11.アンモライト
オパール状の遊色を持った生物起源の宝石。
アメリカ合衆国とカナダのロッキー山脈の東斜面にのみ産出する。
「オパール化したアンモナイト」と表現される場合があるが、オパールは二酸化ケイ素を?主成分とする鉱物の名前であり、この表現は正しくない。
10. ペイナイト
2005年、ギネスブックによってペイナイトは世界で最も希少な鉱物として認定された?。
1950年代にイギリスの鉱物学者アーサー・C・D・ペインがミャンマーで発見したの?が最初だが、以降数十年の間、この六方晶形の鉱物は地球上で2個しか知られていなかっ?た。
9. アレキサンドライト
変わった光学特性で知られており、進入する光によってその色が劇的に変化する。
はっきり述べておくと、こうした色の変化は見る角度とは無関係だ。
8. タンザナイト
タンザナイトのキャッチフレーズは“ダイヤモンドより1000倍希少”である。
発見されるのはキリマンジャロの丘陵地帯にほぼ限られ、しかも極少量しか採取できない?ことを考えれば、あながち嘘ではない。
7. ベニトアイト
美しいブルーに輝くこの石が唯一採取されるのは、その名の由来ともなったカリフォルニ?ア州サンベニート郡サンベニート川沿岸だけであり、それゆえに同州の宝石にも指定され?ている。
日本とアーカンソー州にもわずかな埋蔵量があるとされるが、“宝石”と呼べる品質では?ない。
6. ポードレッタイト
ポードレッタイトの形跡が最初に発見されたのは1960年代、ケベック州モン・サン・?ティレールのポードレット採石場においてである。
だが、新種の鉱物として正式に認定されたのは1987年であり、きちんと類型化された?のは2003年と極最近のことだ。
5. グランディディエライト
この青緑色の鉱石の最初にきちんとカットされたものはスリランカ産であるが、ほとんど?がマダガスカル産のものだ。
アレキサンドライトやタンザナイトと同じく、多色性で、青、緑、白を呈する。
4. レッド・ダイヤモンド
厳密に言うと、レッド・ダイヤモンドはダイヤモンドであるのだが、様々な色彩を帯びる?という特徴がある。
希少性の順に、イエロー、ブラウン、無色、ブルー、グリーン、ブラック、ピンク、オレ?ンジ、パープル、レッドが存在する。
3. マスグラバイト
最初に発見されたのは1967年、サウス・オーストラリアのマスグレイブ山脈において?だが、グリーンランド、マダガスカル、南極でも少量だが見つかっている。
しかし、大きさと純度の点からカットに適した標本の発見は、1993年まで待たなくて?はならなかった。
2. エレーメージェバイト
19世紀末にシベリアで発見されたエレーメージェバイトだが、宝石としての品質を満た?した結晶はナミビアで極少量しか採取されない。
写真のエレーメージェバイトは珍しい、透明な結晶状で形成されたもので、地球上で最大?のカットされたエレーメージェバイトとなった。
1. レッド・ベリル
ビクスバイト、“赤いエメラルド”、”緋色のエメラルド”とも呼ばれるレッド・ベリル?が初めて類型化されたのは1904年のことである。
化学組成の点においてはエメラルドとアクアマリンに非常に近いが、いずれの宝石よりも?遥かに希少である(赤色はMn3+イオンに起因)。