La selva bonita

ランダムウォークで気ままに,ガリレオ。
我々は流れ星のなりの果て。
El dia que me quieras.

白楽天-官と隠のはざまで

2014-11-13 21:49:32 | 日記
はじめにー幸福をうたう詩人

第1章 エリート官僚の誕生ー元和新政の申し子
1 幸福な門出
2 若い文人官僚たち
3 「長恨歌」をうたう

第2章 流行詩人の登場ー新しい表現の旗手
1 一世を風靡
2 元軽白俗
3 社会詩への転身

第3章 諷諭と閑適ー公と私
1 江州左遷
2 「白氏文集」の編纂
3 元稹との交情

第4章 生きるよろこびー自足する晩年
1 朝廷への復帰と離脱
2 宦遊の日々
3 「閑適」の成就

白楽天を読むためにーあとがきに代えて
略年譜

田中正造を憤死させた県

2014-11-12 21:48:00 | 日記
栃木県では,
放射性廃棄物に関する最終処分場について,
県北の一部にて,
切なる闘いが展開されたている。
しかしながら,
塩谷町長の勇気ある発言,行動を見殺しにするのか。

この県は,
足尾ー渡良瀬川下流域で
孤軍奮闘の行動力をみせた,
田中正造を憤死させた。
彼は乞食同然となって他界した。
塩谷町長も同じ轍を踏み,
孤立死していくのか。

余談ですが,
自分の先祖の家系は,
1900年の川俣事件の当日に逮捕された,
15名のひとりを輩出した。

福島県では,
複数の廃棄物処理施設をめぐり,
熱い議論が展開されている。
鮫川村騒動や塙町木質バイオマス発電所建設問題など
多くの民主主義を貫く行動が,敢行されている。

この県の先行きは,
知事の英断・勇気
と,
県民の勤勉・良識
にかかっている。

自分は,
福島県の苦悩と絶望を感じつつ,
そして希望を願っている。

「Fukushimaの今」を考えることから,
日本の未来を展望したい。

栃木県塩谷町の嘆き(コピー)

2014-11-10 21:15:34 | 日記
平成 26 年 11 月 9日栃木県市町村長会議における発言要旨

安倍総理は、先日の参議院予算委員会の審議において、
「これ以上福島には迷惑はかけられないので、県内処理でやります」と答弁しました。望月環境大臣も、安倍総理と同じ趣旨のことをNHKのニュースで答えておられました。
福島県の方々に対する総理と環境大臣の心情は私も全く同一であります。今回、塩谷町が指定廃棄物最終処分場の詳細調査候補地に選定されて、
福島県民の方々の苦しみがいっそう深く感じられるようになりました。

塩谷町だけではありません。
標高602メートルに設置される焼却炉の煙突から日々放出される放射性物質によって、
周辺の市町村はもとより、
栃木県全域に影響がもたらされる可能性があります。
またこれは、栃木県だけの問題でもありません。
各県処理となれば、
茨城県、群馬県、千葉県、宮城県にも私たちが抱えている苦悩、
前途に対する失望感、はかりしれない経済的打撃を与えることになります。

この悲劇に対しての大臣の人情はどうなのでしょうか。
福島の人々への人情には私もまったく同感しております。
大臣に人情があるとすれば、―そして私は大臣は豊かな人情家だと拝察しております―私たち五県の県民市町村民に対しては、
どのような人情をお示しくださるのでしょうか。

さて、本論に入ります。
先ほども申し上げたように、政策は人情がベースです。
しかし人情だけで政治ができるのであれば、
政治家も、科学者も、経済学者も、社会学者も、法律家もいりません。
最も人情深い人がやればよいのです。
政策の決定の基本はなんでしょうか。
それは、私が言うまでもなく、国民の幸せです。多くの国民の幸せです。
どのような政策の決定をするにしても、
全会一致であったり、圧倒的多数の賛成があれば、それに越したことはありません。
3分の2の賛成があれば合格です。
半数程度なら無理に押し通すようなものではありません。

今回の指定廃棄物の処分場の問題は、
いかにして国民に対する被害を最小にするかという政策課題です。
初めて、
多くの人々に幸せをもたらすことができます。
そのためには、
汚染を拡散させずに、最も汚染されており、
数世代にわたって居住困難となっている地域に集中処理することです。
それが環境や健康に対するリスクと経済的打撃を最小化する方法です。
また拡散防止・集中処理という国際原則にも、かなうことです。
日本は先進国の1つですから、国際社会に恥じないのみならず、
国際社会に対する模範となるような政策を実施すべきです。

