【現代思想とジャーナリスト精神】

大阪府知事選・市長選


            櫻井 智志
 日本共産党が自民党候補を自主的支援するのは、かつての自公相乗りの頃くらいだ。
 しかし、橋下徹は明確に安倍晋三と同盟関係にある。前回の住民投票でもさまざまな政治的局面でも安倍は、橋下を支持し続けてきた。
 いわば今回の複雑な構図の大阪の選挙は、橋下と闘うことが黒幕の安倍と闘うことなのだ。
 それはすでに沖縄県での安倍VS沖縄県民の闘争・選挙戦でも試されてきたことなのだ。
 大阪の自民党も、もしかしたら「オール沖縄」のような存在になりうるかもしれぬ。
 自民党地方支部をあまり信用しすぎてはいないが、永田町自民村と全国の物を言うことのできる自民党とはすこし異なる。
 翁長雄志知事を見ていて、ついこのあいだまで沖縄県連幹事長だった翁長さんであることを思うと、現在は自民党良識派で自ら行動できる政治家ならば、反戦争法制の国民連合政府の一翼をになえることができるかも知れない。それが大阪自民党支部にとっても試されている。


【資料 しんぶん赤旗】
大阪ダブル選 橋下「維新」に終止符を
知事選 栗原氏を自主的支援
「明るい会」と党府委
 大阪府知事選挙(11月5日告示、22日投票)で、「明るい民主大阪府政をつくる会」と日本共産党大阪府委員会は15日、無所属での立候補を表明している栗原貴子氏(53)=自民党府議団政調会長=を自主的に支援してたたかうと発表しました。現職の松井一郎知事(51)=大阪維新の会幹事長=との争いになります。同日投票の大阪市長選挙は、日本共産党も自主的支援する柳本顕(あきら)氏(41)=自民党前市議団幹事長=と吉村洋文氏(40)=維新の党前衆院議員=との争い。ともに、「反維新」の府民共同と維新との対決になります。
 栗原氏は「当たり前のことができていなかった大阪府政をなんとかするため、大阪維新の会の政治を終わらせる必要がある」と表明しています。
 府庁での記者会見には、明るい会の前田博史事務局長、川本幹子代表常任幹事、共産党府委員会の山口勝利委員長、宮原威(たけし)府議団長らが出席しました。
 前田氏は、維新市政・府政が進めてきた福祉切り捨てなどを挙げ、「橋下『維新』の政治手法をこれ以上続けるわけにはいかない」と指摘。山口氏は「維新政治を乗り越えて、府民・市民の声が届く市政・府政を実現するために力を尽くす」と語りました。
 明るい会は同日、アピールを発表。アピールは、「維新政治」に終止符を打つために政治的立場を超えて共同することは、府民的大義に立つものだと主張。「オール大阪」の共同こそが勝利の最大の保障であり、ダブル選挙で「維新政治」に終止符を打つことが、府民の声で動く府政への新たな扉を開くものになるとしています。

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