リンカーンはアメリカ合衆国の歴史上初の共和党の大統領。
「奴隷解放の父」。南北戦争という国家分裂。奴隷解放の法案を可決、戦争を終結させたのです。
リンカーンのことは、大統領と言う事しか知らなかった私にとっては、スピルバーグ監督がどのようにリンカーンを
描くのかとても楽しみでした。世界を変えた28日間。心血を注ぎ、身を粉にして・・・どう表現したらいいのかわかりません。
志願したいという息子を戦場に送り出さなければならない父。
お客様を招いてのパーティの前。以前のパーティ中に病気で亡くしてしまった息子のことで妻と言い争い。
場面が変わり、パーティ会場では、気丈に振る舞う奥様。どんなことがあっても大統領の妻として、役目を果たす姿は観ていて辛かったわ。
リンカーンは、電報を打つために電報を打つ部屋(?)に訪れずれる。大きな部屋にリンカーンと技師の若い男性2人だけ。
静かに会話を始める。電文はよく覚えていないの。
「生まれてくる時代を選ぶことができるか。」「できないです。」
「この時代にふさわしい人か。」「わたしはともかく、あなたはこの時代に。大統領にふさわしい。」
この若い男性たちの会話の中でリンカーンは発した言葉が気になりました。
若い男性たちは、学校の教科書で読んだといったのですが、リンカーンは、私は、学校でなく図書館で本を読んだと言ったのです。すでに彼のことをご存知の方は、その会話もすんなりと聞いていると思います。私には、ひっかかりました。
というのも、先日、NHKのスーパープレゼンテーションを見ました。
アフリカの電気の井戸もないところに住む男の子が図書館で中学生や高校生が授業で使い教科書を読み、風車を作れば発電もでき、水も汲み上げられることを知るのです。そして、廃棄物の中から使えそうなものを拾い集め、たった一人で風車を作ったのです。それが話題となり、スーパープレゼンテーションに出演した訳です。この男の子も図書館でした。
全ての子供たちが教育を受けられるようになればいいと思います。今すぐにできないのであれば、せめて自由に使うことができる図書館を設置してほしいなと思ってしまいました。
話を戻します。リンカーンも貧しい暮らしをしていたのですね。ほぼ、独学で弁護士になって。
知らなかったです。
南北戦争の終結は、平和の始まりは、処刑ではいけない。と言い、処刑はしなかったのですね。
それから、知らなかったことは、最後にも起こりました。
1865年4月15日、観劇中に暗殺されてしまうのです。アメリカ史上最初の暗殺だそうです。
そういえば、ガンジーも暗殺されましたよね。やだ。やだ。
・・・and that government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.
ゲティスバーグ演説の原文
http://www.abrahamlincolnonline.org/lincoln/speeches/gettysburg.htm
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m
この映画、何よりもダニエルがあまりにリンカーンに似ていることもあり、
それに演技をプラスしてオスカーは当然かと(笑)
さらに、妻役のサリー・フィールドもアカデミー賞の常連組。
過去2回のオスカー女優ですしね!
トミー・リー・ジョーンズのヅラは、最後のシーンへの
伏線だったような気もします^^
さすがスピルバーグです。
こんな俺にも苦手な題材にも関わらず楽しく観させてくれました。
まず「観よう!」という気持ちにさせてくれるネームバリューは偉大です。
トラックバック、コメントありがとうございます。
リンカーンが本物そっくりでしたね。
演技もすばらしい。って言うのか、きっとそうだったのだろうと思ってしまうほどの演技でした。
サリー・フィールドさんの演技には、感情を持っていかれました。
コメントありがとうございます。
ほんとうですね。政治は、苦手だなぁと思っていたのです。
監督って大事です。
映画が始まる前の監督からのコメント映像があったのには、驚きましたが・・・