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emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

夜行観覧車 最終話

2013-03-23 01:31:13 | 2013冬ドラマ
最終話 「犯人が語る事件の動機…家族の未来」

2013年1月31日、事件から9日後。
橋家の長男・良幸(安田章大)はマスコミを集めて、日常から父・弘幸(田中哲司)は勉強について神経を尖らせており、時には暴力を振っていた事を話す。
そんな姿を長女・比奈子(宮香蓮)は涙を流しながら見ていたが、刑事・結城哲也(高橋克典)が駆けつけ、二人を抱きかかえて車に乗せる。
その姿を次男・慎司(中川大志)は児童養護施設でテレビで観て、「止めろ!」と大声でわめいていた。
慎司は児童養護施設の保護から外され、叔母・田中晶子(堀内敬子)が橋邸にいてくれることになったことから、橋邸で兄弟3人は一緒に過ごすことができるようになる。
家に戻った慎司は、良幸に「なんであんなこと…よく父さんの事をあんなふうに言えるよね?」と言って掴みかかるが、良幸は「慎司だって同じこと考えてただろ?警察でお前の言い分が通ったとするよな。刑事裁判になったとしても未成年だ。大人より罪は軽くて済む。母さんは無罪で釈放される・・・いいはずないだろ!」と言って、真実を話すように迫る。
すると慎司は、自分の知りうることを話す。
良幸は「お前は何もしていない。そうだろ?」と声を掛けるが、慎司は「父さんを殺したのは、たぶん母さん。でも、そうなったのは僕のせいなんだ。僕が悪いんだ。だから、母さんの事を許して」と泣き続ける。
しかし良幸は「どうやって許せばいいんだよ・・・」とつぶやき、言葉を失う。
その頃、結城は留置場で淳子(石田ゆり子)に、弘幸が日常的に暴力をふるっていたからそこから守るために淳子が事件を起こしたと子供たちが言っていることを話し、「あなたの子供たちはみんな、あなたを助けたいんだ」と言うと、淳子は「夫は何も悪くはありません。子供たちが言っていることも、事実ではありません。悪いのは私です。償います」と言って頭を下げる。
結城は遠藤啓介(宮迫博之)を電話で呼び出し、淳子が起訴される予定だが凶器がまだ見つかっていないことを話して啓介の様子を探るが、啓介が真相を話さないため、「もう来ませんよ。奥さんやお嬢さんによろしく」と言って帰っていく。
次の日の朝、啓介の妻・真弓(鈴木京香)は、自治会婦人部部長・小島さと子(夏木マリ)の元を訪ね、橋家の3兄弟について「お力になってもらえませんか?ただ見守ってくださるだけでいいんです」と頼み、今度遠藤家と橋家とさと子で食事に行こうと誘う。
次に真弓は、良幸の元へ行って「許すとか許さないとか、家族の間で使う言葉じゃないんじゃないかな?一人で抱え込んで苦しまないで。本当に辛い時は、弱いところ見せても良いんじゃない?子供から見ると親は大人で、何でも受け入れてくれるって思うかもしれないけど、親も完璧じゃないの。迷うし、毎日精一杯。私はお母さんとずっと友達でいたい」と声を掛ける。
真弓の娘・彩花(杉咲花)は学校に行き、同級生の村田志保(吉田里琴)に「あんたなんか友達じゃない!」と言い放ってケンカになる。
双方の両親が呼び出され、志保の母親から謝罪を受け、彩花は「志保には言いたいこと言ったし、もういい。私、やっと言えたんだ」と真弓に晴れやかな表情で話す。
真弓は「引っ越したのは彩花のためじゃなかったね。自分のためだね。もっと幸せになりたいって、そんな風に思わなくても、お母さん十分幸せだったね」と言って、ひばりが丘から引っ越しても良いよと優しく彩花に語りかける。
そして真弓は、啓介を呼び出して家族3人で観覧車に乗り込む。
すると彩花は「どこ行ったってこの3人なんでしょ?やってくしかないじゃんお母さんとお父さんと私で。他に帰るところないもん、私」と話し、3人は笑い合う。
拘置所の淳子の元を、良幸と比奈子と慎司が訪ね、良幸は「今は許せないよ。母さんの事も、自分の事も。死んだ父さんをあんな形で傷つけた。でも、時間かかると思うけど、無くしたもの一つずつ取り戻すよ。3人で支え合ってやっていくよ」と声を掛けると、淳子は「ごめんなさい」と言って号泣して頭を下げる。
淳子は段々と真相を話し始めたと、結城は真弓に伝え、良幸宛てに奨学金の資料を渡すよう頼み、「今まで何度もあの子達みたいな子供を見てきた。事件の後、立派にやっていく奴もいるけど、目標を見失う奴もいる。何にも悪いことしてないのにな」と話す。
淳子は真弓に手紙で「私は完璧でありたかった。完璧な妻、完璧な母親でありたかった。それが家族のためだと信じていました。全てを費やしても報われないことがあると、私は母親になって初めて知りました。自慢の子供、幸せな家庭…理想に近づこうとするほど遠ざかる自分を、どうすることもできなかった。母親失格、そう言われることが怖かった。私は、この幸せな家に相応しくない。きっと誰かにそれを気づかれる日が来る。いつか何もかも失う日が来る。私のゆがんだ心が、家族を壊してしまった。今は、あの子たちに何かしてやることも、背が伸びたねと髪に触れることもできません。あの人の私の呼ぶ声を聞くことも。失ったものの大きさを、罪の重さを噛みしめています」と書く。
真弓は淳子に「あの子たちのためにも自分を追い詰めないで。あなたの家で起こったことは、私の家で起こってもおかしくなかった。一つ何かを掛け違えれば、どの家ででも起こることなんだと思います」と手紙を書く。
比奈子と慎司は転校して彩花と同じ“坂の下”の高校に通うようになり、良幸は京都の大学に戻る。
さと子は、他の婦人たちとまた行動をするようになり、“ひばりが丘”のために今までとは違う働きをするようになる。
・・・観覧車は不思議な乗り物だ。
どこにも行けない。
どこにも行けなくたっていい。
昨日から今日、今日から明日、変わらずに回り続けることが、どれほど幸せか。
今なら分かる・・・



