クスノキ科の常緑高木で、神社などで御神木として崇められている巨樹も多く、公園や学校などにも植えられています。常緑樹でも、葉の寿命は約1年間(13ヶ月)です。
毎年、春に新葉がでる4月頃から、前年の葉が多く落ち出します。
クスノキの葉には、主脈が三本走り、「三行脈」と呼ばれる、独特の葉脈が浮き出ています。
脈の分かれ目に有る膨らみは「ダニ室」と呼ばれ、葉には主に三種の「ダニ」が住んでいます。
葉の養分を吸うダニと、葉にコブを作るダニと、それらを捕食する肉食性のダニが居ます。
また、葉を二つにちぎって、手で揉んで臭いを嗅ぐと、ショウノウの臭いがします。
クスノキは、防虫剤として、ショウノウ(樟脳)を取るためにもに植栽されていました。
防虫剤に使われる葉に、ダニが住むとは何か不思議な気持ちがします。
(2016年4月13日:追記)