La selva bonita

ランダムウォークで気ままに,ガリレオ。
我々は流れ星のなりの果て。
El dia que me quieras.

荘子 古代中国の実存主義 福永光司 著

2012-12-31 22:27:51 | 日記
序説
第1章 痛ましい現実ー荘子の生いたちとその時代
第2章 危ういかな人間ー荘子の人間理解
第3章 惑える人々ー朝三暮四の世界
第4章 真実在の世界ー「道」の哲学
 万物は自生自化する
 道は在らざるところなし
 道は通じて一となす
 一切は変化する
 至大の世界
第5章 自由なる人間ー「真人」「至人」「神人」
 万物の「一」に遊ぶもの
 変化の流れに遊ぶもの
 無心ー囚われなき心
 強靭な主体性
 知識より体験を
 人間の自由
 高く飛翔するもの
 
あとがき


孔子 金谷 治著

2012-12-30 20:25:27 | 日記
まえがき(原本)

Ⅰ 孔子の思想

序 孔子の原点
 実像を求めて
 孔子の人間像を伝える「論語」
 「学び」を悦びとする心
 時代の隔てを超える共感
 現代における孔子を学ぶ意味
 人間味のあふれる親しみ深い魅力
 儒教の伝統とその功罪

1 どれだけが真実か
2 道徳と政治
3 仁と礼の思想
4 孔子にとっての天

Ⅱ 孔子の生涯とその時代
1 春秋末期の中国
2 孔子の生涯

Ⅲ 新編『論語』
はしがき
1 孔子の人がら
2 孔子のことば
 君子と小人
 学ぶ・教える
 仁ー忠信・忠恕
 孝悌
 礼
 道ー修行
 処世ー言行
 政治
 天,天命
 人物評
3 孔子と門人
4 門人のことば

Ⅳ 伝承と展開ー孔子観の変遷ー
1 儒家集団の発展
2 異派における孔子像
3 大聖となった孔子
4 孔子批判
5 日本における孔子 

TAO タオ 老子 加島祥造 著

2012-12-30 12:15:11 | 日記
Ⅰ 道タオ ―見えないパワー

1 道タオ 名の無い領域
2 「汚い」があるから「美しい」が在るのさ
3 飯だけはたっぷり喰う
4 まず,空っぱから始まる
5 巨大なふいご
6 神秘な女体
7 天と地の在り方
8 水のように
9 さっさとリタイアする

10 玄にある深い力
11 「空っぽ」こそ役に立つ
12 頭の欲でばかり追いかけないで
13 たかの知れた社会なんだ
14 形のない形だけが在るところ
15 いつも「自分」でいること
16 静けさに帰る
17 最上の指導者とは
18 孝行息子が出るのは
19 本当の「自分」を知ること

20 「おっぱい」は好きだけ吸うがいい
21 君のhereとnow
22 マイナスは大きなプラスを妊む
23 タオのほうから助けてくれえるさ
24 ライフには餘計な料理なんだ
25 「大いなるもの」は帰ってくる
26 静かに養われた「根っこ」
27 その霧の向うに
28 「アニムス」と「アニマ」
29 極端は避けるんだ

30 自分を守る
31 人を殺して楽しむ者よ
32 永遠のエナジーの流れ
33 「自分」のなかの富
34 タオの無邪気な働き
35 心の滋養
36 優しい柔らかな光
37 道タオー静かな喜び


Ⅱ 徳テー ―現れたパワー

38 徳テー 大きな愛
39 五郎太石でいればいい
40 returningー道タオの原理

41 たいていの人は馬鹿笑いする
42 陰を背に,陽を胸に
43 人はなかなか気づかない
44 もっとずっと大切なもの
45 不器用でもいい
46 いまあるもので充分さ
47 君自身への旅
48 存在の内なるリズムに任す
49 心を空にした人

50 命を大切にする人は
51 道と徳
52 道は萬物の母親
53 内なる光で見直してごらん
54 まずは君自身が「自由」になること
55 ベビーの握りこぶし
56 「深い同化」の技
57 自由と静けさ
58 よく光る存在だが
59 何にでも負けなくなる

60 小魚を煮るように
61 イメージしてごらん,大きな三角州を
62 よこうそ,ダメ人間の避難所へ
64 「終わり」もまた「始め」のように
65 知識をいくら詰めこんだって
66 百千の谷の親玉
67 三つの宝
68 「争わない」,それも力だ
69 戦術家の言葉なんて

70 尊い玉を抱いている
71 知識病
72 どっちの態度を取るか
73 「天の網」って知っていますか?
74 天の刑の執行人
75 いま生きている命こそ貴い
76 優しいものは上にあって
77 能力や才能を見せつけない
78 世界の王者
79 怨みが無くなるだけでも

