一杯注文してもらえないだろうか。さようなら」という言葉で結ばれていた。
盤二がバー・VICTOR’Sでギムレットを2杯注文して1杯を保が以前に座っていた席に置いて飲んでいると、亡くなった女優・原田志津香(太田莉菜)の姉を名乗る女性・高村世志乃(冨永愛)が隣に座ってきて、「ねぇ、誰があなたをそんなに傷つけたの?疑り深い目をして。女優をやっていた妹がこの間死んだわ。自分のダンナに殺されてね」と声を掛け・・・
というような内容でした。
みんなが「保が志津香を殺したのではない」と思っているけど、それを口に出せないでいる・・・。
それは、やはり志津香の父・原田平蔵(柄本明)が大きな影響力を持っているから?
亜以子や世志乃は、そんな強い力に対抗している盤二に興味を持ったということ?
亜以子は、強い心を持つ盤二なら、自分の心の中にある深い闇を壊してくれると思ったのかなぁ?
まだ、どうして近づいたか謎ですが・・・。
でも、あんな挑発的な服を着ていたら、男の人は放っておけないですよね
盤二はアッチ系ではなくてw、女性にもしっかり反応するという事で(笑)
というよりは「俺の回りをもうチョロチョロするな!」という、動きを封じるためのものだったのかな?
世志乃が盤二と接触した目的も気になります。
苗字が「原田」ではないから結婚しているのだろうけど、妹を殺した犯人が親しかった人物(盤二)にわざわざ会いに来るということは、何か疑問に思っている点があるということだろうから、次回何か話が動くのかな?
保が、独立第361国境守備隊で一緒だった正虎と戦後に再会した時の、あの空っぽなような、でもホッとしたような表情も入った顔が、とても良かったです。
綾野君のこういう表情、とても素晴らしいと思います
久しぶりに観たエドはるみさん(笑)
小藪さんは3月まで日テレ系のドラマに出ていたからそれほど違和感はなかったのですが、エドはるみさんが出た時には「見間違えか!?」と思って何度も画面を凝視しました
話自体は今回はあまり動かなかったですが、相変わらず雰囲気&ムードは抜群でしたね。
こういうドラマも、たまにはいいのでは?と思っています
※週末に所用があり、記事を書くのが遅れました
明日は「サイレント・プア」の感想を先に書いて、「BORDER」の方は明後日以降に書くと思います。
※これまでの感想
第1話
※公式HP(こちら)