英国でキャンディン系注射用抗真菌剤「マイカミン(R)」新発売のお知らせ
アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:野木森雅郁、以下「アステラス製薬」)は、このたび、当社の欧州子会社が、8月1日(現地時間)に英国において、キャンディン系注射用抗真菌剤「Mycamine(R)(マイカミン)」(一般名:ミカファンギンナトリウム)を新発売しますのでお知らせします。
欧州における「マイカミン」については、当社の欧州子会社が2006年4月に中央審査方式による販売承認申請の後、2008年4月25日に欧州委員会(European Committee)より正式に販売承認を取得しました。本剤の適応症は、成人、高齢者および小児(新生児含む)における「侵襲性カンジダ症の治療」、「同種造血幹細胞移植患者、または10日間以上にわたる好中球減少症(1μLあたりの好中球数が500未満)が見込まれる患者におけるカンジダ感染症の予防」ならびに成人、16歳以上の青年および高齢者における「静注による治療が適当な患者における食道カンジダ症の治療」です。欧州子会社では、このたびの英国での発売を皮切りに、今後順次、欧州での発売国を拡大していく予定です。
「マイカミン」は国内では「ファンガード(R)点滴用」の製品名で2002年12月に発売されて以来、アスペルギルス属およびカンジダ属による真菌感染症に対する優れた治療効果と高い安全性がこれまでの治療実績のなかで確認されています。また、米国では「マイカミン」の製品名で2005年5月より販売されており、現在では食道カンジダ症、造血幹細胞移植患者でのカンジダ症の予防、カンジダ血症、急性播種性カンジダ症、ならびにカンジダ性腹膜炎・膿瘍で適応を取得しています。また、同剤はアジアにおいても中国、台湾、香港、マカオ、韓国で発売しています。今回の欧州での新発売により、「マイカミン/ファンガード」は北米、アジア、ヨーロッパと世界の主要市場で販売することになり、欧州においても真菌感染症治療の新たな選択肢として貢献できるものと期待しています。アステラス製薬は、感染症領域をフランチャイズ領域としており、同剤の欧州での販売開始により、より一層同フランチャイズ領域を強化できるものと考えています。
以上