というような内容でした。

犯人は淳子でしたか。
まぁ、慎司か淳子だろうとは思っていましたが・・・。
殺された弘幸がDVをしていたと、てっきり勘違いして、「田中哲司さんが良いお父さんだけのはずがない」なんて何話か前で書いてしまいましたが、良いお父さんのままでした
田中さん、ごめんなさい!!

淳子は「後妻」ということで、色々とコンプレックスを持っていたようですね。
先妻の子供(良幸)が医大に合格してしまったから、自分の実子(慎司)もそうしないといけないと思い込んでしまい・・・
そして「ひばりが丘」に住んでいるが故に、名門私立校から転校させることさえも許されないと思ってしまったのかなぁ。
衝動的な殺人かぁ。

でも、何故数日も逃げたんだろう??
気が動転して、考えを整理するのに時間が掛かったのかなぁ。
残された子供を守るためには何が最良かを考えていたの?
そこらへんが、私にはまだ何だかスッキリしません。

彩花は、ようやく志保と決別できて、本当に良かったです
「一人ぼっち」って、中学生くらいの時期は勇気が要るし、強い心が必要だと思うけど、時間が経てば新たな友達ができるはずなので、ああして行動に移すことができて良かったなぁ~と。
ずっと同じ友達といなければならない、ってことはないんですよね。
自分と合う友人は、そのうち見つかるはず!
・・・私自身、中学生の時に仲の良かった友達が転校して、「親友」と呼べる人が周りにいなくなって悩んだことがあったのですが、その後いろんな友達ができたなぁ~ということを思い出したりしながら観ていました。

啓介が凶器を隠したことは、結城は分かっていたけど目をつぶったってことかな?
淳子が裁判で証言を覆したら大変なことになるけど、そうはならないだろうと信じたってことで良いのかな??

さと子は、やや生まれ変わって、復権したようですね(笑)
さと子の事を、今までちょっと描き過ぎたんじゃ?と思ったりもしないではないですけど
3家族の事を描いたために、やや間延びしたような感じはありました。
「マー君」の連呼は、個人的には面白かったですけどね~。

最後、遠藤家の3人が観覧車に乗ったシーンは感動的でしたが、
先日の「王様のブランチ」で、宮迫さんが「めっちゃくちゃ高所恐怖症なのに、何回も観覧車に乗って、すごく怖かった」と言っていたのを思い出してしまい、宮迫さんの顔ばかり気になってしまいました
(顔色も目の動きも、全然怖がっていなくて大丈夫でした

最終回としては、まぁまぁうまくまとめていたと思いますが、全体としては話がクドかったかな
過剰演出はある意味面白かったし、「衝動的な殺人」を10話も引っ張ることができた演出には感心しましたけどね(少し嫌味が入っています)。
3家族は、いちおう暗いままでは終わらなかったですし・・・

