emitanの心にうつりゆくもの

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Dr.DMAT 第2話

2014-01-17 23:57:24 | 2014冬ドラマ
第2話 「愛すべき人の死」

有栖川総合病院でDMATの隊員になった内科医・八雲響(大倉忠義)は、院長・伊勢崎勝一(國村隼)に「命を選びたくありません」と言ってDMATから外すよう願い出るが、院長は「都合のいい言い方するな。『選べない』だろ?質問だが、今この東京で災害が起こったとする。放っておけば100人が死ぬ大災害だ。その現場に医者として出向く。そこで何人の命を救えたら、お前は満足だ?100人全員を救わなければ医者とは呼べないか?」と話す。
響が「何人救っても、犠牲者がいる限り満足できません」と話すと、伊勢崎は「立派な答えだ。たいした理想家だ。何もしなければ100人が死ぬ。だが、一人だけでも救えるなら、誰を助ける?お前個人じゃない。医者は誰を助ける?助けたい人、助けるべき人、何を基準に判断する?」と重ねて尋ねる。
響が「医者の力で助けられる可能性の高い人です」と答えると、伊勢崎は「それが『命を選ぶ』ということだ」と話し、響のPHSに呼び出し音が鳴ったため伊勢崎は「どうする?一人も救わず理想を貫くか?」と声を掛け、響は電話に出ることにする。
その頃、響の幼なじみで看護師・吉岡凜(加藤あい)は、姉の代わりに甥・翼(橋來)を迎えに雑居ビル4階にある保育園に行くが、下の階で火災が発生し、凛は保育士たちと共に非常階段を使って園児を屋上へ誘導する。
しかし翼がおらず、保育園に戻って翼を見つけ出すが、3階から助けを求める声がしたため、凛は翼を保育士に託して3階に向かう。
その火災現場に響は凛がいるとは知らずに派遣され、看護師長・長谷川久美子(麻生祐未)から「思い上がらないでください。先生の仕事は命を繋ぐことです。最低限病院で待つ医師が治療できるよう、それまで患者の命を繋いでください」と声を掛けられ、搬出者の診察・治療に当たる。
そんな中、響は翼の姿を見つけて駆け寄ると、凛が建物内にいることを知り、慌てて救助に向かおうとする。
東京消防庁のハイパーレスキュー隊隊長・桜庭周作(石黒賢)は、そんな響に「死体を一つ増やすつもりか?俺たちの仕事は、死体を一つでも減らすことじゃないのか!?」と言って止める。
響が「だって…中に大切な人がいるんです。行かせてください」と話すと、桜庭は「勘違いするな。よく見ろ。大切じゃない命なんて一つもない。戻れ!素人が中に入っても邪魔なだけだ。俺たちは俺たちのできることを全力でやる。だからお前は、お前たち医者の仕事を全力でやってくれ」と説き伏せる。
搬送者の中に、火事の原因となった(放火した)女性・伸江(竹内都子)が運ばれており、気道熱傷による喉頭浮腫で呼吸困難に陥るが、他の負傷者たちは犯罪者は放っておけと言い出す。
しかし響は「大切じゃない命は一つもない…」とつぶやいて、持ち合わせの機材で気道確保をする方法はないかと懸命に考え、一番太い針と点滴用の器材とアンビューバッグを使って喉から空気を送り込み、伸江は窒息死を免れる。
その姿を見た外科医・小曽根達也(佐藤二朗)は「インプロビゼーション(即興医学)…」とつぶやき、長谷川は「物が無い現場では必要な事です」と話す。
響が凛のケータイに電話を掛けると、凛は3階の理容室に要救護者の人と共にいることを伝え、響はレスキュー隊にその事を伝える。
現場に着いたレスキュー隊はまず一人しか運べない事を伝え、凛は出血して意識レベルが下がっている男性を先に運ばせる。
現場には、凛と70代理髪店男性店長と30代男性が残されるが、70代店長は狭心症の発作を起こして倒れこんでしまい、心臓も停止してしまう。
凛は懸命に心臓マッサージをして救助を待つが、建物に倒壊の恐れが出てレスキュー隊に退避命令が出てしまう。
凛は、電話で響に処置の指示を仰ぐが、響は長谷川から「医師なら冷静な判断をしてください。いつ一酸化炭素中毒になってもおかしくない状況です。心マを続ければ、よけい一酸化炭素を吸い込みます。このままでは吉岡さんが窒息しますよ!」と言われ、響は「凛…諦めろ…諦めるしかないんだ…分かってくれよ、凛!」と泣きながら叫び、凛は心臓マッサージを止めるが自身も意識を失ってしまい、響の応答にも応じなくなる。
火災の合間を縫って、もう一度ハシゴ車を上げることになるが、桜庭は「下ろせるのは一人だけだ。誰を下ろすか、そっちで判断して決めてくれ」と響に話して建物内に向かう。
桜庭が現場に入ると、30代男性の意識レベルは30で、凛は意識レベル100で意識はなく、響は悩みながら「30代…男性の方を下ろしてください」と泣きながら無線で伝え、桜庭は30代男性の方を先に救助する。
診療後、うなだれる響に長谷川は「医師として一つの命を救ったことは事実です」と声を掛けると、響は「でも人としては絶望を感じています」と答えて放心する。
そんな中、桜庭が凛を抱えてやってきて、桜庭は「俺は俺の仕事をやっただけだ。ここからお前の仕事だ」と話し、響は凛の治療に当たる。
凛は一酸化炭素中毒だが危険な状態は脱し、響と同期の外科医・村上和司(ほっしゃん。)は「お前の処置が良かったから吉岡ももう大丈夫やって聞いたで」と響を励ますが、響は「やめろよ!俺は凛を選ばなかった…」と怒り、凛の意識が回復すると凛には声を掛けずに病室を出て行く。
そして妹・春子(瀧本美織)の病室に行って「お兄ちゃんは人を殺せる人間なのかもしれないね」とつぶやき・・・


