10月30日(木) 対戦相手:山積み
板橋・某所
パフォーマンスの時に履いている靴は5年くらい前に、靴屋さんではなく駅前の仮設の期間限定テナントみたいな所で
1000円で
買ったのですが、その安さよりもデザインと使い勝手で愛用してきました。最近はほころびもひどく、裏底も剥がれてきていますが、代用の同じような靴がなかなか見つからず苦労してきました。女性用の赤い靴や、男性用でもスニーカーなそは数多ありますが、こんな形の靴は高級店だろうと激安店だろうと、どこにも無いのです。この靴を買った時に一枚の紙が入っていまして、そこにはお店の住所と電話番号が書いてありました。5年前から捨てずに取って置いた紙が今日という日を作り出したのです。
その紙に書かれた番号に電話すると、男性が親切にボクの話を聞いてくれました。どこで買ったのか?どんな形の靴なのか?で、今は倉庫に靴の在庫があるから時間を合わせてそちらに来て下さいとの事。指定の時間に行き、その男性と話をしました。自分はこんな仕事をしているので、赤い靴が必要なのだと。男性は、「今は靴の小売をしていないが在庫はあるので気に入るものを一緒に探しましょう。」と案内されたのはある建物なのですが、箱に収納してある靴が5個を横並びに紐で縛りひとまとめ。そのひとまとめが10個積み上げられると身長170cmのボクを雄に越えてしまいます。その170cm越えの“塔”が一部屋に50はあります。そしてそんな部屋が3つ。
さあ、靴はいくつある?
一見、古本屋を思わせるその塔の並び。そして男性の「箱の中身が一致してない場合もありますんで、全部明けて見ないと解らないですねぇ。」から、赤い靴探しはスタートしたのでした。塔から“ひとまとめ”を下ろし、紐を解き、箱を開け、次の箱を開け、気に入ったモノが無い場合は箱を積み重ねで紐で縛りなおす。という作業を
ただひたすら
行っておりました。さすがに全部を見るのは時間的にも無理だったのですが、この男性、おそらく電話を取った時点でこうなる事の予想は付いたはずです。でも、一緒に探してくれました。「こちらの塔はビジネスシューズなんで、おそらく無いでしょう。だからこの辺りの塔を探してください。私はあちらの部屋を探しますから。」そう言ってお付き合いしてくださいました。あまりに際限なくやっているとさすがに二人とも根を上げてしまいますからボクから時間を区切って、その間に集められた赤い靴は
5足。
一足、白ですけど。靴用の塗料で塗ろうと思ってキープしました。今、履いているモノと同じタイプはありませんでしたが、この男性の懇切丁寧な対応によって、新たに長く付き合えるアイテムを手に入れたのです。本当にありがとうございました。あ、そうそう、ちなみにお値段は5足で
3500円なり。
価格も親切です。靴の欲しい方、ボクに言っていただければ紹介しますよ。ただ、7500足の中からご自分で探していただきますけどね。