![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/66/dd502d142bab3fea87c4015ff3087d3f.jpg)
旧若柳駅構内から東に500メートル行ったところに信号所(片町裏信号所)を設けて、駅と信号所間に列車保安方式を施行されて車両を運転しています。あくまでも車両の運転ですが、極めて列車に近い運転です。遮るものの無い場所での撮影ですので久々に大汗をかいて鉄ちゃんをしました。夏の雲が季節の到来を告げているようです。 11,07,10 旧若柳駅構内 Canon EOS7D
10日は廃止後も行政(栗原市)管理下の元に保存されている旧くりはら田園鉄道(栗原電鉄)の若柳駅構内で開催されたくりでん乗車会に行ってまいりました。このイベントは、「くりでん保存愛好会」の協力のもと、市が主催しているイベントですが、そんじょそこらの車両運転イベントと桁違いに異なるのが、車両運転に際して閉塞装置も復元され運転されていることです。端的に表現すればタブレットを本当に施行して運転しているのです。全国に廃止された車両を動かすイベントは数多くありますが、タブレットまで復元しているのはここだけだと思います。それだけに一度は訪れたい保存施設の筆頭に考えていましたがひょんな事から行く事になりました。
09日は江ノ島・腰越の小動神社・天王祭を撮影していましたが、撮影終了後はお決まりの通り一緒に撮影していた相模鉄労さんと藤沢駅前の餃子の王将で反省会をやっていました。その会話の中で閉塞の話になり、無性にタブレットの撮影がしたくなってきました。さて、どこでタブレットの撮影をしようかと思った瞬間に明日(10日)は旧若柳駅構内でイベントがある事を思い出しました。あそこなら簡単にタブレットの撮影が出来るし、もともとイベントだから撮影し放題であろうと頭をよぎりました。そう言えば弊社後輩のひだ号君が行くような事を言っていたので、メールしてみると明日は間違いなく東日本パスを利用して出撃するとの事。彼が乗る東北新幹線の空席を見るとまだ20席近く空いているを確認、その場で当初予定していた江ノ電撮影から変更を決定した次第です。また江ノ電から栗電に変更した理由のひとつに、この晩の腰越周辺の撮影のし辛さ(マナー低下)もありました。
少し早めに呑みを切り上げ藤沢駅のATVで東日本パスを購入、更に”はやて”の座席も確保し、急遽でしたが撮影に行くお膳立ては揃いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/0a/1297b5c4926b31e3799a747cbe07deb8.jpg)
乗車してきた”はやて213号”を必至にビデオでコメント入りで撮影するひだ号君です。安全柵の列車側に入った方が良い画像が残せるからと柵の中での撮影を勧めましたが残念ながら固辞していました(笑)。
このあと続行で”はやぶさ”通過の放送が流れるとあわてて上りホームへ走っていきましたが彼は何処にお勤めで、職種は何なんでしょうか…?ちなみに私は先に改札を出たのですが、改札で前を通過したオバサンが東日本パスなのにきっぷを取らないで通過しようとしているので思わず”必ずきっぷを受け取ってくださぁ~い!”と叫んでしまいました。何だかなぁ~????(笑) 11,07,10 くりこま高原駅 FUJIFILM FinePix AX250
10日は東京07:56発の”はやて213号”に乗車して北上します。前日、呑んでいたのでひだ号君は私がギリギリかあるいは遅刻するのではないかと思っていた様で、私が早目の列車で東京に向かっているとメールすると少し驚いていた様子でした。やはり鉄チャンはどんなに呑んでも撮影があるのであれば二日酔いなどにならず、もし二日酔いになるなら現地で具合が悪くなり樹木の皮を剥いて耐え忍び、撮影の頃には回復するという撮影標準規定があるのを彼は知らないようです(…笑)。彼に、その作業標準があるのを知らないのか?と問い詰めたところ、彼曰く、酒気帯びで撮影地に立つ事自体が不謹慎で、執務規律違反だと猛抗議してきました…(笑)
