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お墓と向き合い生死を見つめ直すブログ~富山のお墓レスキュー隊 亀山龍厳~

お墓を建てる石工職人の立場から、お墓について、どんな想いでお墓を建てているのか、などを書いています。

お墓に文字を彫る方法 ~サンドブラスト~

2015-11-11 04:19:24 | 日記
文字を彫るときゃ砂で彫る!

お墓レスキュー隊 亀山龍厳です。

先日、Facebookで
『字彫りの砂がなくなったところでちょうどタイムアウト。朝食食べに帰ろう』と投稿したら
友達が『なんで字を彫る彫るのに砂がいるのですか?』と返してくれたので少し説明いたします。

◇たぶん日本で一番有名な石屋さんのイメージ
 
今は亡き小林亜星さんが扮する寺内貫太郎さんって知っていますか?
彼が主役の70年代のドラマ『寺内貫太郎一家』は石屋さんのお話なのです。

年代的に私が生まれる前のドラマなので再放送や、スペシャル番組でしか見たことがないのですが、
こんな道具を使って石を加工するシーンを覚えています。

ノミとセットウと呼んでいます。

ですからお墓に文字を彫る場合もこんな道具を使用すると思われるでしょうが、
現在主流で使っているのは実はこんな砂状のものです。

カーボランダムと呼ばれるもので石材業界では『字彫りの砂』と呼んでいます。

◇文字の彫り方
石に文字を彫るときはまず
・石の表面にゴムシートを貼り付け、
・彫刻したい文字や家紋、図柄をくりぬき、
・周りに字彫りの砂が飛び散らないように作業小屋に石を入れて
・字彫りの砂を圧縮空気で吹き付け削ります。





砂はタンクに貯めてあるものを高圧で吹き付けるのですが、
タンクが空になると砂を回収、補給する必要があります。
(字彫りの砂は何度か繰り返し使用することができます。最初は大きかったものが、だんだんと細かくなっていきます。)
自動で回収、補給する機械もあるのですが、
私は石の材質や彫る個所により砂の調合を行うためにに手動で行っています。
ですからタンクが空になると「ちょっと休憩」というわけです。

◇サンドブラスト
このような施工方法をサンドブラストと言います。
吹き付ける素材も対象とする材質に合わせて
珪砂やアルミナ、ガラスビーズなど様々にあります。
変わった砂としてはクルミの殻や桃の種の粉末などもあるようです。

こんなガラスアートもサンドブラストで行います。

このほかにも金属の表面を磨いたり、結構応用範囲の広い技術です。






今日も良い一日を。



お墓レスキュー隊 亀山龍厳

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