80 理想の国
81 道につながる人    

進化 分子・個体・生態系

2012-12-23 22:20:22 | 日記
EVOLUTION(Cold Spring Harbor Press 2007)

進化の観点がなければ,生物学の知識は意味をなさない
テオドシウス・ドブジャンスキーの言葉



この本のねらい
・進化生物学は生命の歴史を記述し,
 生物がどのようにして今ある状態に至ったかを説明する。
・進化生物学は道具として有効である。
・分子生物学と進化生物学の研究分野は重なっている

PART 1 進化線物学の概略

CHAPTER 1 進化生物学の歴史:進化学と遺伝学

1.1 現代の遺伝学と進化学の簡潔なまとめ

1.2 Darwin以前の進化観
 過去の遺伝の種の起源の考え方は,現在のものとは根本的に異なったいる。
 この世に中を機械論的に説明することは進化の理解へと結びつかなかった。
 地質学という新しい科学が,年老いた変化する地球像を示した
 化石は地質学の発展に重大な役割を果たした
 Darwin以前の進化に関する種々の考え
 1800年以降,経済・技術的な変化の速度が加速されるとともに,
  科学的な進歩に対する信頼は西欧において強まった

1.3 Chaeles Darwin
ビーグル号の航海で,Darwinは進化理論の発想に至る自然観察を行った
 「種の起源」の中で,自然選択による進化の論拠を述べた
 「種の起源」の出版から15年減経ると,多くの教育を受けた人々は進化を事実として認めた
 
1.4 自然選択説の失墜
 自然選択は,進化の仕組みとしてあまり認められなかった
 自然選択説は真の障害に直面し,それで20世紀になってようやく解決された
 進化を説明する別の仕組みは人気があった
 Mendelの遺伝法則の再発見は,漸次主義と跳躍主義者の間の溝を深めた
 1880年代の初期までに,顕微鏡の進歩によって細胞の生物学的な基礎が明らかになった
 Morganは遺伝学的研究のモデル生物としてショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)を取り入れた
 複数の微小な効果をもつ個別の遺伝子がMendelの法則に従うと,連続的な変異を説明できる
 
1.5 進化の総合説
 MendelとDarwinの考えは古典的集団遺伝学によって橋渡しされた
 “進化の総合説”は多様な分野をまとめた Evolutionary Synthesis
適応はメンデル遺伝する変異への自然選択の結果である
 “進化の総合説”が残したおもな未解決問題 
  遺伝的変異の本質は何か
  何が遺伝的変異を維持するか
  自然選択は何に作用するか
  おもな進化的な変遷がどのように生じたか
 分子生物は,進化生物学における研究をまったく変えた
Box.1.1 Hardy-Weinbergの法則

CHAPTER 2 分子生物学の起源

2.1 分子生物学の始まり
 生命の物理的基盤は1950年まではわかっていなかった
 分子生物学はいくつかの学問分野や技術に端を発している
  物理化学 X線結晶解析 細菌学 遺伝学 生化学 
 DNAの構造は遺伝の物理的基盤を明らかにした
 DNA配列は遺伝暗号を通して表現される
 遺伝暗号はおもに骨の折れる生化学実験によって解読された
 最初の遺伝子調節機構はJacobとMonodによって発見された
 セントラル:DNAがRNAがタンパク質を作る Central Dogma
タンパク質機能は形状の変化による:アロステリック効果
 DNAの直接観察によっていくつかの(しかし驚くほどわずかな)新しい現象が発見された
Box.2.1 技術的進歩は分子生物学の出現に重要だあった
    
2.2 進化生物学と分子生物学:新しい総合説となるか? 
 分子生物学は生物の進化の仕組みについての研究の扉を開いた
分子の変異パターンは,その大部分が適応度に影響しないことを示唆している:“中立説”
 生命の物理的基盤の発見は,それだけで進化生物学の疑問に答えるものではなかった
 分子生物学は“どのように”と問い,進化生物学は“なぜ”と問う
 進化の問いは答えるのが困難である
 分子生物学と進化生物学は,いくつかの分野で非常に実りある相互作用をしている

CAPTER 3 進化の証拠

3.1 進化の証拠
 系統関係のパターンが最も強力な進化の証拠となる
 直接観察できる進行過程
 化石記録はいくつかの系列の進化の証拠を提供する
 自然選択が外見の変化を引き起こす
 
