【現代思想とジャーナリスト精神】

政治家の信義と真偽~大阪で勝つ~


          櫻井 智志


 11月22日の大阪府知事選挙・大阪市長選挙は、投票率や終盤の出来事で影響され、きわめて厳しい選挙戦と伝えられています。

 そんな中で、おおさか維新と橋下徹氏は、「批判ばかりしている共産党が自民党とくむのはおかしい」と非難しています。
 確かに自民党は大元の本部で安倍政権の言うがままに動く状態です。しかし、日本共産党の人々は懸命に応援しています。しんぶん赤旗を観ても、共産党が自民党を応援しているとは思えないほど、わが党のように誠心誠意応援し続けています。

 ここが重大なポイントです。日本共産党が大阪自民党と他党と強力して、全力をあげて闘い住民投票で大阪都構想を阻止しました。それでも開票結果はほんとうにわずかの薄氷を踏む接戦でした。けれど、共産党と支持者たちが全力を尽くして闘ったから、僅少差でも住民投票で民主主義の再生を果たしました。
 ダブル選挙で、日本共産党が大阪自民党候補を信義を尽くして懸命に闘う姿は、信義を重んじる政治家の面目躍如たるものがあります。

 おおさか維新の会は、維新の党と醜い罵倒の応酬です。これがもともとのなかまたちだったとは思えない罵倒のやりとりです。
そのような政党集団には、日本共産党のような「信義」はみじんのかけらも観られません。

 日本共産党の信義は、政党としての成熟度を示しています。真偽から言えばほんとうの政党です。真実を体現しようと努力し続ける政党です。

 そのような日本共産党が全力をあげて誠心誠意とり組んでいる選挙戦です。選挙で負けても、大阪自民党は、本物の政党の姿をそこに見るでしょう。

 対するにおおさか維新の会は、両方当選しても、今後維新の党との激しい政党助成金目当てのバトルが待っています。
 日本共産党は、この選挙が負けても、二度三度と大阪自民党との共闘によって、共産党は信頼するに値する、と認識を新たにされ見直されることでしょう。

 民主党も、懸命に取り組む岡田代表の足元から民主党を解体するという安倍政権から敵前逃亡して、第二自民党をめざしても、ついには組織は別でも自民党に吸収され、大政翼賛会平成バージョンとなるだけです。
 一見愚直に見えても、相手に信義を尽くして共闘する政党こそ真の政党と呼べる存在です。真の政党には、選挙戦で一時期は敗北したと見えても、その「信義」ゆえにつぎのステップがあります。けれど、政党の根本精神を見失ったひとびとが一時期多数集めたと思っても、なかでは押さえつけられた不満が鬱積し、やがては集団は瓦解することが、過去の歴史にもありました。
 おおさか維新の会、民主党解党派。これらは戦前戦時中の大政翼賛会となんら変わりがありません。
 平成大政翼賛会グループには、未来はありません。過去の亡霊と妄想を愉悦するのみで、現代民主主義政治とは無縁の暴走族としかたとえようがありません。

 心ある大阪の有権者は、一度は弁舌爽やかに見えた饒舌にたぶらかされた橋下徹氏の政界入りしたこの数年間にどれだけ貴重なものを次々に喪失させられていったか。はっきりと痛いほどの目にあわされました。しかし橋下徹氏は安倍総理の指示のもとにうろうろ動いています。安倍政権を倒幕しないかぎり、安倍の腰巾着として何度でも政界にあらわれうろうろしていることでしょう。

大阪ダブル選挙。自民党候補対おおさか維新の会の対決、ではないのです。橋下徹と安倍晋三の極右同盟に、大阪の住民が大阪自民党から共産党までの議会制民主主義勢力がチャレンジして、脈々と続く庶民の町大阪の歴史と今後の未来とを守り抜く闘いなのです。大阪には中世にも堺など町民の自治の歴史があります。それを踏み潰したのは織田信長ですが、奇しくも独裁権力者に比喩される安倍晋三、橋下徹、石原慎太郎。みんな似たタイプです。かれらは織田信長を好んでいるそうです。独裁者に地方自治のまちを渡すな。安倍政権直結の橋下グループに二つとも首長の座を渡すならば、12月19日に市長任期切れとなった橋下徹氏の副総理入閣がかなりの確立で実現することでしょう。橋下は二つの首を手土産に安倍政権に入りいっそう政治の反動化を促進してしまうと予測されます。


おおさか維新に権力を渡すな

橋下徹の好き放題にさせるな

安倍晋三は即時退陣しろ

20,21,22日日曜日
決戦は金曜日今回は日曜日
https://youtu.be/4ZQxNmeKgEU

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