先週の日曜日,ウチの近所の山々を掠めるようにして《神奈川グランフォンド2010》という自転車ツアーイベントがあったとのことだ。何でも,神奈川県内の丹沢,箱根エリアの山岳道路を登ったり下ったりウネウネと縦横無尽に走り抜け,その距離約200km,獲得標高4,200mに及んだものであるという。
少し後になって同ツアー主催者が作られている魅力的な自転車ブログ,ならびにそこからリンクされているいくつかの関連ブログを興味深く拝見した。それによると参加者の年齢構成は30~40代が主体のように見受けられるが,皆さんそれぞれ実にお元気で,生き生きと楽しげに山中をライディングしている。同じエリアを日々のフィールドとする軟弱自転車乗りのハシクレから見ると,その勇姿は実にタノモシクかつウラヤマシイ限りである。全体のルートを個々に切り取って見れば,いずれも私がかつて走ったことのある道なのではあるが,特に表丹沢一帯は勝手知ったる馴染み深い道なのだが,それらを1日で一気に走り抜けてしまうなんて芸当は私にはとても真似できません。
そうそう。同じ神奈川県内における自転車ツアーのビッグイベント?としては《ジロ・ディ・ハコネ》なるものが存在するように聞いている。こちらは主催者自らが「国内最高峰の草レース」と誇らしげに謳っており,世間的にもソコソコの知名度があるとされているが(ホントか?),その実態はナゾに包まれているようだ。ただ,コース取りを見る限りにおいては,《神奈川グランフォンド》に比べ,いささか凡庸・陳腐の感を免れない。クルマが繁く往来する箱根山中のキレイナ舗装道路をヒイコラヒイコラ二周するだけで,一体何が面白いんだかネ。ま,蓼食う虫も好き好き,ってヤツでしょうかネ。
イカンイカン。ヨソ様のことをどうこう言えた柄ではない。じつはその同じ日,私自身も丹沢山中を自転車(MTB)でヒイコラ,というかノンビリ走っていたのである。距離は約60km,獲得標高なるものはヨクワカラナイが,せいぜい1,500m程度に過ぎなかったのではないかと思う。道中のスナップ写真なんかは撮っていないのでその実態はナゾに包まれたままだ。と申してはミモフタモナイので概略を説明しておくと,ざっと次のような林道を巡った。
①東田原林道→ ②表丹沢林道→ ③戸沢林道→ ④西山林道→ ⑤水無堀山林道→ ⑥上秦野林道→ ⑦三廻部林道→ ⑧虫沢林道(途中まで)
このうち,いちおうアスファルト舗装された林道は②,⑦,⑧の3箇所だけで,残りの①,③,④,⑤,⑥はいずれも未舗装林道(砂利道・土道)である。特に⑤の水無堀川林道などは建設凍結(放棄?)となったイワク付きの林道ゆえ(『丹沢にトンネルを掘るな!』などを参照),その廃道的な路面コンディションの悪さは半端じゃない。いずれは時とともに山中に埋もれ,自然に還ってゆくのだろうが,これまでに投入された少なからぬ土木関連費用のことを考えると実にモッタイナイ話である。何らかのかたちでこれを有効活用することはできないのだろうか。恐らく県の土木担当の方もその処遇を持て余しているのだろう。そして願わくば県民ならびに地元住民から速やかに忘れ去られ,出来ればコレはなかったことにしてもらいたいと目論んでいるのだろう。 デモデモ。。。 廃道だってニンゲンだぃ!ではないか。 そんな道が私は大好きである。
ま,それはそれとして。 ③,⑤,⑥の各林道はよくある「行き止まり林道」であり,終点からさらに進もうとすれば必然的にその先の山道を辿って自転車の押し・担ぎを余儀なくされる。ただしこの日はできるだけ多くの林道を走りたかったので,山道担ぎ上げルートは選択せずに終点からすんなりと引き返し,下り道のユックリ・デコボコ・ライディングを楽しんだ。
西山林道では,樹々に覆われた薄暗くやや荒れた道をノンビリと漕ぎ上ってゆく道中で,二俣方面から下って来てすれ違う人々の数をヒマに任せてカウントしてみた。結果,ハイカーが45名(男38名,女7名),年齢層は50~60代が主体で,70代とおぼしき方々もちらほら混じっていた。次いで多かったのは30~40代で,20代は少なく,最年少はハイティーンと見受けられる高校生風の二人連れ男子だった。コドモは全く見られなかった(お天気のいい休日だというに,コドモらは一体どこで遊んでるんだ?)。以上のような年齢組成は昨今の登山ハイキング事情がよく反映されているように思われる。また,ハイカー以外では4名のトレイルランナー(男3名,女1名)とすれ違った。下り道だったせいもあるだろうが,みな軽やかに気持ち良さげに駆け抜けてゆきました。それから,大きな4WDのクルマが1台,ブイブイいわせながら下ってきた(クソッ!) 残念ながら自転車には1台も出会わなかった。
それから,そうだ。上秦野林道を登り詰めた終点のやや開けた場所で一服しているとき,鹿のペアと遭遇したのであった。風向きにもよるのだろうが,山中で自転車を停め,路傍に腰を下ろして沈思黙考,ではないか,呼吸を整えてしばし休憩しているときなどは大型哺乳類と出会う良いチャンスである(相手によってはピンチの場合もあろうけれど)。ヤァ!と軽く会釈したら,先方もややハニカミながらこちらに目配せして答えた(ような気がする)。同じエリアに生きる者同士のささやかなる交流。 ああ,シアワセって何だろう? と,そんな思いを抱いた一日でありました。
