4月23日(土)代々木公園で行われた「アース・デー」で、災害地からの報告ということで相馬市の大石さんがお話しをされました。大石さんのブログからその時の報告を掲載させていただきます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
当初、現地のお話をして頂こうと飯舘村と南相馬市から3名の方の参加を
お願いしておりましたが飯舘村が「計画的避難地区」として発表されてしまい、
村中が騒然となってしまい村を離れられる状況ではなくなってしまいました。
そこで皆さんと相談をして、皆さんの思いをメモで頂きそれを私が
お伝えするということにしました。
飯舘村の16代目になる農業後継者がまとめて下さいました。
・「計画避難」という言葉が先に出てしまい何の方策も出さないので村民は
ひどく落ち込む人、ピリピリする人、村は緊張状態にある。
・国の情報の出し方は疑問! 水の問題、土壌の問題は村に連絡がないまま
メディアから出る、村民は役場をたたく、役場は対応におわれる。
もっと国と役場は連携してゆくべき。
また、IAEA、厚生労働省の出した天栄村の牛肉、肉から放射能問題、
どちらも再検査したら問題がなかった。これらは誰のための情報なのか?
本当は原発に近い住民に正確な情報を出すための数字なのに!
情報の垂れ流しこそ責任を求められるべきだ。
・村には多くの牛、家畜がいる。人間が避難するためには農家への補償が急務。
対応を早くして欲しい。牛はパートーなーであるし、財産でもある。
・国は継続的な土壌検査を行わない方針、なぜしないのか? 帰村や将来営農に
向けての見通しをつける大切な情報だ!
・これから国と東電との戦い(交渉)になる。弁護してくださる方募集してます。
・飯舘村のホームページから義捐金を募集していますのでよろしくお願いします。
http://www.vill.iitate.fukushima.jp/news_item.2011-03-16.6166347824/view
このメモをもとにお話ししてきました。
「アース・デー」のきっかけは前立教大学大学院准教授の佐野淳也先生のチームが
現地視察にいらした時あまりの凄さに思いをあらたにされたようで。
「長期的な支援の他に近々でできることはないでしょうか?」という、
話し合いの中で出た事でした。
「アース・デー」では終了後たくさんの方々とお話ができました。
みなさん、現地のお話を聞ける機会がないということで、
いろいろな質問を頂いたり、私が感じていることなどお話ししました。
今回の上京で私自身はやはり現地の現実と、都会との温度差を感じました。
今までも都市との温度差は感じていたので、今度のこの災害が温度差を
縮めてくれたらと思ったりしています。
よい場を頂いた佐野先生に感謝です。