お墓にひび割れを見つけたとき、
どうしますか?
こんな感じで

一番いいのは石材店にすぐ対処してもらうことですが、
そのとき石屋は何をしているかご存知ですか?
◆石は削ることしかできない。
石は削ることしかできません。
欠けたり割れてしまった石を
粘土のようにくっつけて修理することはできません。
でも部分や状態によっては対処することができる場合があります。
それはどんな状態のときでしょうか?
またどんな対処法があるのでしょうか?
◆ひび割れはできるだけ早く対処を!
ひび割れの段階であれば
それ以上ひどくなるのを抑えることができる場合があります。
粘度の低い接着剤を流し込むことで
補強することができます。
ひび割れくらいなら(場合や箇所にもよりますが)
強度もそれほど落とさず長持ちさせることもできます。
*ただし石の色合いにより接着剤が付着した部分は変色することがあります。
◆欠けてしまったらもうプロに頼もう
欠けてしまった場合、
キレイに直すのは難しいです。
少なくとも、接着面の加工や研磨が必要になります。
そこまでいったら石材に頼みましょう。
破片があれば確保しておいてください。
◆プロにも見つけられないひび割れがある
例えばお墓に限定しても、
石の選定から作成まで、
通常は少なくとも5回はチェックを行います。
・山から原石を切り出したとき。
・石材を大きく割った時。
・石材を小さく加工して、磨いたとき。
・梱包するとき。
・建てる前の最終チェック。
この検品作業でひび割れはほとんど回避できます。
しかしプロにも見つけられないひび割れがあります。
ヘアークラック(髪の毛の細さ)よりも細かなひび割れです。
それを私はベビークラックと呼んでいます。
ベビークラックは石目とほとんど見分けがつきません。
ただしごくまれに光の加減や「なにかおかしいな」ってなんとなく気付くことがあります。
その時にいろんな角度から検証することで見つけることができるのがベビークラックです。
ベビーというくらいですから本格的なひび割れになる前です。
私たちでもほとんど見つけることができません。
でも見つけたらすぐに対処します。
対処とは交換です。
それに補修するにしても対処が早ければ大きくなりません。
◆なぜひび割れは大きくなるのか
ひび割れが発生するとそこに水が入りこみます。
その水が冬に氷ると膨張します。(水は氷ると1割体積が大きくなります。)
この膨張する力は強く、ひび割れを段々と大きくしていくのです。
これを凍害爆裂と言います。
凍害爆裂を防ぐには水の浸入を防ぐのが一番です。
ですから寒くなる前にひび割れを見つけ対処する必要があるのです。
◆ひび割れが起こりにくいお墓とは
何度も検品をし、
慎重に建墓施工を行ってもひび割れが起きることがあります。
それは石材が石英・長石・雲母など複数の鉱物から成り立つことが原因だと考えられます。
ですからひび割れは石の宿命でもあります。
それでもひび割れが起きやすいお墓と起きにくいお墓があります。
それなはなぜでしょうか?
その理由として一番大きいのが
『石の特質を知ったうえで設計しているかどうか』ということです。
一般的に石は固い!と言うイメージがありますが、
石には金属のような粘り気が少ないので
薄く、小さくなるともろくなるのです。
お墓を設計するときはもろい部分が極力少なくなるように考えます。
例えば、石の立山では部品が小さくなる香炉には
石の扉を使っていません。

*もちろんお客様の要望で石の扉を使用する場合もあります。その際は事前説明を重ねて了解を得ます。
それはどうしても香炉の扉は薄くなってしまうから。
薄いくせに一番動く箇所なので
破損が起きる可能性が一番高いのです。

こんな風に。。。。
こうなると接着でダメでしたら
香炉全体を交換するしかありません。
しかもすぐに壊れることは少なく、
大体10年程度してから壊れます。
保障も効きません。
◆一番大切なのは事前の説明
石の専門家でもないお客様が
石の特性を知ることは難しいことです。
ですのでお墓を建てる前に石屋が事前に説明すべきなのです。
例えば
「香炉の扉を石にするとお墓全体と統一感が取れます。でも破損する可能性があります。破損すると香炉全体を交換しなくてはいけません。その時、お墓に使っている石と石種が異なる場合があります。」
などです。
AかBか、メリットとデメリットを説明してから
選択していただく。
それがやはり大切なのです。
お墓のデザイン、設計、加工、施工など日々進歩しています。
進歩しているので石屋によって技術レベルに差があるのも残念ながら事実なのです。
◆今日のまとめ
ひび割れを見つけたらすぐに石屋に言いましょう。
破片が見つけたら保管しておきましょう。
まだお墓を建てていない場合、
壊れる可能性がある部分を事前に説明しましょう。
また事前に説明してくれる石屋を見つけましょう。
富山のお墓レスキュー隊 隊長 亀山龍厳
お墓の疑問質問があったら、メールで受け付けております。
ブログでお答えしますね。(個人的なことは伏せて)
→ info☆e1483.com (☆マークを@に変えてください)
自己紹介はこちらです。
Facebookやっています。友達申請大歓迎です。メッセージ付きだと嬉しいです。
ホームページ いい石屋さん.com はこちらです。
どうしますか?
こんな感じで