というような内容でした。

いやぁ・・・内容や脚本はいいのだけど、もう少し緊迫感を増加させた方がいいのではないか、と。
ツイッターでも結構指摘している方が多かったけど、私もテレビ画面に向かって「それを話している間に動こうよ!」と何度もつぶやいてしまいました
話の内容も、火災現場の作り込み(美術さん等の努力)も素晴らしかったので、あとはちょっとちょっとの間合いだけが残念かな、と。
やみくもにドラマチックにしてほしいとは思わないけど、せっかくロケ現場は臨場感があるので、カット間にもう少し動きを入れたらより映えるのではないか?と思いました。

火災現場に遭遇したら、ハンカチを口周りに当てて低い姿勢で移動する、ということは知っていたのですが、ああいう場所(酸素の足りない場所)で心臓マッサージをするのも危険なのですね。
凛は看護師という医療関係の仕事をしているから、即座に心臓マッサージの必要に気づいて対応していたけど、もしかしたら助かるかもしれないのに・・・と分かっているだけに、止めるのは辛かったでしょうね。
命の選択について、医師(響)だけではなくて看護師(凛)が葛藤するのもよく伝わりました。
演じている加藤あいちゃん、同じ日の朝には「外科医」でしたけど
(朝ドラ「ごちそうさん」でも、あいちゃんが大活躍なので、一瞬「ここではあいちゃんは医師だったっけ?」と混乱してしまいました

火災で気道が熱傷した時の気道確保…JIN(麻生さんも出ていたw)でもしていましたね。
南方仁先生も、似たような処置をしていた記憶が・・・。
こういう「インプロビゼーション(即興医学)」の話、もっと知りたいです!

けっこう私はいい作品だな、と思っているので、今後もこうして書き続けようと思っています
響の苦悩は観ていて辛いけど、災害時にどう対応するべきかについて、これからも興味を持って観ていきたいと思っています

※これまでの感想
 第1話
※公式HP(こちら

まだ「キントリ」の方は観ていません
「三匹のおっさん」が面白かったので、それは明日(時間があれば)書こうと思っています!
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