らんまん、すごくすごく面白くて毎朝録画して見ています
これ「あさが来た」以来の私的には大当たりのドラマで
ふと考えるに私は
「お金持ち」の「頭のいい」周囲に囲まれて
ぬくぬくと育つ少年少女がちゃんと努力して一層の成果を上げる物語
…身もふたもないけど、そういうのが本当に好きなのだと思います
貧しく生まれても、どん底からでも正しくまっすぐに生きていき最後には幸せをつかむ
とか。
理解のない大人たちばかりだったり、嫌がらせをしてくる周辺の人間関係だったり、賭け事や一発逆転狙って悪事やら詐欺やら、状況見極めることもできずもうオワコンの商売やらに手を出す浅はかな親とか兄弟とかに
迷惑かけられるけど、そういうのを跳ね飛ばして出世する
とか。
正直うんざりします
ガラスの仮面は大好きな漫画ですがマヤがとんとんと出世するのが楽しかったのです。たとえ落ちてもすぐに何とかして這い上がってくる
そのインターバルがストレス感じるほどではなかった
そのへんうまい人でした美内先生
(今はもう完結することはないと思っているので期待はしていません)
今回のらんまんは役者も全員うまくてみんな仲良さそうで
そして物語に小石投げつけるだけみたいな動きするバカみたいな人物がいません
主人公の万太郎君はまっすぐで優しくそしてかなりの変人ですが
そこがとても愛らしい
実在の植物博士で世界と日本のみならず地域貢献もたいそうなさった
とってもとっても立派な方です
これからもいろいろ大変なことがあってもきっと大丈夫、みたいな
安心できる気持ちのいい脚本です
たとえば全国博覧会でライバルとなる灘や山形、伊丹の有名酒蔵の主人たちの描き方。
彼らはモブなのですが、並みの脚本だったら
有名でもない地方の酒蔵の下戸の若造なんて馬鹿にしたり無視したりするような嫌なシーン入れたりしてコンテストを盛り上げたりしようとするでしょう
けれど違う
自分のところのお酒が大好きなオーナーたちとのやりとりを1、2シーンで描きそれらが何気ないけどすごく綺麗なのです
万太郎が遠い遠い土佐の田舎から上京してきて、よい大人たちに出会う
万太郎が感化されるのは植物学の教授たちだけではありません
さらりと↓これらが描かれるのですね
まだ頭や考え方が柔らかい子供に必要なのはとにもかくにも良き大人である
長田育恵さん、大好きです