第9話 「秘密」
平成7年(1995年)。
小夏(成海璃子)の息子・信之助(嶺岸煌桜)が小学校入学直前のようだから、前回から6~7年後ということでしょうか。
八代目有楽亭八雲(岡田将生)の古希のお祝いの絵が飾ってあったので、八雲は70歳を超えているということで・・・
岡田君の老け演技に凄みが増し増しで、特殊メイクの凄さも相まって、八雲の一生をこうしてズッシリと観れることに、改めて感激しながら観ていました。
師匠・七代目有楽亭八雲(平田満)は かつて、肝心なところで話が飛んでしまったら、思い出せなかったら・・・と怖さと戦い続けていたそうですが、八雲もそれを実感するようになってしまったのですね。
かつて、引退したいと弱音を吐く先代に
「噺家は年を取ってからが華だって…そんな恐れに負けないでくださいよ。まだまだ落語を枯れるまでやっていくのが、今いる者、生きている者の務めってヤツじゃねぇんですか?」
と言って、先代から
「お前なんかには分かるめぇ。落語ってのはよ、こんなに気持ちよくて、こんなに残酷な芸はねぇ」
と言われていたようですが、その時の自分の言葉が突き刺さり、手が震えるようになってしまったのですね・・・
独演会を依頼されても返事をしていなかったのは、たぶん怖さもあったからだと思うのですが、
信之助から「じいじの落語、もっと聞きたい!」と言われたら、ね!
与太郎改め助六(竜星涼)と二人で親子会をすることに。
信之助は本当の孫ではないけど、“じいじ”と呼ばれて、とても嬉しそうですね
信之助と小夏が楽屋で大きな声を出していたので怒るものの、「こうやって礼儀を覚えていきなさい」と優しく諭す“じいじ”・八雲
八雲にも こんな優しい表情が戻って、本当に良かったです。
小夏には、みよ吉(大政絢)の亡霊が見えていたのですね
寄席の下座に入って三味線を弾くようになってから、見えてくるようになっていたようで・・・
「私は母さんに嫌われてた。だから私も母さんが嫌いだった。憎んでた。そんな私が母親になれんのかなって。あの夜本当は何があったの?」「あの話には嘘がある。何がどう嘘かは分からない。だけど、嘘があることだけは分かる」
と八雲に問い詰めるものの、八雲は
「いつか話してやるよ。ただね、これだけは言っといてやる。お前さんの思い込みは間違ってる」
と はぐらかし・・・。
私は原作もアニメも見ていないのでまだ真相は分からないのですが、第6話で描かれていた助六と みよ吉の死は、実際は違ったということなのでしょうか??
次回の本物の真相が、とても気になります。
八雲は助六からもらった扇子を見ながら
「あの子があんな風に長い間苦しんできたなんて、知らなかったよ。ダメだねぇ、噺家なんてなぁ、てめぇのことばかりでさ」
と言っていたということから、小夏を庇うために嘘をついていた、ということなのですかね・・・?
親子会の下座で、緊張する小夏に
「そんなに肩肘張ってどうすんだい?余計にしくじっちまう。まず大きく息をする。それから客にアンタの三味線の音を聞かせてやるくらいの料簡でおやんなさい。昔、お前さんのおっかさんから、そう教わったんだよ」
と声をかけた八雲。
小夏への愛情を感じましたし、そして未だに みよ吉のことを強く覚えているのだな・・・と思いました。
そして、「たちきり」を噺す八雲は、そのまま みよ吉への実体験が込められているようで、ゾクゾクしました。
「生涯『妻』と名のつく者は持たないから、それで許しておくれよ・・・」
八雲にも小夏の亡霊が見えているのでしょうね
噺が終わる直前に発作が起こり、最後まで言い切ったところで与太郎が慌てて緞帳を降ろし、倒れ込んでしまった八雲。
与太郎が「落語をやんなきゃ!お客が待ってる」と言って親子会を続ける姿は、七代目と八代目の過去の姿と重なりますね。
与太郎も、すっかり逞しくなって、頼もしくなったな~と思いました
「できることなら、死ぬ時は落語をしながらコロッと逝きたい。寄席で死ねたら、こんな本望はないんだけどねぇ」と望んでいたけど、息を吹き返してしまい、
小夏に「何にも言わずに死んじまったら、怒るかい?あの夜の本当のことを…」と言ったら、
「そんなことどうでもいい!生きて!死ぬんじゃないよ!」と言ってもらえて・・・
次回は最終回、どのようにして真相が分かるのでしょうね。
最終回の題名は「八雲」。
もう題名だけで涙が出てしまいそうです
濃厚で壮大なドラマの結末は知りたいけど、このドラマがもう終わってしまうと思うと、それだけで寂しくてさみしくて仕方がありません
←web拍手です。
※これまでの感想
第1~2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
※公式HP(こちら)
平成7年(1995年)。
