アセンションへの旅

地球のアセンションに対して人類はどうなる?稀有な時代に生きる私たちのみちしるべは何処に?

アブダクション未遂(終)

2007年09月28日 06時46分55秒 | アブダクション

「何だ、おめぇら、まだそこにいたのか!?」

「早く、帰れよ!」

と言いながらも、身体は上昇し続けていた。

待てよ、これは夢ではないか?と思った。
いや、夢ではない。
現実だ。

(くそ!)

と思いながら、
何とか前と同じ脱出方法を試みた。

しかし、身体が動かない。
さっきより全く動かない。

すでに部屋(六畳間)の中間ぐらいまで上昇していた。
天井にはぽっかりと暗黒のトンネルが出現し、
その中に先ほど同じグレイと呼ばれる宇宙人の顔が3体見えた。


(やばい、やばい、やばい)

と思いながら、隣で寝ている女房に助けを求めようとしたが、
身体は動かず、声も出ない。
女房は人の気も知らず、スヤスヤと寝ているだけだった。

動かない身体を必死に動かそうと、
またまた、

「おんどりゃあああああああ~~~~~」


と叫び声を発しながら身をよじった。

その瞬間、ばたんと布団に落ちた。



(助かったぁ)


と安堵すると同時に寝てしまった。


眼が覚めると、もう朝だった。

女房に、
「オレ、昨夜、何か叫んでいたのを聞いた?」
と尋ねたら、

「別に何も叫んでいなかったと思うけど」

「そう?実はオレ、昨夜宇宙人にさらわれそうになったんだ」
と真剣に話すと、

「ふ~ん」
と鼻で笑われてしまった。


それ以来、私のアブダクションはない。


多分、ない。


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