3.2 進化論への反論
 進化の事実への反論
 進化の原因としての自然選択への反論
 
3.3 科学と社会
 進化の事実は進化論によって説明される
 自然と人間性の理解
 

PART 2 生命の起源と多様性

CHAPTER 4 生命の起源

4.1 いつ生命は生じたのか?
地球の年齢は推定値は生命が生じた時点の下限となる
 地質学的アプローチ
 惑星科学的アプローチ
化石の証拠および現代の生物の比較は,地球が生存に適した状態になった直後,
 生命が進化してきたことを示唆する
Box4.1 放射性同位体を使った年代測定

4.2 生命はどのように地球上に生じたか?
生命に必要な分子の多くは,化学的あるいは物理的方法によって生成する
化学反応は“進化”して,複雑な分子や原始的な代謝を生み出すことがある
自己複製は進化のために必要である
区画化が自己組織化と進化を加速する
ニワトリと卵の問題の解答:RNAは,情報の担い手と触媒の2つの役割をはたすことができる
ニワトリと卵,その2:どのようにしてRNA複製系は進化することができたか?
RNAワールドからの離脱には,翻訳システムと遺伝暗号の進化が必要であった
DNAがRNAに置き換わる

CHAPTER 5 全生命の共通祖先と全生物の系統樹

5.1 初期進化の歴史をたどる
進化を分枝過程で表すことができる
変化を伴う由来という概念は進化的関係の推定に使える
Box5.1 進化系統樹

5.2 普遍的相同性,LUCA,全生物の系統樹 last universal common ancestor
普遍的相同性が存在することは,生命の起源が単一であることとLUCAの存在を示唆する
LUCAの特徴は普遍的や進化的復元によって推定できる
Box5.2 全生物の系統樹:小史
LUCAの性質の推定には,全生物の有根系統樹が必要である
全生物の系統樹に根をつける最初の試みは,古細胞と真核生物が姉妹群であることを示唆した
LUCAと現在の細胞はタンパク質翻訳の機構を共有する
全生物の系統樹の真正細胞の枝に根をつけることに対する異論
遺伝子が生物種の間で移動することは,異なる遺伝子がそれぞれ独自のLUCAを
 もつかもしれないことを意味する
ウイルスは全生物の系統樹のどこに位置するか?

CHAPTER 6 真正細菌と古細菌の多様性 Ⅰ:系統と生物学的特性
CHAPTER 7 真正細菌と古細菌の多様性 Ⅱ:遺伝学とゲノミスク
CHAPTER 8 真核生物の起源と多様化
CHAPTER 9 多細胞性と発生

CHAPTER 10 植物と動物の多様性
10.1 化石化と地質時代
10.2 生物の進化の流れ
Box10.1 地質時代
Box10.2 化石の分類群は進化史や現生の生物間の関係を決めるために重要である
10.3 次の5億年間ーカンブリア紀以降の生命
10.4 進化のパターン

CHAPTER 11 発生プログラム

PART 3 進化の仕組み

CHAPTER 12 突然変異と組換えによる多様性の創出
CHAPTER 13 DNAとタンパク質

CHAPTER 14 複雑な形質の変異

14.1 量的形質概論
遺伝子は複雑に絡み合う相互作用を通じて表現型に影響する
量的遺伝学は個体間の変異を扱う
たいていの形質は多くの遺伝子の影響を受ける

14.2 量的変異の解析
形質はしばしば正規分布に従う
正規分布で複数形質の変異も記述できる
表現型は個々に独立な効果の総和として解析できる
遺伝子が相互作用して優性とエピスタシスを生じる
優性あるいはエピスタシスがあると,遺伝子の効果はその遺伝的背景に依存することになる
Box14.1 遺伝分散の成分を計算する:ヒトの鎌状赤血球ヘモグロビン
量的遺伝学は任意の数の遺伝子の相互作用を記述する
分散成分は近親者の比較から推定される
分散成分の推定は実際にはむずかしい
たいていの形質に多量の遺伝的変異が存在する
自然集団中の遺伝的変異の成分と関与する遺伝子数を測定することはむずかしい

14.3 量的変異の遺伝基盤
古典遺伝学で量的形質遺伝子座を同定できる QTL
Box14.3 量的形質遺伝子座の位置を定める
ショウジョウバエの翅の形の研究にQTLマッピングの原理をみる
QTLの位置を正確に決めるのはむずかしい
形質に大きな影響をもたらす突然変異はより穏やかな変異の候補遺伝子を示してくれる
集団全体での遺伝マーカーと量的形質との関連解析は,QTLのマッピングに役立つ
遺伝子操作によって形質変異の遺伝的基盤を確認できる
小さな効果の対立遺伝子を強調するFisherの幾何学的考察
量的変異は効果の違う複数の対立遺伝子とそれらの相互作用に基づいている

