深夜の3時ともなると、窓から見える家々は、明かりを消しています。
空は小さくまたたく星を、抱え込んでいます。
風もなく、音もない黒いしじまを見ていると、心がゆったりとなり、安らぎます。
空を見るのが好きだった子ども時代。
屋根瓦の上に寝そべって、空や雲、星を見て過ごした時間は多く、私を夢想家にしました。
いろんな夢をみました。
新聞記者になる夢、作家、有名人、外国を飛び回る人など、思いは馳せました。
今も一人、空を見上げれば、その視線は宇宙へつながって行きます。
全く普通の人になり、夢はひとつも叶えていないけど、空を見上げている私の心の中は、子どもの頃と同じです。
今だに、夢見る夢子ちゃんかな・・?
夜気の冷たさにおされて、窓を閉めると一人いる教室の空間が在ります。
明るく、静かな空間です。
昼間、教室に使う部屋は、子ども部屋二つを合わせた広さです。
少人数の教室ですが、大人が5、6人も入れば、一杯感が出る広さです。
それでも、夜一人で過ごすには、丁度良い空間になります。
机と椅子だけど、私を癒したり、頭をフル回転させる効果のある部屋なんです。
机と壁のあいだを、歩きながら、思考し、思いを巡らせます。
この空間を独り占めできることに感謝です。
この空間があるから、前に進む気概が出てくる気がします。
だから、心が何かに圧されて、元気が出ない時は、この部屋で往復20歩の歩みを、何十回でも繰り返しながら、心の中を見つめています。
体に良いとされる、夜10時に寝て、朝6時に起きる規則的な生活とはほど遠い、不健康な毎日になってしまう訳です。
さて、もう直ぐ朝を迎えそうです。
休みますか・・ね。😌