お陰様で、生かされている日々を、丁寧に過ごしています。ご縁に感謝します。

作家、看護師の岡本理香、肺がんの母を看取り、自身のリンパ性白血病ステージⅣ診断。活動休止、コツコツ療養しています。

初めてのゆず茶

2010年03月31日 | 
受診。
母の胸のX-Pは白く重々しい。

入院受け入れ体制のドクターの期待を、大きく外して、できるだけ自宅で。
2週間後まで。
肺の癌に反比例して、小さくなった母の背中を見ながら、車椅子をゆっくり押す私の体力勝負。


そして、親父にがんばってもらいましょう。
懺悔か・・

いや親父の強かな部分。
知っています。

現実と向き合ったことがなく、逃げ足は速い。
人の話は聴かずに、思い込みで、その場しのぎ。
強いものには尻尾を振り、長いものには捲かれる主義。
悲劇のヒーロー。

父といると楽しいけれど、現実感のないいい加減な部分は、同居するには苦痛。

今日も、はっきり言いました。
「いらつく、むかつく」と。

今という時間軸が揺れる父は、母の介護をすることで、良い人になろう、恩恵をもらおうとしているのは、重々承知の上。

今を逃げると、時間が混乱し、ツケが回ってきますよ。

3週間前より、随分弱った母と懐かしい神社で、桜を見て、初めて、病院の喫茶で、お茶しました。

今日もお楽しみ入浴介助。
あと何回できるかな?