DT200Aの庫 (goo-blg)

遠いか名古屋・するっと関西 阪堺モ162チャター

 今回の旅行のメインは1月26日の阪堺電気(正式には阪堺電気軌道阪堺線)のモ161型のチャーターでした。大阪に転勤したC57135様が阪堺は関東の人はなかなか乗る機会がないので、いかがですか?とお誘いを受け、たまには撮影重視ではなく乗鉄もなかなか良い趣向と思い、ありがたく参加させてもらいました。
 阪堺電車は路面区間もあれば、専用軌道もあり、また、日本ではここだけとなった路面電車の平面クロスが見られる鉄道として有名ですが、関東に人間にはアクセスが悪い印象がありなかなか訪れにくいところです。(実際には新大阪から地下鉄で行けます。)さらにいつ走っているかわからないモ161型に乗車することなど、今回の様にチャーターでもしない限り無理なので楽しみに当日を迎えました。
 今回チャーターしたモ162は現役の正式には161形162号と言い、製造は実に1928(昭和3)年生まれの半鋼製の大変古い電車です。(ちなみに私の母より年上です…笑)
 さらにこの電車が古いにもかかわらず、現役であることが特筆されます。このことに関しては阪堺の関係者にお伺いしたところによるとメンテナンスに経費がかかり廃車はしたいが沿線にある住吉神社の初詣輸送にどうしても所用車を確保しなければならず、そのためにモ161型だけでも10両が今なお現役として稼動しているとの事でした。また、161型のうち162号と163号は旧南海時代の塗色に塗り変えられて注目を浴びています。

関係資料ブログ
http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2007/03/163.html


 本来は全面立入禁止の運輸区にチャーター主催者がビールを積み込むと言う名目で30名近くの人間が乗り込んで、さらに快く許可を頂いて撮影しました。 08,01,26 我孫子口 Canon40D
 
 乗車してつくづく感じるのは”よくぞまぁ、現代に生き延びてくれた!”と感謝するくらいの車両です。特に少なくなった落とし込みの鎧戸の日除けは眺めているだけでうっとりしてしまいます。
 JR東日本のEF5861号は戦後生まれにもかかわらず、古い車両のメンテナンスに手間が掛かるからとこの3月に廃車となります。それに比べて戦前派のモ161型が元気で走る事は現代の奇跡でもあるし、またこの車両を守り続けている阪堺の現場の方の苦労に頭が下がります。


 C57135様のアイディアで乗るだけではと撮影も出来る様にセッティングしてもらいました。我孫子口から恵美須町駅への回送を住吉神社の中から狙いました。”車にかぶっても悔しくないヨ!”ともーたーまん様には嘯いていましたが、本音はヒヤヒヤものでした。幸いにも直前に車が通過した後は何も来ませんでした。 08,01,26 住吉神社 Canon40D


 この日は快晴とは言えず、雲の多い日でしたがチャーター列車が浜寺駅前に着いた時には真っ青な空になっていました。西日に鎧戸の日除けが栄えます。 08,01,26 浜寺駅前 Canon40D

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