続：日曜日

式場であるホテルにやっと到着しホッとする私
受付にて名前を書き込み、大学時代以来の友人と談笑し
ながら、昔話にも花が咲きます
その後式場への案内が伝えられ、会場入りです

“新郎様方は右手のお席に、新婦様方は左手のお席にお進みください”

どうやらこの度はチャペル方式で行われるみたいです。
案内通り右側に進み、席に着きます。ここまでは私もよく目にする光景
ただこの度の式で、今までとちょっと違ったのは両家の席が向かい
合わせだっていう事
両家が向かい合わせに座り、その中央の道を新郎新婦が歩いていくみたい
なのですが・・・。。ちょい恥ずかしい
私達は“友人一同”なので席は後ろですが、それにしても入場までの
待ち時間が目のやり場に困ります
私達ですらそうやったから、最前列の両家ご親族はさぞ目のやり場にお困りだった
事でしょう
そして静かに時が流れる中、待ちわびたアナウンスが
いよいよご入場です
扉が恭しく開かれ、凛々しくそして懐かしい顔がそこに現れました
そしてゆっくりと一歩一歩確認しながら、いや今までの人生を振り返り、
噛み締めながら歩いているかのようにも見えます。
“カシャッ、カシャッ”
ベンちゃんが私達の前を歩いていくその瞬間沢山のフラッシュが
飛び込んできました。。
“乗り遅れた”
現実に引き戻された私も急いでシャッターを押します
その瞬間
今まで前を向いてたベンちゃんがグルリと顔をこちらに向けたのです
“・・・・何でやねん”
いや・・・カメラ的にはこちらの方がいいのか。。一瞬何か損した気分に
襲われました
“ナイス、ベンちゃん”
気分も新たにシャッターを押す指にも力が入ります　・・・続く。。