内田康夫 不等辺三角形
宮城県東松島市
仙台箪笥を作っている職人
井上孝夫のもとに名古屋の陽奇荘から古い箪笥を修理依頼が入った
あまりに遠いので「名古屋にも箪笥屋はあると思いますが」
やんわりと断りたい意思を示したが
「いや、ぜひともお宅に頼みたい」と言われ
名古屋まで片道700㎞ 娘と二人で箪笥を取りに行った
ところがその箪笥は「幽霊箪笥」と呼ばれているものだった
この箪笥に隠し棚がありそこから五言絶句が書かれた紙が出てきた
冬 秋 夏 春
嶺 月 雲 水
秀 如 多 満
孤 陽 奇 四
岩 輝 峰 澤
この箪笥を巡って殺人事件が起こる
事件の捜査を頼まれた浅見光彦は・・・