小夏(成海璃子)の息子・信之助(嶺岸煌桜)が小学校入学直前のようだから、前回から6~7年後ということでしょうか。
八代目有楽亭八雲(岡田将生)の古希のお祝いの絵が飾ってあったので、八雲は70歳を超えているということで・・・
岡田君の老け演技に凄みが増し増しで、特殊メイクの凄さも相まって、八雲の一生をこうしてズッシリと観れることに、改めて感激しながら観ていました。
師匠・七代目有楽亭八雲(平田満)は かつて、肝心なところで話が飛んでしまったら、思い出せなかったら・・・と怖さと戦い続けていたそうですが、八雲もそれを実感するようになってしまったのですね。
かつて、引退したいと弱音を吐く先代に
「噺家は年を取ってからが華だって…そんな恐れに負けないでくださいよ。まだまだ落語を枯れるまでやっていくのが、今いる者、生きている者の務めってヤツじゃねぇんですか?」
と言って、先代から
「お前なんかには分かるめぇ。落語ってのはよ、こんなに気持ちよくて、こんなに残酷な芸はねぇ」
と言われていたようですが、その時の自分の言葉が突き刺さり、手が震えるようになってしまったのですね・・・
独演会を依頼されても返事をしていなかったのは、たぶん怖さもあったからだと思うのですが、
信之助から「じいじの落語、もっと聞きたい!」と言われたら、ね!
与太郎改め助六(竜星涼)と二人で親子会をすることに。
信之助は本当の孫ではないけど、“じいじ”と呼ばれて、とても嬉しそうですね
信之助と小夏が楽屋で大きな声を出していたので怒るものの、「こうやって礼儀を覚えていきなさい」と優しく諭す“じいじ”・八雲
八雲にも こんな優しい表情が戻って、本当に良かったです。
小夏には、みよ吉(大政絢)の亡霊が見えていたのですね
寄席の下座に入って三味線を弾くようになってから、見えてくるようになっていたようで・・・
「私は母さんに嫌われてた。だから私も母さんが嫌いだった。憎んでた。そんな私が母親になれんのかなって。あの夜本当は何があったの?」「あの話には嘘がある。何がどう嘘かは分からない。だけど、嘘があることだけは分かる」
と八雲に問い詰めるものの、八雲は
「いつか話してやるよ。ただね、これだけは言っといてやる。お前さんの思い込みは間違ってる」
と はぐらかし・・・。
私は原作もアニメも見ていないのでまだ真相は分からないのですが、第6話で描かれていた助六と みよ吉の死は、実際は違ったということなのでしょうか??
次回の本物の真相が、とても気になります。
八雲は助六からもらった扇子を見ながら
「あの子があんな風に長い間苦しんできたなんて、知らなかったよ。ダメだねぇ、噺家なんてなぁ、てめぇのことばかりでさ」
と言っていたということから、小夏を庇うために嘘をついていた、ということなのですかね・・・?
親子会の下座で、緊張する小夏に
「そんなに肩肘張ってどうすんだい?余計にしくじっちまう。まず大きく息をする。それから客にアンタの三味線の音を聞かせてやるくらいの料簡でおやんなさい。昔、お前さんのおっかさんから、そう教わったんだよ」
と声をかけた八雲。
小夏への愛情を感じましたし、そして未だに みよ吉のことを強く覚えているのだな・・・と思いました。
そして、「たちきり」を噺す八雲は、そのまま みよ吉への実体験が込められているようで、ゾクゾクしました。
「生涯『妻』と名のつく者は持たないから、それで許しておくれよ・・・」
八雲にも小夏の亡霊が見えているのでしょうね
噺が終わる直前に発作が起こり、最後まで言い切ったところで与太郎が慌てて緞帳を降ろし、倒れ込んでしまった八雲。
与太郎が「落語をやんなきゃ!お客が待ってる」と言って親子会を続ける姿は、七代目と八代目の過去の姿と重なりますね。
与太郎も、すっかり逞しくなって、頼もしくなったな~と思いました
「できることなら、死ぬ時は落語をしながらコロッと逝きたい。寄席で死ねたら、こんな本望はないんだけどねぇ」と望んでいたけど、息を吹き返してしまい、
小夏に「何にも言わずに死んじまったら、怒るかい?あの夜の本当のことを…」と言ったら、
「そんなことどうでもいい!生きて!死ぬんじゃないよ!」と言ってもらえて・・・
次回は最終回、どのようにして真相が分かるのでしょうね。
最終回の題名は「八雲」。
もう題名だけで涙が出てしまいそうです
濃厚で壮大なドラマの結末は知りたいけど、このドラマがもう終わってしまうと思うと、それだけで寂しくてさみしくて仕方がありません
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※これまでの感想
第1~2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
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