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お墓と向き合い生死を見つめ直すブログ~富山のお墓レスキュー隊 亀山龍厳~

お墓を建てる石工職人の立場から、お墓について、どんな想いでお墓を建てているのか、などを書いています。

受験生はご注意ください。(ええ、もちろんお墓の話です。笑)

2014-01-31 02:52:07 | 日記
こんにちは。

石の立山 お墓アドバイザーの亀山です。

そろそろ受験シーズンになってきました。縁起を担いで「受験に勝つ」でトンカツを食べたり、「落ちる」「滑る」と言わないようにしたり。しかし周囲があまりにも気を使いすぎると受験生の負担になってしまいます。何事もほどほどが肝心です。

でもお墓作りを考えるときには「落ちる」「滑る」については神経質になっていただきたいと思います。階段1つをとっても本当に必要なのか、どれくらいの大きさがいいのか熟慮すべきです。これから先、ずっとお参りにくるわけです。そして親戚の皆さん、お年寄りもいらっしゃいます。小さなお子さんもくるでしょう。危険な箇所がないか、または分かりやすくなっていないか、検討が必要です。


お墓のどんなところが危ないのでしょうか?



危険箇所① 灯篭の笠石
 写真赤丸の部分になります。ちょうど子供の目の高さにきます。また掃除などしているときに背中を打つことがあります。(このお墓は灯篭と灯篭の間を広くとってあることで危険を回避しています。)

危険箇所② お墓の蓋石
 写真青丸の部分になります。お墓を掃除するのに上るときには注意が必要です。大きな掃除をする際は、お墓に直接水をかけるのではなく、タオルなどを濡らしてふき取るようにしましょう。濡れた磨き石は非常に危険です。また最近は角を丸く取ることで汚れを落としやすくしているお墓もありますが、丸面は踏ん張りが利かなく滑りやすいです。

危険箇所③ お墓の階段や舞台の段差
 写真緑丸の部分になります。このお墓は高さを15センチに抑えてあります。階段の高さは15センチが限界です。それ以上になるとお年寄りにはきつくなります。ただこのような舞台の場合(1つ上ればいいだけなので)20センチくらいまでならなんとか上れます。




危険箇所④ 墓誌
 時々お墓の横に上の写真のような石が置いてあります。これを墓誌と言って、故人の法名(戒名)や俗名、御命日、享年などを刻みます。実はこれも危ないです。通常は取り外しができるようにクサビなどでとめてあるだけです。ガタツキますので定期的に確認が必要となります。実際に墓誌に手を付いた拍子に倒してしまい指を切断した…という痛ましい事件もおこっています。




危険箇所⑤ 参道
 上写真の黄色丸の部分です。通常、お墓参りするときに人が乗る部分です。この写真のお墓は参道部分は滑りにくく表面を加工された石(バーナー石)を使用しています。しかし石材店によってはこの参道部分を磨いた石で作成するところもあります。おそらく掃除しやすくするためだと思うのですが、参道部分はいろんな人が乗るので私はバーナー石を使用することを強くオススメいたします。

*バーナー石:磨かれた石の表面を火であぶると温度差により石の表面が凸凹になります。このように処理を『バーナー処理』といい、私は『バーナー石』と呼んでいます。凸凹しているため滑りにくい反面、汚れが付きやすい面もあります。(この問題を解決する方法もあります。後日お話する予定です。)


『墓地でケガをすると治りにくい』と言われるそうですが、それは『墓地はお墓や灯篭などが密集しているから気をつけましょう』という意味です。石の角にぶつかりますと大怪我しますしね。

お墓参りに来てくれた子孫がケガをしたらご先祖様も悲しまれることでしょう。特に受験前にケガをしないように気をつけてください。



最後まで読んでいただいて ありがとう御座います。

 お墓アドバイザー 亀山龍厳

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富山のお墓についてまとめてみました。ご覧ください

富山のお墓情報サイト いい石屋さん.com
http://www.e1483.com

検索ワードとして「石の立山」と入力していただくと出てきます。
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