11月26日(月) 対戦相手:2現場目
思い出し
土曜日曜とクリニックでのパフォーマンスを終えてすぐに戻り、両日ともあらかわ遊園でヘブン活動なのでした。土曜なんかすごく寒くて、外での活動も厳しい季節の到来ですね。しかも17時閉園ですが16:30には日が落ちてしまい、パフォーマンスが最高潮に達するトリネタの頃には暗くて
おっさん、道具が良く見えないんですよ。
ミス連発。昼のグリーティングと違ってショー形式では色んな事が起こるね。まず、デビルスティックを取り出して
「これなーんだ?」
すると一番前で見ていた元気の良い男の子
「知らない女の人!」
「うん、このキラキラ光る感じが女の人に見え…ねーよ、絶対!」
ディアボロのハイトスの話。一番最初に投げる時には実はあまり高く投げ上げないようにしております。その後にもっと高く!って声があがりますからね、最初から100%では投げないのがショーを盛り上げるコツなのでございますよ。2ステージ目のハイトスも低めの弾道からスタート。それでも
「すごーい!」
の声は上がります。
「じゃあ、もっと高く投げますね。観たい人ぉ?」
「はーい。」
の中に必ず「雲まで!」とか「空まで上げて。」とか「宇宙まで飛ばして!」というオーダーはあるんですよ。
「え?宇宙まで?・・・無理です!」
この、すかさずの全否定で大人の方は笑って下さるんですが、その後どれだけ高く飛ばしても子供さんの中では
「宇宙まで行ってねーじゃん!」
みたいな空気になって拍手とか全然起こらんわ。もう150%くらいの反動と勢いで投げてるのに「ふん、宇宙に比べたらヘモっ!」とかいう目で見られているのです。2回目のショーのクライマックス。日も落ちてちょっとずつ寒くなってますがショーとしては最高潮のところで、一番前に陣取っていた男の子のお母さんが
「ほら、もう帰るよ。焼肉屋さんの予約入れたから。」
「あとちょっとぉ。」
この“焼肉屋さん”という単語が生々しくて、気にはなったのですがそこには触れないでショーを進めます。
「あと15分で焼肉屋さんだよ。」
うーん、分かりました、安心させてあげましょうか。
「お母さん大丈夫です、15分あれば終わります!」
でも15分経たないうちにお母さんは
「焼肉屋さん行くよ!」
最後まで焼肉屋さんという単語を出してお子さんの腰をあげようと必死だったね。そしてお母さんの思惑通り、この男の子の座っていたエリアが、ショー終了間際に
ゴッソリ空いた…。もちろんそこも触れておきますけどね。
「えー、焼肉に負けました。」
そして最後の口上でも
「顔と名前だけでも覚えていって下さい。そして思い出す時には『あー、焼肉に負けた人だぁ。』と思ってください。」
そりゃ勝てんわ。
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