DT200Aの庫 (goo-blg)

10年前の1月 完全DL化直前の包神鉄路


 結構風が強かったものの、風向きが良く煙は綺麗にあがりました。もう、二度と大型蒸機の三機運転(変則三重連)は見ることはないでしょう… 02,01,06 包神鉄路敷包沟 09:00 ACROS スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED

 10年前の1月は完全DL化直前の中国・包神鉄路の撮影に向かっています。当時、包神鉄路は蒸機(前進型)の変則三重連(前2+後1)が定期列車として設定され、さらにその変則三重連の列車が上手くすると撮影時間帯に3本から多い日には5本も撮影出来ると言うので人気が高かった線でした。しかしこの包神鉄路にも01年の秋ごろから何両かの新製DL(DF4型)が到着し早速運転を開始したとのニュースが流れてきました。ただ、まだ蒸機も動いていると言う事から、最後の変則三重連が撮れるラストチャンスと思い、ダメ元で出撃する事にしました。この時、かなりのリスクが在る事は計画段階前からわかっていながら出撃した理由のひとつに当時、中国へ撮影に行くメンバーの中では一番若かった湘南チサ區様とオニ50様が包神鉄路へは未訪であったために、現役蒸機の変則三重連を是非とも見せておきたいと言う想いがあったからでした。


 初めて訪れた当時の東勝机務段は前進型がゴロゴロしてましたが、このときはこの1両のみが火を入れた状態でいました。   02,01,06 包神鉄路東勝机務段  ACROS スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED

 実際に現地に到着すると、蒸機は本当に末期の状態でほとんどの列車がDL牽引になっていました。ただ幸いにも初日の朝にやって来た列車は蒸機の変則三重連でやって来て無事に撮影が出来、まずは初期の目的は果たせました。初日は結局、蒸機牽引の列車は朝夕に1本のみで昼間はすべてDL牽引と言う事がわかり、街に戻り宿泊するホテルで豪華現地料理を堪能しほろ酔い加減で夕方の列車を撮影したものの、なんと変則三重連にはならず、前1+後1の列車で迫力に欠けガッカリした事を憶えています。


 机務段でまもなく蒸機の列車が出ると言うのであわててカメラをセットしました。   02,01,06 包神鉄路東勝  ACROS スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED

 翌日は初期の目的だった変則三重連が撮れた事もあり予定を変更して平坦区間ながら蒸機列車が多く残っている鳴砂湾のコンクリート橋へ向かいました。ここはモンゴル砂漠を一望出来、スケールの大きさは桁外れの撮影地です。さらにアクセスも良く、鉄ちゃんの中には奥さんや彼女を連れて観光がてら訪れたと言う話しもあるくらいの場所で事実、近くには観光客相手に真冬でもラクダに乗れる施設もあるくらいでした。また、街から近いので撮影中にガイドと運転手に昼飯の弁当を買いに行かせてもビックリするくらい早く戻って来て街が近く便利な撮影地である事を再認識したものでした。こんな便利な撮影地でしたが、難を言えば脆い土壌の砂漠の崖に立っての撮影でしたので、高所恐怖症の人には評判が良くありませんでした。


 絶気ながら斜光線バリバリで、このエロエロ光線に思わずニャりです。   02,01,07 包神鉄路鳴砂湾コンクリート橋  ACROS スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED

 こちらの平坦区間もかなりDLの侵食は進んでいたものの、かなりの本数の蒸機列車が撮れ、また砂漠地帯ですので強い風が吹き荒れる地帯ながら、穏やかな一日で心行くまで撮影が出来、最後の包神鉄路撮影を堪能する事が出来ました。
 中国の現役蒸機を撮影したなかでも三大感動のひとつだった包神鉄路の変則三重連が消滅し早、10年が経ち・・・と言うか、たった10年前に撮影していて身震いする様なこんな素晴らしい列車を撮影出来た事は、私の鉄ちゃん人生の中でも何物にも代えがたい貴重な体験だったと思っています。


 砂漠で土地が脆いので苦肉の策として建設したのだろうと推測される渡らずのコンクリート橋です。規模は違いますが飯田線を連想させます。   02,01,07 包神鉄路鳴砂湾コンクリート橋  ACROS スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED

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