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hitonohuukei

人の風景 emiko life 80話  宮崎県西都市は私の故郷(3)

先のブログは私の故郷(2)でした。

書いた内容には、まだ続きがあると思いながら、読み返しているうちに、ハタッ!と気がつきました。そして、涙が出ました。

何故、涙が‥😢 😢 

ダムができたことで、地域住民の川への密着度は変化し、川辺に立つ人の数は少なくなりました。
でも、私は相変わらず川辺で過ごしました。

暑い夏は、日陰のある川辺に座り、足を水に浸けて涼をとりました。中・高校生のものを思う時期です。
一人で何時間も座っていました。
「ゑみ子を探すときは、川に行け」って感じです。

そんな何時間も座って、何を考えていたか‥?
視線は川面に釘付け。流れても流れても続いてくる水の不思議。ゆらゆら上下に揺れながら、一定のスピードで流れ去る水の美しさ。

そして、最も私が思い描いたのは、この水の先に広がる海です。
さらに、海の先に広がる知らない国々です。

田舎に育つ私の想像は、私の足元にある草が、同じ姿で外国の国土を覆っていることにさえ、及んでいませんでした。テレビが普及し始めていましたが、現在ほどの情報量ではありませんでした。

とにかく、目の前を流れる水が行きつく先の先を知りたかったのです。頭上に広がっている青空と海の水平線が一緒になる、そんな遠くに思いを馳せて、何時間でも座っていました。

今日は、あの日あの時の私の姿を思い出しました。
そして、あの時の私は、まだ、一歩も前に踏み出していない、ことに気がついて、涙が出ました。
「ああ、私っていくつになったの‥?」です。
「ああ、一人で外国を歩く勇気もない人になってるなあ‥」です。

こんな気持ちを、どのように納得しましょうか‥?
自分の原点が、やっぱり故郷にあることに気づけば、時間は一瞬にして、あの時に帰ってしまいます。
さて、どうやって、納得できる一歩を踏み出しましょうか?

 一っ瀬川


         😄 クリンソウ(サクラソウ?)と千日紅
  


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