14.4 量的変異の生成
突然変異は多数の遺伝的変異を生成する
大きな突然変異分散は大きな効果の突然変異あるいは高い突然変異率による

CHAPTER 15 機械的遺伝的浮動 random genetic drift

つづく

老子 無知無欲のすすめ

2012-12-22 21:14:06 | 日記
金谷 治著

老子道徳経 上篇

1 道の道とすべきは(この世界の始原ー「道」)
2 天下みな美の美たるを知るも(世俗の価値にとらわれるな)
3 賢を尚ばされば(理想の政治(1))
4 道は沖しきも(「道」のはたらき(1))
5 天地は仁ならず(理想の政治(2))

6 谷神は死せず(「道」のはたらき(2))
7 天は長く地は久い(無私のすすめ)
8 上善は水の若し(不争の徳(1))
9 持してこれを盈たすは(身の引きどき)
10 営魄を載んじ(聖人の徳)

11 三十の輻(「無」のはたらき)
12 五色は人の目を(ぜいたくは人を狂わす)
13 寵辱には驚くが若し(世俗の価値よりわが身が大事)
14 これを視れども見えず(「道」の体験(1))
15 古えの善く道を為すマス者(「道」の体験(1))

16 虚を致すこと極まり(「道」の体験(3))
17 大上は下これを有るを知る(理想の政治(3))
18 大道廃れて,仁義有り(仁義無用)
19 聖を絶ち智を棄つれば(素朴に帰れ)
20 唯と阿と相い去ること幾何ぞ(孤独の歌)

21 孔徳の容(「道」の体験(1))
22 企つ者は立たず(旧第24章)(よけいなしわざ)
23 曲なれば則ち全し(旧第22章)(不争の徳(2))
24 希言は自然なり(旧第23章)(沈黙のすすめ)
25 物有り混成し(「道」のありかた(1))

26 重きは軽きの根たり(軽挙妄動への戒め)
27 善く行くものは轍迹なし(自然なふるまい)
28 其の雄を知りて,其の雌を守る(素朴への回帰)
29 将に天下を取らんと欲し(無為のすすめ)
30 道を以て人主を佐くる者(戦争とは(1))

31 夫れ兵は不詳の器(戦争とは(2))
32 道は常に無名なり(理想の政治(4))
33 人を知る者は智(外よりも内を)
34 大道は汎として(「道」のありかた(2))
35 大象を執れば(「道」のはたらき(3))
36 将にこれをちぢめんと欲すれば(逆転の発想)
37 道は常に無為(理想の政治(5))


老子道徳経 下篇

38 上徳は徳とせず(さかしらの智恵)
39 昔の一を得る者(「道」をふまえる)
40 上士は道を開けば(旧第41章)
41 反る者は道の動なり(旧第40章)(「道」のはたらき(4))
42 道は一を生じ(柔軟なへりくだり)
43 天下の至柔は(無為の利)
44 名と身と孰れか(財産の害)
45 大成は欠くるが若く(中空の妙)

46 天下に道有れば(満足を知れ)
47 戸をいでずして(足もとを見よ)
48 学を為せば日々に益す(無為になること)
49 聖人は常に心無く(無心の聖人)
50 生に出でて死に入る(理想の養成)

51 道,これを生じ(「道」と「徳」)
52 天下に初め有り(母なる「道」に帰れ)
53 我れをして介然として(大きな道を歩け)
54 善く建てたるは抜けず(「道」の功徳)
55 含徳の厚きは(嬰児のたとえ)

56 知る者は言わず(「玄同」の人)
57 正を以て国を治め(理想の政治(1))
58 其の政悶々たれば(おおらかな政治)
59 人を治め天に事うつは(ものおしみの徳)
60 大国を治むるは(理想の政治(1))

61 大国は下流なり(大国は謙譲なれ)
62 道なる者は万物の奥(「道」のありかた(4))
63 無為を為し(無為の実践(1))
64 其の安きは持し易し(無為の実践(2))
65 古えの善く道を為す者は(智をすてる政治)

66 江海の能く百谷の王たる(政治家は謙虚なれ)
67 天下皆謂う(三宝の徳)
68 善く士たる者は(不争の兵法)
69 兵を用うるに(守勢の兵法)
70 吾が言は甚だ知り易い(我れを知るものなし)

71 知りて知らずとするは(わかったと思うな)
72 民威を畏れざれば(人民を圧迫するな)
73 敢えてするに勇なれば(天の摂理(1))
74 民死を畏れざれば(天の摂理(1))
75 民の饑うるは(政治はお上しだい)

76 人の生まるる柔弱(柔弱の徳(1))
77 天の道は(自然のはこび(1))
78 天下水より柔弱なるもの莫し
79 大怨を和すれば(自然のはこび(2))
80 小国寡民(ユートピア)
81 信言は美ならず(結びのことば)