一冊の漫画がもとで、大地震があるのではないかと言われていた7月5日は、当然のことながら何事もなく過ぎていった。メディアも、そんなものはデマですよと躍起にはなっていたようだったが、若い人たちの中にはかなりの割合で、ネットを情報源に限定し、メディアとは縁切り状態の人がいるんだとか。この情報は日本に限った話ではなく、中華圏のほうまで広がっていたんだと。有名な風水師も人の不安に便乗して、7月に日本へ行くのはやめようと言ったものだから、香港からの日本向けの航空便が3分の2になったそうだ。航空会社もインバウンド頼みの観光業者も漫画一冊に泣かされた格好だ。さて、件の風水師をこのままのさばらせておいていいものだろうか。先を予見する能力がない人として、大々的に報道してくれないかなあ。「私には先なんて見えません」と書いたプラカードを首から下げて、うなだれる姿を放送してくれ。
話は変わるが、テキサスに豪雨が降り、キャンプに来ていたガールスカウトの集団が、洪水に巻き込まれて大勢が無くなった。トランプが気象関係の予算を削減したために、人手不足が災いして、情報がうまく伝えられなかったのではないかという話が持ち上がっているらしい。現場の危機管理の問題と言い切らずに、真相を明らかにしてほしい。失われた100人の命を無駄にしてはいけない。