放射性物質を含む廃棄物の最終処分場は、
長期にわたって、安全に管理しなければなりません。
それには、膨大な人員と費用が必要です。
そのため、効率的に管理することが求められており、その意味でも集中処理・管理が求められています。

みなさんもご存じのとおり、
福島第一原発はいまだにコントロールされた状況にはなく、
廃炉の見通しも立っていません。
その周辺の最も汚染された地域に、住民に対する十分な補償のもとに、
処分場を設置すべきです。それが汚染の拡散を防止し、
集中処理するという国際原則にかなう政策です。

今、政府が実施しようとしている政策は、その逆です。
栃木県、群馬県、宮城県、茨城県、千葉県、福島県、
六県に新たな処分場を作ろうとしています。
六ヶ所村のある青森県と合せれば、七県になります。
つまり、放射性物質の世界最大の拡散処理です。

それだけではありません。
私はこの機会をとらえて、
全ての栃木県民はもとより、全国民に注意を喚起したいと思います。
それは、54基の原発についてです。
設立された順にそれぞれ使用期限が迫ってきています。
日本には、最終処分場がありません。めども立っていません。
したがって、使用済み核燃料を原発ごとに保管せざるを得ない状況です。
日本は、世界最大の放射性物質拡散保管大国になろうとしています。
日本列島は、地震列島です。
地震大国であることを思うにつけ、日本国民はどうなるだろうと心配になります。
日本国民の7割以上の人々が、私と同じ心配をしています。
その責任を負っているのは、中央政府です。

そして、私は、小さい町の町長ですが、1万2500人の町民の人生―現在および未来―に、町長として責任を負っています。塩谷町民全員に不幸をもたらすような政策を受け入れることは、断じてできません。栃木県郡市医師会・大4

学医師会も、
命の源である水源地を汚染し、
未来へ残すべき自然環境を破壊し住学医師会も、
命の源である水源地を汚染し、
未来へ残すべき自然環境を破壊し住民の健康を阻害する可能性のある放射性廃棄物の最終処分場を塩谷町寺島入に建設することに反対する宣言を出しています。

各市町の首長におかれましては、
市町民に対する責任は私と同じだと思います。
私の立場をもっともよく理解していただけるものと確信しております。
安倍総理におかれましても、望月環境大臣におかれましても、
わたしたち国民一人一人の立場に身を置いて、
私たちの思いを酌んでいただき、
政策の見直しをされますよう、
心よりお願い申し上げます。

塩谷町長 見形和久

栃木県塩谷町の切実(コピー)

2014-11-08 21:23:45 | 日記
                 平成26 年10 月22 日
環境大臣 望月 義夫 様

       〒329-2223
          栃木県塩谷郡塩谷町大字原荻野目148
          塩谷町民指定廃棄物最終処分場反対同盟会
          会長 和氣 進

栃木県内のおける指定廃棄物最終処分場建設に係る詳細調査候補地
選定に関する質問書について(提出)

標記の件につきまして、平成26 年7 月30 日に詳細調査候補地として、
塩谷町寺島入(国有林)が選定されました。

しかし、今回の選定手法に関しましては、
前回、矢板市が選定された時の16 項目
から4 項目と大幅に減少されていることもあり、
自然保護等の地球環境にとってかけ
がえのない大切なものへの配慮なきもので、
自然環境保護を推進すべき環境省として
あるまじき行為と解するところであります。

去る9 月22 日の栃木県への要望書の提出の際に、
県内の指定廃棄物の一時保管に
ついては環境省が示したガイドラインに基づき保管しているので10 年は持つという
県担当者の方からの話がありましたが、
それに反するように、
一時保管についてはひっ迫しているという情報を事あるごとに説明されており、
それらの行動は候補地の選定を最優先し、
自然豊かな場所の保護をないがしろにした行為とも受け取れるのではないでしょうか。

当同盟会を始めとした栃木県民はそういった経過を知らされぬまま、
候補地選定に至っている訳であり、環境省の親切丁寧な説明との乖離は否めません。

つきましては、
下記のとおり今回の選定への疑問(懸念)に係る質問をさせていただきますので、
山積する環境問題の解決にご多忙のところ大変恐縮ですが、
ご回答のほどよろしくお願いいたします。
なお、状況により、再度質問等をさせていただく事もございますので、
ご理解とご協力を賜りますよう併せてお願いいたします。

