・水母/海月/水月/鏡虫/久良介 Jellyfish,Medusa くらげ
動物界Animalia、: 刺胞(しほう)動物門Cnidariaの、クラゲの形であるものは、 ヒドロ虫綱 Hydrozoa、十文字クラゲ綱Staurozoa 、箱虫綱Cubozoa、鉢虫綱Scyphozoaに属す。
クラゲは、浮遊性で種類は3000種ともいい多く、国内で捕獲する食用くらげは、産地名で備前(岡山)、肥前(佐賀)産の2種程度と限られていたが最近は、中国産イボクラゲ、越前くらげ(鉢虫綱・根口クラゲ目Rhizostomeae:ビゼンクラゲ・エチゼンクラゲ・イボクラゲ )が多い。
江戸時代にクラゲの一種を岡山藩から幕府への毎年の献上品とした記録が残っている。半透明の寒天質で硬く半円形の傘を持ち、食用としているものは普通傘の直径20~30cmで、瀬戸内海から中国沿岸にかけ分布している。
越前クラゲは、食用としての歴史は浅く大きいものでは、直径2m、重量200kgのもある。毒を持つものもあり大量発生により漁獲に被害を及ぼすとして問題視されていた。最近では温暖化の影響か越前くらげが北陸、東北の方まで北上している。水温が15度以下になると勢力が弱まる。
傘の部分を食用とし、そのまま乾燥させるか、ミョウバンにつけ、塩蔵品とし塩抜きの水分は94%でこりこりとした食感がよく細く千切りにして胡瓜との酢のものが好まれ、おろし生姜、辛子醤油、ウニ和えもよい。よく胡麻酢和えとし中華料理の前菜とし歯ざわりが楽しまれている。
越前くらげが大量発生していることから山形で刺身、ナタデココ、しゃぶしゅぶ、にぎり寿司などにして試食会が行われ、美味しいと好評とのこと。美容とダイエットによい。塩蔵・塩抜きでエネルギー22kcal/100g中、タンパク質5.2%(コラーゲン1.6%)、脂質0.1%、炭水化物tr、水分94.2%、灰分0.5%、ビタミン類は、ほとんど含んでいない。
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