さて、列車はほぼ満席で順調に北上して行きました。速度向上にはなったとは言え、まだまだ徐行区間が多く、特に新白河駅北側には70の徐行区間がまだ存在していました。また在来線で言えば伊達あたり大河原付近までも100キロ程度のスピードで、本線上は120の信号が出ないのでマニアルブレーキで調整しているのでしょうか?震災復興ダイヤなので仙台で7分停車(東海道新幹線某駅でも”こだま”は6分退避が最大です)した”はやて213”は定刻に仙台を発車して順調に加速をして右手に仙台総合車両所が見え、さらに通り過ぎた所で車内灯が滅灯してしまいました。「オイ!オイ!どうした~ひだ号君!走行中にVCB「切」押しちゃったの?」と冗談で思いましたが本当は変な横揺れ後に緊急ブレーキが動作しているのがわかったので停電=相当の地震と言うことが察しがつきました。停車した場所はトンネル内で当然220v回路は停止しているので空調は停止しています。さらに車内は非常灯しか点灯していません。車掌が「地震が発生し停電となり、停止しました。」という放送が入ると車内のところどころから「トンネルで停車なんて最悪!」という声が聞こえましたが、いやいやどうして…これが炎天下で停車し、更に停電が長引いたら大変なことになる事を知っているので、まずはトンネル内の停車は最悪自体からは避けれたな!と言う事になります。
一般の人は地震=停電で新幹線が停止となる事をしらないので無用な恐怖心を感じているようでした。車掌は地震が発生すると自動的に停電になる事を説明すると良いのかもしれません。
後にひだ号君より聞いた話ですが、現在の東海道新幹線の車両は停電になっても室内灯は手動で切らない限り、全部点灯しているそうです(0系は停電=MG停止=非常灯切換でした)。これに対して、東北新幹線は停電=非常灯になってしまうんですねぇ~東と海の思想の違いが垣間見た気がしました。
送電は10分くらいで復旧、列車は15分くらいの遅れで運転再開されたました。普段の撮影と異なり、イベントなのでこの程度の遅れは問題ありません、くりこま高原には15分程度遅れて到着。駅前のタクシーで旧若柳駅へ向かいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/96/539fe8b6fd523522f6e857c8ec301ff4.jpg)
暑いので開け放れている事務室にはタフレットの輪が掛けられています。正に現役そのものに見えてしまいます。 11,07,10 旧若柳駅構内 Canon EOS7D
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/b8/357d78c6aca3eecd25d8429cf201a3fd.jpg)
廃止当時の時刻表も残っています。最近は地方私鉄でもパソコンで印刷した紙を掲出しているところが多いので、こんな時刻表を見ると若い頃、現役蒸機を追いかけた頃を思い出させてくれます。 11,07,10 旧若柳駅構内 Canon EOS7D
到着すると旧若柳駅でのイベントは既に開催されていました。正直に言わせてもらえば車両にはさほど興味は無く、メインはタブレットの扱いですので、まずは旧若柳駅構内東500メートルに設置された片町裏信号所に向かいました。この片町裏信号所はレトロな雰囲気を良く捉えて新たに建設された建物で、タブレット作業の撮影をお願いしたところ、快く許可を頂き思う存分撮影する事が出来ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/a9/a3309dd572301ca47b3e5b25a3dd0ac3.jpg)
片町裏信号所ではタブレットは折返使用されます。 そのため片町裏信号所のタブレット閉塞機は半開き状態で使用されています。正式に閉塞を行うのは旧若柳駅側のみとなります。 11,07,10 旧若柳駅構内 Canon EOS7D