     
        記

○ 質問事項 別紙 8 項目

質 問 書
項目の重点化を図ったとして16 項目から4 項目にされていますが、
懸念事項が多々ありますので、
以下の質問にご回答をお願いいたします。

1.地理的条件

① 自然環境保全地域について
優れた自然環境を維持している地域を、今後も極力人為を加えずに後世に伝える
ことを目的として指定されていますが、何故、そのような地域と一体となっている
周辺地域の山林への選定が可能なものにされたのでしょうか。
(尚仁沢自然環境保全地域まで4.2km程)
一度、失われた自然は二度と今の姿には戻りません。

② 鳥獣保護区について
鳥獣の保護又はその生息地の保護を図るため設定されている地域でありますが、
自然環境同様、ツキノワグマやシカ等の野生鳥獣が生息する当地域と隣接する山林
への選定が可能なものにされたのでしょうか。
(塩谷鳥獣保護区に西荒川を挟んで近接)
③ 保安林について

選定された地域は、水源かん養保安林であり、構成する立木の樹冠や土壌等を通
じて、下流の河川流量の急激な増加を調節する機能を水源地周辺で発揮されるよう
指定されていますが、何故、伐採・開発に伴う機能低下につながるような選定が可
能なものにされたのでしょうか。

2.自然的条件

① 希少動植物の生息等
絶滅のおそれのある野生生物について、ニホンアカガエルやアズマヒキガエル等
が生息する地域でありますが、単純に自然度として候補地にのみ植生自然度として
近接する広葉樹林も考慮されず、絶滅危惧種の生息状況は加味されておりません。
何故、絶滅危惧種の生息状況とそれをとりまく環境をまったく無視し、特定箇所
の植生でのみの判断という、安易拙速な選定が可能なものにされたのでしょうか。
(植生自然度6:カラマツ人工林植林地…5 箇所の候補地同一)

② 地質・崖地等について
地質の軟弱性・崖地について、山林内への建設であり地震等の災害時に十分耐え
うる立地条件が求められると考えます。
選定された地域は、地質が火山礫凝灰岩でその上層に土砂が段丘堆積した場所で
あり、凝灰岩層は他の岩石の層に比べて軟弱で、さらに地下水を含み、その通り道
となりやすく、地滑りの滑り面となるとも言われ、付近には段丘崖が多く存在して
います。
地球温暖化の弊害からか、近年、広島市や南木曽町にみられる局地的集中豪雨が
多発している中、何故、勾配だけを判断材料とするのみで、地質・崖地の状況が考
慮されない選定が可能なものにされたのでしょうか。

③ 河川までの距離について
2.②の質問と同様、集中豪雨が多発している中、考慮すべき要件と考えます。
選定された地域はすぐ横を那珂川水系の西荒川源流があり、上流をたどると支流
は幾重にも沢が合流し、さらにその箇所には谷より崩落した土砂や倒木等を合計で
10 箇所以上目にする地域であり、一度豪雨に襲われると地質上土石流災害が発生
しうる可能性は低いとは言い切れません。
何故、災害を考慮しない選定が可能なものにされたのでしょうか。

3.社会的条件について

① 水道水源・農業への影響について
距離については水道水源の取水堰や農業用水の頭首工等の取入口でありますが、
その源である河川へ処分場の事故で汚染物質が流出した場合、水源からの距離どこ
ろではありません。
選定された地域はすぐ横に那珂川水系の西荒川源流があり、その水は下流をたど
ると東荒川と合流して荒川となり、さらに那珂川に合流して太平洋へ流れ出ており、
流域一帯の関東平野北部はご存じのとおり広い穀倉地帯となっています。
何故、「面」でなく取入口という「点」でとらえ、流域一帯の影響を考慮しない、
安易拙速な選定が可能なものにされたのでしょうか。

② 既存集落への影響について
既存集落からの距離については国勢調査を引用されたとのことでありますが、統
計調査は調査員の見解で判断されるところがあり、実情が的確に判断されない場合
もあるかと考えます。
現に、選定された地域から2km程に近年まで1 年の大半を過ごし営農していた
お宅があったと聞いています。
人体への影響を第一に考えるべきところ、何故、市町への居住状況の聞き取り等、
精度の高さを求めず、安易拙速な選定が可能なものにされたのでしょうか。
(釈迦ヶ岳 遠山氏 平成22 年まで春から秋まで居住して営農)

以上。