少し後になって同ツアー主催者が作られている魅力的な自転車ブログ,ならびにそこからリンクされているいくつかの関連ブログを興味深く拝見した。それによると参加者の年齢構成は30~40代が主体のように見受けられるが,皆さんそれぞれ実にお元気で,生き生きと楽しげに山中をライディングしている。同じエリアを日々のフィールドとする軟弱自転車乗りのハシクレから見ると,その勇姿は実にタノモシクかつウラヤマシイ限りである。全体のルートを個々に切り取って見れば,いずれも私がかつて走ったことのある道なのではあるが,特に表丹沢一帯は勝手知ったる馴染み深い道なのだが,それらを1日で一気に走り抜けてしまうなんて芸当は私にはとても真似できません。
そうそう。同じ神奈川県内における自転車ツアーのビッグイベント?としては《ジロ・ディ・ハコネ》なるものが存在するように聞いている。こちらは主催者自らが「国内最高峰の草レース」と誇らしげに謳っており,世間的にもソコソコの知名度があるとされているが(ホントか?),その実態はナゾに包まれているようだ。ただ,コース取りを見る限りにおいては,《神奈川グランフォンド》に比べ,いささか凡庸・陳腐の感を免れない。クルマが繁く往来する箱根山中のキレイナ舗装道路をヒイコラヒイコラ二周するだけで,一体何が面白いんだかネ。ま,蓼食う虫も好き好き,ってヤツでしょうかネ。
イカンイカン。ヨソ様のことをどうこう言えた柄ではない。じつはその同じ日,私自身も丹沢山中を自転車(MTB)でヒイコラ,というかノンビリ走っていたのである。距離は約60km,獲得標高なるものはヨクワカラナイが,せいぜい1,500m程度に過ぎなかったのではないかと思う。道中のスナップ写真なんかは撮っていないのでその実態はナゾに包まれたままだ。と申してはミモフタモナイので概略を説明しておくと,ざっと次のような林道を巡った。
①東田原林道→ ②表丹沢林道→ ③戸沢林道→ ④西山林道→ ⑤水無堀山林道→ ⑥上秦野林道→ ⑦三廻部林道→ ⑧虫沢林道(途中まで)
このうち,いちおうアスファルト舗装された林道は②,⑦,⑧の3箇所だけで,残りの①,③,④,⑤,⑥はいずれも未舗装林道(砂利道・土道)である。特に⑤の水無堀川林道などは建設凍結(放棄?)となったイワク付きの林道ゆえ(『丹沢にトンネルを掘るな!』などを参照),その廃道的な路面コンディションの悪さは半端じゃない。いずれは時とともに山中に埋もれ,自然に還ってゆくのだろうが,これまでに投入された少なからぬ土木関連費用のことを考えると実にモッタイナイ話である。何らかのかたちでこれを有効活用することはできないのだろうか。恐らく県の土木担当の方もその処遇を持て余しているのだろう。そして願わくば県民ならびに地元住民から速やかに忘れ去られ,出来ればコレはなかったことにしてもらいたいと目論んでいるのだろう。 デモデモ。。。 廃道だってニンゲンだぃ!ではないか。 そんな道が私は大好きである。
ま,それはそれとして。 ③,⑤,⑥の各林道はよくある「行き止まり林道」であり,終点からさらに進もうとすれば必然的にその先の山道を辿って自転車の押し・担ぎを余儀なくされる。ただしこの日はできるだけ多くの林道を走りたかったので,山道担ぎ上げルートは選択せずに終点からすんなりと引き返し,下り道のユックリ・デコボコ・ライディングを楽しんだ。
西山林道では,樹々に覆われた薄暗くやや荒れた道をノンビリと漕ぎ上ってゆく道中で,二俣方面から下って来てすれ違う人々の数をヒマに任せてカウントしてみた。結果,ハイカーが45名(男38名,女7名),年齢層は50~60代が主体で,70代とおぼしき方々もちらほら混じっていた。次いで多かったのは30~40代で,20代は少なく,最年少はハイティーンと見受けられる高校生風の二人連れ男子だった。コドモは全く見られなかった(お天気のいい休日だというに,コドモらは一体どこで遊んでるんだ?)。以上のような年齢組成は昨今の登山ハイキング事情がよく反映されているように思われる。また,ハイカー以外では4名のトレイルランナー(男3名,女1名)とすれ違った。下り道だったせいもあるだろうが,みな軽やかに気持ち良さげに駆け抜けてゆきました。それから,大きな4WDのクルマが1台,ブイブイいわせながら下ってきた(クソッ!) 残念ながら自転車には1台も出会わなかった。
それから,そうだ。上秦野林道を登り詰めた終点のやや開けた場所で一服しているとき,鹿のペアと遭遇したのであった。風向きにもよるのだろうが,山中で自転車を停め,路傍に腰を下ろして沈思黙考,ではないか,呼吸を整えてしばし休憩しているときなどは大型哺乳類と出会う良いチャンスである(相手によってはピンチの場合もあろうけれど)。ヤァ!と軽く会釈したら,先方もややハニカミながらこちらに目配せして答えた(ような気がする)。同じエリアに生きる者同士のささやかなる交流。 ああ,シアワセって何だろう? と,そんな思いを抱いた一日でありました。