全体を通じた感想は、後日「冬ドラマ総括」の記事の中で、また書きたいと思います。

※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話
※公式HP(こちら

・・・最終話で分かった事件の真相のメモ・・・
(上に付けたら長すぎてしまうと思ったので、下に付けました)
淳子は、慎司の成績が悪いことから学校に呼び出され、内部進学をあきらめてランクの低い高校に行くよう勧められたことから、精神が不安定になり、学校からの資料を破ったり、バスケットボール用品をゴミとして捨てたりする。
そしてあの晩、慎司は淳子からのプレッシャーに耐えかねてバスケットボールを部屋の壁に向かって投げつけていたところ、淳子が止めに来たため、慎司は大声を上げて、物を投げ落として、淳子を困らせる。
すると弘幸が部屋に来て、生まれて初めて慎司を殴り、でも「大丈夫か?」と声を掛けた後、弘幸と淳子はリビングに降りていく。
リビングに戻った淳子は「あの子に手をあげるなんて・・・良幸には手をあげたことないじゃない」と弘幸を責めると、弘幸は「慎司に勉強、勉強って言い過ぎるな。あいつにはあいつの別の取りえがあるんだ。(慎司は医大に行きたいとは言っておらず)そう言っているのは淳子だ。親が医者だからって、子供も医者になる必要は無い。頑張らせなくていいんだよ。慎司はもういいってことさ」となだめる。
しかし淳子は、慎司はもう必要ないと思われてしまったと勘違いし、元妻の事を引き合いに出して弘幸を責めると、弘幸は「もうこの世にいない相手と張り合ったって、しょうがない。僕も淳子もこれから先を生きていくんだ。死んだ人間には勝てないよ。勝とうと思わなくていいよ」となだめるが、淳子は「勝てない」という言葉だけが頭に残り、「どうして私の子供じゃダメなの!?」と叫んで弘幸の頭にトロフィーを振り落してしまう。
その後、淳子は慎司をコンビニに行かせ、救急車を呼んでいる間に、向かいに住んでいる遠藤啓介が訪ねてきたため、トロフィーを託す。
慎司は、コンビニから家に帰ろうとしたところ、家の前に救急車が止まっていたため、全てを悟り、怖くなって逃げてしまう。
2日後、姿をくらましていた淳子は啓介を呼び出し、トロフィーは警察に渡してもよいと言うが、啓介が「でも、何か事情があるんですよね?」と尋ねると、淳子は「あれは良幸が大事にしていた物でした。私と良幸は血が繋がっていません。何が凶器か知られたくなかったんです。知られてしまったら、兄弟の間にわだかまりが出来るような気がして。良幸も慎司も比奈子も、今からどれだけ苦しむか・・・バラバラになってほしくない。お互いを思い合って、3人で生きてほしいんです」と話す。
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4 コメント

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う~ん・・・ (まこ)
2013-03-23 11:52:52
色々と腑に落ちない点も多々あるけど、
取りあえずは真犯人とその動機を知れただけでも
良かったかなぁと・・・

そもそもあたしゃ原作既読なのに、その原作でさえ
読んだあとに諸々納得出来てない事が多過ぎて
ドラマで復習しようとしたのにダメだった(笑)。

だけど、見た目は普通に良妻賢母だった淳子なのに
心の奥深くに、夫にさえ言えないコンプレックスや焦りを
抱えてたって点には驚いたけど、共感出来るなぁと・・・

そうゆう点では真弓が言ってたように、
>一つ何かを掛け違えれば、どの家ででも起こること
にも納得でしたわー。
返信する
>まこさんへ (emi)
2013-03-24 00:22:41
まこさん、コメントありがとうございます!

原作も少しモヤモヤする終わり方だったのですね(^_^;)
でも、やっと犯人と動機が分かりましたし(笑)、3家族が前に向かって行くようなラストで良かったですね(小島家はラメポだけですけど)。

まこさんのおっしゃっていた「淳子に共感できる」部分がある、という点、私も同感です。
このドラマは、各キャラクターの心情をとても詳しく描いていたので、私は淳子にも、彩花にも・・・色んなキャラクターの心情に(真弓やさと子についてはごく一部分にですけど)共感する部分は多かったです。

>一つ何かを掛け違えれば、どの家ででも起こること
怖いけど、そうかもしれませんね。
掛違えないように気をつけます
返信する
こんばんわ~ん (ルル)
2013-03-25 20:15:39
>殺された弘幸がDVをしていたと、てっきり勘違いして

いやいや分かりますよ(笑)いつもの役からして
そう思っちゃいますよね。

淳子はホント、何で逃がしたのかね~。
結構な逃亡犯並の逃げっぷりで
不自然でしたよね
その淳子をあまりに活躍(笑)させると
主役の真弓が引っ込んでしまうし
彩花もぎゃあーぎゃあー(笑)言ってるで
原作をドラマ化って難しいみたいですね。
といっても
原作もモヤモヤするのですが

けど、これはミチルよりは読み易かったですよ。
返信する
>ルルさんへ (emi)
2013-03-26 17:14:05
ルルさん、こんばんワンです

>結構な逃亡犯並の逃げっぷりで不自然でしたよね
そうですよね~。
淳子が衝動的に殺してしまったところまでは何とか分かるような・・・なのですが、何故あんなに何日も逃げ続けたのは・・・。
思い返してみると、逃げたことについての説明がなかったので、最後にどこかに入れてもらいたかったです。

>淳子をあまりに活躍(笑)させると
>主役の真弓が引っ込んでしまうし
そうでした!真弓が主役でしたね(^_^;)
遠藤家と橋家と小島家のバランスは、10話もあるとかなり難しかったんだろうな~とは思います。
原作もモヤモヤだったんですね(笑)

でも、何だかんだ言っても毎週結構ドキドキしながら、細かい所で「あ~、あるかも!」と思いながら観ていました(笑)
自分も気をつけないと・・・と思ったり(^_^;)
あとは、私にはちょっと刺激が強すぎるドラマだったかも、です。
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