スピード

私は不動産営業をやっているのだが、日々思うのは、タイミングとスピードの大切さである。

昨日まで家を売るつもりがなかった人が、ある日突然売ると言い出したり。

買うのを諦めていた人に、合いそうな物件があり、電話をかけたらまた探し始めました。

とかいうことがよくある

中でも話が進みそうになった時はスピードがとても大切だ。モタモタしていると気が変わったと言われて話が流れることがある。

不動産業は買うと決めたその日に契約をするのが難しい、特に仲介業であれば、申し込みがあってから物件調査を行う場合があるため、申し込みから契約まで長いと一週間以上かかることもある。

この間にキャンセルになることが僕の経験で２回ほどあった。

キャンセルは本当にきつい。

とにかく不動産業ではタイミング、スピードがとても大切なのだ。

涙が止まらなかった事 2

前回の内容からの続き

そんな中、４ヶ月目くらいだったと思う。

相当メンタルにきていた。

営業は断られるのが仕事だと言うが、訪問販売は毎日何十件、酷い時は百近く人から断りを受ける。

人間、一日中否定されても平気なようにメンタルは作られていない。

中には平気だと言う人もいるが、いわゆる変わった人だ。YouTubeなどで、海外の橋などを命綱なしで渡ったりする、ちょっとイカれた連中。と同じか

あと、大体家を見ればどのような人が住んでいるか分かる。

古い家には年配の人

新築の家には若い人が住む

きれいに整頓された家にはきちんとした人

荒れた家にはだらしない人

派手な家には見栄をはる人

地味な家には飾らない人

話が逸れたが、そんな辛い中一件のお宅に訪問しインターホンを鳴らした。

古いお家できれいに整頓されていた。案の定年配というか、高齢のおばあちゃん。

優しい声で、どうぞと玄関先まで招き入れてくれた。

優しい笑顔でニコニコと話をきいてくれた。

一生懸命説明していると、ご主人さんも出てきた。

同じくニコニコと優しそうなおじいちゃんだった。

結果として、うちで提供できる商品がメリットになる家ではなかったので、販売には至らなかったが。

とても親身に話を聞いてくれた。

何度もありがとう、ありがとうといいながらニコニコと話を聞いてくれた。

何故か涙が込み上げてきた。

傷付いた心を優しいおじいちゃんとおばあちゃんが撫でてくれるような気がして、二人に分からないように、涙を隠して説明した。

自分でもなぜこんなに涙が溢れるのかわからなかった。

今思えば余程毎日辛かったのだろう。時々思い出すが、この毎日があったから、今辛いことがあっても頑張れるし踏ん張れると思う。

訪問販売は辛かったが、最高の経験であった。

涙が止まらなかった事

10年程前、オール電化の訪問販売をしていた。

個人宅をピンポンして、電気温水器やIHコンロを売る仕事。

他は知らないが、私がいた会社はアポを取る部隊と商談を行う部隊の二つに分かれていた。

アポ部隊で実績を積んで、優秀な者が商談の部隊に上がっていくという感じだ。

入社して暫くは私はアポを取る部隊だった。

訪問販売は断られるのが仕事みたいなものだ。

最初の一ヶ月、二ヶ月はまだ新鮮な事もあり、少々のことがあっても耐えれる。顔もみんな元気だ。

しかし三ヶ月目あたりから、精神的なダメージが蓄積されてくる。酷い奴だと顔面蒼白になって出勤してくる。

そんな私も毎朝憂鬱だった記憶がある。

毎日200件ほどピンポンし、毎日人から冷たい目で見られていると。普通の人ならそうなるんだろう。

この時期は郵便屋さんがとても羨ましかった。

ピンポンを押して、家の人に出てきてもらっても冷たい言葉を浴びせられる事なく、感謝の言葉までかけてもらえる。今から考えたらどんな精神状態だって感じだけど。

〜次回へ続く〜

営業で4番目に大切な事

営業で4番目に大切な事。

それは『勝ち癖』だと思う。

常に勝っている状態。

勝っていないことが許せない状態。

以前の自分もそうであったが、周りをみても『負け癖』の付いた人が多すぎる。

お金を稼ぐ為に営業という仕事をしているはずなのに、お金を稼ぐ行動をしていない。

後輩や年下に負けていて平気な人、これだともうどうにもならない。

以外とこういう人はプライドが高かったりする。

勝つことに最上の喜びを持たなければ、営業をしている意味がない。

営業で3番目に大切な事

営業で3番目に大切な事。

それは『集中力』だと思う。

常に目標を意識して、一日を過ごせているか。

今行っている行動は目標とつながっているか？

本当にトップになりたいのならば、24時間とは言わないけれど、仕事している時間くらいは、常に目標の事を考えているような集中力がないと。

趣味の事を考えていたりすると、意識がそっちのほうにいってしまい、本来使えるはずのエネルギーも流れていってしまう。

リフレッシュも大切と言われて、趣味に時間を使ったこともあるが、人間は楽な方にいきたがる性質をもっているので、仕事中も趣味の事ばかり考えてしまい、ろくな事がなかった。