一番いいのは石材店にすぐ対処してもらうことですが、
そのとき石屋は何をしているかご存知ですか?
◆石は削ることしかできない。
石は削ることしかできません。
欠けたり割れてしまった石を
粘土のようにくっつけて修理することはできません。
でも部分や状態によっては対処することができる場合があります。
それはどんな状態のときでしょうか?
またどんな対処法があるのでしょうか?
◆ひび割れはできるだけ早く対処を!
ひび割れの段階であれば
それ以上ひどくなるのを抑えることができる場合があります。
粘度の低い接着剤を流し込むことで
補強することができます。
ひび割れくらいなら(場合や箇所にもよりますが)
強度もそれほど落とさず長持ちさせることもできます。
*ただし石の色合いにより接着剤が付着した部分は変色することがあります。
◆欠けてしまったらもうプロに頼もう
欠けてしまった場合、
キレイに直すのは難しいです。
少なくとも、接着面の加工や研磨が必要になります。
そこまでいったら石材に頼みましょう。
破片があれば確保しておいてください。
◆プロにも見つけられないひび割れがある
例えばお墓に限定しても、
石の選定から作成まで、
通常は少なくとも5回はチェックを行います。
・山から原石を切り出したとき。
・石材を大きく割った時。
・石材を小さく加工して、磨いたとき。
・梱包するとき。
・建てる前の最終チェック。
この検品作業でひび割れはほとんど回避できます。
しかしプロにも見つけられないひび割れがあります。
ヘアークラック(髪の毛の細さ)よりも細かなひび割れです。
それを私はベビークラックと呼んでいます。
ベビークラックは石目とほとんど見分けがつきません。
ただしごくまれに光の加減や「なにかおかしいな」ってなんとなく気付くことがあります。
その時にいろんな角度から検証することで見つけることができるのがベビークラックです。
ベビーというくらいですから本格的なひび割れになる前です。
私たちでもほとんど見つけることができません。
でも見つけたらすぐに対処します。
対処とは交換です。
それに補修するにしても対処が早ければ大きくなりません。
◆なぜひび割れは大きくなるのか
ひび割れが発生するとそこに水が入りこみます。
その水が冬に氷ると膨張します。(水は氷ると1割体積が大きくなります。)
この膨張する力は強く、ひび割れを段々と大きくしていくのです。
これを凍害爆裂と言います。
凍害爆裂を防ぐには水の浸入を防ぐのが一番です。
ですから寒くなる前にひび割れを見つけ対処する必要があるのです。
◆ひび割れが起こりにくいお墓とは
何度も検品をし、
慎重に建墓施工を行ってもひび割れが起きることがあります。
それは石材が石英・長石・雲母など複数の鉱物から成り立つことが原因だと考えられます。
ですからひび割れは石の宿命でもあります。
それでもひび割れが起きやすいお墓と起きにくいお墓があります。
それなはなぜでしょうか?
その理由として一番大きいのが
『石の特質を知ったうえで設計しているかどうか』ということです。
一般的に石は固い!と言うイメージがありますが、
石には金属のような粘り気が少ないので
薄く、小さくなるともろくなるのです。
お墓を設計するときはもろい部分が極力少なくなるように考えます。
例えば、石の立山では部品が小さくなる香炉には
石の扉を使っていません。

*もちろんお客様の要望で石の扉を使用する場合もあります。その際は事前説明を重ねて了解を得ます。
それはどうしても香炉の扉は薄くなってしまうから。
薄いくせに一番動く箇所なので
破損が起きる可能性が一番高いのです。

こんな風に。。。。
こうなると接着でダメでしたら
香炉全体を交換するしかありません。
しかもすぐに壊れることは少なく、
大体10年程度してから壊れます。
保障も効きません。
◆一番大切なのは事前の説明
石の専門家でもないお客様が
石の特性を知ることは難しいことです。
ですのでお墓を建てる前に石屋が事前に説明すべきなのです。
例えば
「香炉の扉を石にするとお墓全体と統一感が取れます。でも破損する可能性があります。破損すると香炉全体を交換しなくてはいけません。その時、お墓に使っている石と石種が異なる場合があります。」
などです。
AかBか、メリットとデメリットを説明してから
選択していただく。
それがやはり大切なのです。
お墓のデザイン、設計、加工、施工など日々進歩しています。
進歩しているので石屋によって技術レベルに差があるのも残念ながら事実なのです。
◆今日のまとめ
ひび割れを見つけたらすぐに石屋に言いましょう。
破片が見つけたら保管しておきましょう。
まだお墓を建てていない場合、
壊れる可能性がある部分を事前に説明しましょう。
また事前に説明してくれる石屋を見つけましょう。
富山のお墓レスキュー隊 隊長 亀山龍厳
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