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STDバス仕様 : mis 山下システムズ

2019年08月12日 07時19分58秒 | 技術資料
STD-bus規格 というバス仕様がある。 今回の44ピンのエッジ・コネクタに一番近いバス仕様だと思う。

S-100バスは、
 使われているCPUは 確かに 同じi8085 だったり i8080だったりするが、あまりに設計がヒド過ぎるし、100ピンと44ピンではピン数が違いすぎる。

そこで、できるだけ近い仕様で参考になるものを見つけて来た。
 STD-bus (エス・ティー・ディー バス): IEEE-961

仕様の詳細は、例のアーカイブから、↓ こんなドキュメント (DataBook)をダウンロードし、参考にてみしました。 (海外の英語の本)
この WinSysrtemsという会社のボード製品カタログのような内容だが、技術的な資料も所々載っていて参考になる。 詳細な仕様を調べたければ IEEE-961ドキュメントを取り寄せればいいのだが 正規の値段だと2万円以上する。

STDバスの内容はこんな ↓ 感じ。
片面28pinのエッジ端子が 両面で56ピン。 ここに 整然と信号が並べられている。 S-100バスと違って 良く考えられ、練りに練ったバス規格だということが見て取れる。 S-100とは違って 基板の両面に交互に番号を振って行く形(KELコネクタを使った今回の私のボードと同じ) しかも データバスとアドレスバスがたいへん綺麗に並べられている。
 設計者のセンスの良さを感じる。 設計とは こうでなくてはいけない。


日本では、
 山下システムズ ( 通称 : mis ) という会社が Z80-CPUを使った 多くのSTDバス・ボードを出してたが、さすがに今では廃番となっていて ほとんど市場に出回ってはいない。 バスの仕様を参考にするだけなので、実物のCPUボードを入手する必要もないので問題は無い。

このSTDバスの特徴としては・・・
 ① 56ピンのエッジ・コネクタの小型基板
  寸法はインチ単位なので注意
 基板の形状も、サイズ的にも 今回使ったサンハヤトのものとそっくり。

 ② 誤挿入防止には(25-27番ピンの間に)切り込みを設けている
 左側から 13番目と14番目の間 のここ。

56ピンという少ないピン数を「誤挿入防止」などで無駄に消費しない工夫だが、これを行うには やはりちょっと面倒かな?

 ③ 16ビットCPU(さらには32ビットも)や 拡張アドレス(A16 ~A23)も想定した仕様。


今回の私のバス・コネクタは、さらに少ない 44ピンで、しかも「誤挿入防止」のために既に4ピン無駄に使っている。 それでも8ビットのCPUのみで 単純な機能しか想定していないので、この残り実質40ピンでも十分 信号を振り分けられる…と思う。

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 STDバスを参考にしたからといって このボード類が使える訳ではないが、それでも意味があって この信号並びにしているのだから 今回はSTDバスを大いに真似したい。 STDは最初から16ビットのCPUでも使える事を想定しているし、D-RAMを使うことや 複数のボード間で優先順位(プライオリティ)を持たせて 連結動作させる事、バスをスレーブに開放してDMA転送できること まで考えられているようだが、私のシステムではそんな面倒なことまで想定していない。

 せいぜい、i8080やZ80、6502や6809など複数の8ビットCPUを試してみたくなった時に ROMやRAMの回路、RS232cのシリアル通信や 簡単なパラレルI/O回路を その都度 作るのが面倒なので、 CPU以外の同じ様な回路を共用できるようにするだけの目的に絞って設計することにします。

 それだけでも かなり労力の節約になるはず。


 44ピンの【標準的なバス仕様】として、
 他の人も 真似をして使ってくれるといいな~ っと
 目論んでいます。 (笑)


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