・舞茸Hen of the wood,Maitake まいたけ
タコウキン(多孔菌)科、サルノコシカケ科ともいわれ、自然のものは、秋に栗、ナラ、椎の切り株の近辺に群生している。全国的に分布しているが、東北地方に多く発生する。
扇のような形をした遠くから見ると何かが舞っているように見えることから名前がつけられたという。肉質は、薄く先端部分が灰褐色、黒褐色をして大きいものは、10kgにも達し9~11月に収量が多く旬とする。
以前は、幻のきのこといわれていたが、昭和50年頃に人工でのおが屑、原木栽培に成功し、市場には人工栽培のものが多く出回り、新潟からの出荷量が多い。
秋の味覚としておろし和え、汁の実、煮物、鍋物、天ぷら、きのこご飯とする。
まいたけ100g中にビタミンD(カルシュウムの吸収をよくする)3μg、食物繊維(水溶性0.3g、不溶性2.4g)2.7gを含む。アガリクス、霊芝、冬虫夏草、椎茸などのきのこに含むβ-グルカンがマイタケに多く含むとし肥満予防、便秘改善、抗がん作用を有する。β-1,6-グルカン(食物繊維、多糖類:主に単糖類〔グルコース、フラクトース・・・〕が多数組合わさったもの)を椎茸より多く含む。
またβ-グルカンの一種であるマイタケDーフラクション Maitake D-fraction (糖と少量のたん白質が結びついたもの)を含み免疫力を正常に働かせより高く免疫力を向上させると考えられている。抗ガン、抗アレルギー作用が注目されエキスとして抽出し健康食品とし出回る。