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/65/436ba93ca97dabbdbc8c1c927dd8bc2f.jpg)
車両の運転は仮の列車番号が付与され、時刻も決まっていて、時刻を厳格に守って運転されています。発車時刻までホーム端で列車監視する姿は現役そのものです。 11,07,10 旧若柳駅構内 Canon EOS7D
さて、撮影は真夏の太陽の下での撮影かと思えば、突然黒い雲が出できて遠くに雷鳴がなり響き大粒の雨が落ちてくると言うめまぐるしい天気でしたが、タブレットの作業もゆっくり見れ、そこそこ撮影も出来て充分納得がいくものでした。さらに私の天敵のヘビも今年初めて見てしまいました(いま流行の赤いヘビではありませんでした)。15時前にはイベントは終了を迎えました。片付けが進む中、邪魔みたいになってきたので旧若柳駅の待合室を後しました。
しかしこのまま新幹線で帰路につくのも芸がないので、盛岡に転勤されたマチさんと逢う事にしました。彼は転勤の半年後に大震災に遭遇し仕事が多忙で、鉄ちゃんどころではなくご無沙汰しているので久々に呑もうとこちらから誘った次第で、くりこま高原駅から下り新幹線に乗車するために旧若柳駅から少し離れたバス停に向かいました。
そしてここで重大なトラブルが発生するのです。若柳仲町と言うバス停でくりこま高原駅まで行く(正確には経由する)バスを待っていたのですが何も考えずに鉄ちゃんが並んでいる側(方向)のバス停でバスを待っているとほぼ同時刻に反対方向からもバスがやって来ます!その瞬間嫌な予感が走りました。まさかあんな田舎で上下で同時にバスが来るとは…行き先まで確認すればよかったのですが、ただ15:30頃にバス停に行くと、くりこま高原駅に行くバスが来ますと言われ、時刻だけを確認しただけでした。結局は私のいた方向のバスが石越駅行き、反対側がくりこま高原駅経由のバスでした。乗ってしまったらどうしようもありません…携帯で検索すると石越駅から東北線下り列車の乗っても一ノ関駅では乗車予定の東北新幹線には1分の乗換時間しかなく乗れません。後続は1時間後でこれでは盛岡滞在1時間30分ではあまりにもせわしなくなります。マチさんにお詫びのメールをすると盛岡エキナカのすし屋を予約してくれていたとの事。重ね重ね状況把握が出来ない弱さと判断力のない自分に情けなさを感じてしまいました。
致し方なく一ノ関駅からデッキまで満員の上り”はやて”に乗り仙台で一旦下車しました。仙台では翌11日が勤務のひだ号君に接続の良い”はやて”のE席の0円券を譲り(他労組の後輩にやさしくし過ぎかもしれませんが…)、私はマチさんと食べれなかった鮨を仙台駅構内の同じエキナカで一人寂しく頂いて”やまびこ”の自由席で帰路に着く事にしました。
仙台駅ホームでは自由席の座席を確保するために蒸し暑いホームで25分並んでいたら、せっかくの生ビール3杯分の酔いが汗で吹き飛んでしまいました。ついていないときは妙な事が続くもので、確保した私の席の横に座ったニイチャンは大柄、更に大汗かいて体温がこちらにも伝わってくるほどです。福島ではつばさの併結作業を見に行ったのかいなくなり、その間に「ここ空いてますか?」と何人にも聞かれる始末。帰ってきたと思ったら弁当を食べてからビールを呑んで(普通ならビールを呑んでから弁当だと思うのですが…)、最後は大イビキで寝てしまい東京駅まで暑い、煩い、窮屈を感じ続けていました。どうやらバス停でバスを乗り間違えてから完全に運に見捨てられたって、後半は何だかなぁ~って感じでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/e2/9006e9564c6159c685d67b553fde1f5f.jpg)
さっきまで太陽がジリジリと照っていたのに、突然黒い雲がやって来て本降りの雨になってしまいました。「いやぁ~本降りになったねぇ!」とタブレットを受け取る姿はホンマモンです。 11,07