危機は去るのだろうか。
ブッシュ大統領は先ほど声明を出し、
下院に法案成立を呼び掛けた。
ポールソン財務長官は、このマサカのやり直しに
内容をより良くしてゆくのかそれとも
政治的調整で法案成立を目指すことに
費やしてしまうのか気になるところである。
恐らくは政治的調整の濃いものになりそうな感じがしている。
その場合、株価は下げ止まらず
マーケットによって裁断が下されることとなろう。
法案成立→株価反発→欧州で銀行破綻→株価下落→反発上昇
→ロシアかアジアの銀行破綻→株価下落
というような動きを予想。
10月いっぱいは下落基調となろう。
今後は法案に沿って処理の進捗と民間からの出資(日本含む)に
よって銀行不安は解消されて行こう。
ECBも同様の不良債権買い取り機構を作らねばならず
ユーロは下落基調を強めるだろう。
原油は下落基調であるが、米ドルが買われてゆく(このブログで
何度も書いているように)ので金価格の上昇は限定的となろう。
世界的に金利は低下傾向となり
来年は(来年2月、3月あたりから)恐ろしい景気後退が始まる。
先進国は急速なデフレとなり
企業の売上、特に米国企業の売上は
変動が大きくなるだろう。
日本の企業の中で、輸出企業や関連会社の
業績も同じように変動しやすくなる。
安定的なのは内需関連で
食品、小売、薬品、電力、ガス、電鉄が有望と考えている。